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怪力少女にご注意を!  作者: アエイラ
本編
40/93

檻の中のエリー

「ああ~…(ぬく)い…。」

「気持ち~ね~…。」

「温かいです~。」

「…エリーって意外と胸大きいのね。」

サヤ、ソヨさん姉妹は…絶壁だ。


「そうそう、マリってスタイル良いよね!胸ある癖に。」

「綺麗な黒髪良いですよね!胸ある癖に。」

「脚長いし、全身形綺麗だし!胸ある癖に。」

三人は完全に私の反応を楽しんでいる。

「一応、誰にでも胸はありますよ~…。」

「一応とは何かしら?」

「マリ、人が嫌がることは言ってはいけませんよ?」

ソヨさんはエリーを完全に手中に収めていた。

「悪い子にはお仕置きが必要ね?(くすぐ)りの刑にしましょう!」

「「変態!!」」

私とサヤは直ぐに気が付き、止めた。

「サヤは私の大切な友達だよ~!」

「ありがと~!!」

サヤと私は裸で抱き合う。

「ちょ!?抜け駆けですか?」

「サヤさんズルいですよ!!というかマリ、私は大切ではないのですか!?」

「ん~?私に酷いこと言う人は嫌いだよぉ~?」

「え?え?え!?」

エリーに悪気は無いみたいなので、笑って許すけど。

「冗談だよ、エリーも大切な友達!!」

「ありがとうございます!一生大事にします!!」

…何を?

「何をだよ~!エリーって、面白いね!」

サヤは笑いながらエリーに話しかけた。

「!!?」

…エリーはこういう子なのだ。




「ふ~…いい湯だったね~♪」

「はい!」

「冷えないように急いで帰りましょ!」

「了解っ!!」

四人はソヨさんの診療所に駆け込む。


「私も泊まっていきたいです~。」

「駄目よエリー!貴女にはお母さんがいるでしょう?」

「私、止まってくるかもって伝えてきましたし…。」

「ぐっ…それなら、サヤとエリー、まだそこまでな感じがするし、二人で寝たら?私はマリさんと…」

させない!

「サヤ、一緒に寝ない?それともソヨさんと寝る?」

サヤならソヨさんの暴走を知っている。

「一人でいいけど、マリとなら寝たいな♪あ、エリーとでも良いけど、その場合マリが可哀想だからね。」

「…なら、エリー!一緒に寝ましょう?」

「私もマリとがいいです…。それかサヤさんと…。」

「何でよ!私の何がいけないの!?」

ソヨさんはキャラ崩壊しだした。


「ソヨのいびきキツいし…。」

「変態だし…。」

「ソヨさん、マッサージって言って色んな所触ってくるんですよ?一緒だと寝れないです…。」

エリーはもう触られていた。

何でこの子はソヨさんを慕ってんのかな?

まぁ、エリーはそういう子なんだろう…?



結局、私とサヤ、エリー、ソヨさんと三つのベッドに分かれて寝る。

エリーは寝相がとんでもないらしく、一緒に寝るのは危険みたいなので一人だ。

「マリ、ブラ着けて寝るの?」

「一応、敵がいるときはそうしてる。この街での教訓。」

「何があったの!?」

ズデン!

「……何?」

「エリーがベッドから落ちたのよ。」

ソヨさんは動物用の檻を持ってくると、中に布団を敷いて、その中にエリーを転がし、鍵を閉めた。


「…酷くない?」

「このくらいしないと、危険なのよ。それに私は直ぐに起きられるタイプだから、トイレの時も大丈夫よ?」

エリーは寝ている間も落ち着いていられないのか…。


「落ちても寝てるなんてね~!」

「凄いよね!…変な子だけど悪い子じゃないから…」

「仲良くするから大丈夫だよ!…マリは王都に行っちゃうんでしょう?」

余計なお節介だったようだ。

「うん…でも、もう暫くはここにいるよ!」

「本当!?じゃあ、三人でお買い物行かない?ここ、外国から色んな物入ってきて面白いよ!」

「良いね!!そうしよっか!」

「「イェ~イ!!」」

「キャピキャピ楽しそうですね…。」

「あ、起こしちゃいましたか?」

「いえいえ、続けてくれて、結構です。私は一人寂しく自分を慰めています…。」

何だかいたたまれなくなってきた。


「ちょっ!?足!!」

「サヤの股の間温かくって…。」

「仕返し!!」

「ちょ、何故に胸!?」

ガサゴソ…

私達がちょっかい出しあっていると、物音がした。

「サヤ、私も混ぜなさい!」

ソヨさんも混ざって1つのベッドに三人、上に下にと、大乱闘が始まった。



「酷いです酷いです酷いです酷いです酷いです!」

朝起きると、1つのベッドに三人が寝ていて、檻の中にエリーという、悲しい状況になっていた。

「ごめんなさい、エリー…。」

ソヨさんは謝っている。

「結局、誰が勝ったの?」

サヤの問いに、私は答えられなかった。

「途中で疲れて休憩したときに寝落ちたみたいね。」

「私も、もう少し眠気を堪えられれば…千載一遇のチャンスが…。」

「回復魔法使えばよかったかもね♪」

「あ…ああ~!!!」

ソヨさんが完全に残念な人になっていた。

ごめんなさい、こんな話書くつもり無かったんです。

でも…楽しくなっちゃって…。

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