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怪力少女にご注意を!  作者: アエイラ
本編
46/93

マッカチン?と真っ赤な老人

寝落ちました、すみません。

更新出来無い時は最新話の後書きに事後報告書きます。

…寝落ちはなかなか予測出来ないので。

「おぉ…岩が…赤い…。」

赤っぽいというより真っ赤だ。

「これを持ち帰ればOK…な筈。」

…量や大きさがわからない。

どのくらいだよ採取って…

適当に大きめの岩持ち帰れば良いよね?

「よっこら…」

キチキチキチキチキチ…

「!!?」

岩の下…いや、岩の中から何かが擦れるような音が聞こえてきた…。

「…もしかして、ヤドカリ的な…?」

あ、ポ○モンで見たことあるかも…。

岩を背負ったヤドカリが現れた。

「赤い…もう茹で上がってる感じ?」

そんなわけ無いけど…

…赤い…全身、殼(岩)も赤い…。

目も赤い…口もハサミも脚も赤い…。

背景の岩山も赤い…。

空よ…君はなんて青いん………赤い…。

もう、夕方だった。


「…これで血は青かったら怒るよ?」

私は赤いやつの脚をもぎ取る。

溢れでる…エキスも……赤い…。

ギチギチギチギチ

「うわっ…怒ってるよ…。口の泡まで赤いし…。」

まぁ、脚を引きちぎったんだから怒るよね。

当然だし、当然の権利だ。

「でも、レッドカード…退場かな?」

私は赤いヤドカリさんを視角の外…上から岩殼ごと叩き割った。

「…これ、食べれるのかな?」

もう二、三匹持って帰ろうかな?

「依頼完了だから止めてくれ~!!!」

突然、背後からおじさんの叫び声が聞こえた。


「つまり…?」

「最近の若いもんがちゃんとやってるか気になってな…試しにおいしい依頼を出してみたんだが…。」

このじいさんは元ハンターの…所謂、老害という種族みたいだ。

「お前さんが依頼を受けたと聞いて隠れて見張っておれば…依頼を無視して…軽々とあの化け物を倒すし…終いにはアカガニを上から叩き潰すじゃと!?デタラメにも程があるわ!!なんなんじゃお前さんは!!」

うっわぁ、理不尽…。

…気持ちはわかるけれども。

「殼で隠してるってことは、その中が弱点って普通なら考えない?」

「だからといって、殼から引き出すのが普通じゃろう!!」

じじいは顔を真っ赤にして怒っている。

…さて、どうしたものか。


「でも、何でドラゴンから逃げなかったのですか?」

結構の人が避難していた筈だ。

「王国軍が来ると聞いてな、あの程度のドラゴンも倒せないようじゃ、この国もどーせ終わりじゃと思ってな。…わしの全てを邪魔しおって!!!」

…いや、だから理不尽だって!

私、悪いことしてないよね!?

「因みに現役時のランクは…?」

「…Bじゃが?」

何様だよテメェ…。

「ワシが現役の頃のランクBは今のランクAなんかより遥かに強かったわ!!」

…そんなわけないじゃん。

思い出補整かけすぎじゃね?

「私もランクBなのですが…?」

「知らん!!!…そもそもお前は依頼を受けるということの重みをだな…」

私は全てを左に受け流した…。

知らんし、採取クエストよりドラゴン優先は普通だし!


「…取り敢えず!依頼は完了なんですよね!!」

早くコイツから逃げたい。

「ふん、お前なんぞ知らんわ!!依頼失敗にしてやる!!!」

おい、何の逆恨みだよ…。

「そしたらお偉いさんにでも訴えますけど?」

「そうやって最近の若者は他人を頼ってばかり…」

「…あぁぁぁ!!!もううっさい!!ここの岩全部持ち帰ってやる!!!!」

キレたよ私。

「やっ、やめろ!!!」

知らない。

「依頼は確か赤岩…量は多い方が良いよね?」

ちゃんと書いてあった依頼をこなさないとね。

「完了でいい、報酬は払う!!!」

「…早くして?」

「最近の若者はぁぁ…!!」

そう吐き捨てるように言うと、老害は街に向かってツカツカと歩いていった。

「…ギルマスが良い人に感じる、不思議…。」

結局、ああいうこと言う人って、大したことしてない人なんだよね。


「しかと受け取りました~。」

「もう二度と来んな!!」

「いや、来ますよ街には。」

そんな権利は無い筈だ。

ただ、もしも赤岩が欲しくなった時は面倒だね…。



「?…何か騒がしいな。」

ベロなんちゃら…とかいうドラゴンがいた筈の方が騒がしい。

私は何かあると嫌なので仮面を被って、マントを羽織る。

変装後の名前は何にしようかな…?

可愛い系が良いよね!!

…☆キララ☆とか?

「デストロイヤー☆キララ!!」

何か良い気がする!!

好きなだけ暴れられそうな名前だ。

よし、これにしよ~♪



私はピンクの仮面、黒のマント姿でベロなんちゃらを倒した場所に向かう。


…そこに国王様がいるとも知らないで。

いや、ランクBって結構凄いんですよ?

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