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私の王子様  作者: 美鈴
8/21

最後の練習

それぞれが解り合い、あれから一週間四人は毎日朝練をして信に怒られていた。だけどそんな日々も、もうすぐ終わってしまう。なぜなら今日で全ての振り付けが教え終わるからだ。

 大変だったけれど、その時間はあっという間だった。

「これで全体練習は終了です。 お疲れ様でした」

信がそう言うと、皆は「ありがとうございました」と言って頭を下げている。信は珍しく笑顔で部屋を出て行った。

 入れ替わるように龍がやって来る。

「皆、お疲れさま! 全体の練習はこれで終了です。 来週はいよいよ最終試験があるので、皆準備しておくように。 悔いのないダンスを期待しています」

ついに来週で全てが決まってしまう。龍は来週の説明をするとすぐに部屋を出て行った。

「いよいよだね!」

圭は楽しそうにしているけれど、私はまだ楽しむ余裕がない。少し練習して帰ることを伝えると、美雨も残ると言ってきた。圭はバイトがある為、帰る事を告げると美雨は少し残念そうな顔になる。私はその表情を見て、もしかして……と、女の勘が働いていた。

圭が帰った後、美雨をみると元気がなくなっている。

「美雨って、もしかして……圭の事気になってる?」

単刀直入に聞くと「え?」と、美雨は分かりやすい反応を見せた。同姓の私から見ても美雨は可愛い。私は美雨の恋を全力で応援することにする。

「絶対圭に言わないでね!」と必死で訴える美雨が可愛いすぎる。なんだか私は嬉しくてにやけていた。

 そこへ信が入ってくると私のにやけ顔をみて笑いだす。「何にやけてんの?」とバカにしている。信はいつもタイミングが悪い。

「そういえば圭は?」

圭が居ない事に気付いた信にバイトの事を話すと、「ふーん」と言って信は帰ろうとしていた。

「ちょっと待った!」

私は咄嗟に信の腕を掴む。信はなぜか嫌そうな顔をしている。どうやら嫌な予感がしているらしい。

 私が「教えて!」と、可愛らしく言ってみると無反応の信。美雨が「教えてください」と言うと笑顔で答えていた。やはり男は可愛い子に弱いようだ。信は私を見て笑っているけれど、私は全く笑えない。

「美雨、この時は左から」

練習が始まり、信は美雨に優しく教えていた。あれ以来、信は美雨に優しく接している。

「おい! 左って言ってるだろ! ちゃんとやれよ」

なのになぜか私には厳しいまま。

「ちょっと待った。 私に厳しくない?」

反論すると信も反論し返してくる。私たちは顔を合わすたびに言い争っていた。

すると美雨が笑いだし、私と信もつい笑ってしまう。

 練習が一段落して休憩していると私のお腹が鳴っていた。

「お前いつもお腹なってない?」

「いつもじゃないから!」

信は何かと私をバカにして笑ってくる。つい反論をしてしまう私も私だ。

「飯食って帰ろうー」

「やったー!」

勝手に信の奢りと決めつけて喜んでいる私。

「ごめん、私、用事があるから先に帰るね」と、美雨は申し訳なさそうに言っている。

残念だけれど仕方が無い。

美雨を見送ると、信と二人になっていた。

いざ、二人になるとなぜか気まずくなってしまう二人。

「飯どうする? ピザとか頼む?」

答えに困っていると、またお腹がなってしまう。信と顔を見合わせて笑っていた。

「どっか食べに行った方が良さそうだな」

信の回答は正解だった。

だけど信は有名人、見つかると街中パニックになってしまう。

どうするか考えていると、信は自分の変装を自慢げに見せてきた。

私は見た途端、笑い転げてしまう。帽子に眼鏡をしても、明らかに信だとわかるからだ。

どんなに帽子と眼鏡で顔は隠せても、186センチという身長が隠れていない。

おまけに筋肉質でモデル体型をしているから、どこからみても信にしか見えない。

「行きつけのお店とかはないの?」

きっと芸能人なら隠れ家的なお店があるはず。そこならゆっくり食べられる!

「ない。あんまり外に行く事がないから。どこに行ってもゆっくりできないし」

期待を大きく裏切る回答に撃沈してしまう。

それと同時に芸能人は自由がない世界だと、改めて思い知ってしまう。

考えていると、私はある場所が頭に浮かぶ。

「ねぇ、車出せる? 良い場所があった!」

そう言うと、信はすぐに車を出してくれた。運転する信の横顔はやっぱり格好良く見える。

私は道案内をしながらファン心を必死に抑えていた。

そして目的の場所へ辿り着く。そこは月明かりに照らされ、ゴミ一つ無い綺麗で静かな海だった。

「行きたいとこってここ?」

信は不思議な顔をしている。

「うん。 落ち込んだ時とかよく来てて、ここに来ると忘れられるんだ」

「ふ~ん」

そう言って信は海を眺めていた。何か考え事をしているようだった。


この場所を知っている人は少ないと思う。

なぜなら多くの人は反対側の海辺へ行っているからだ。

その海辺は駅を降りて目の前にあり、夏になると海水浴場になるから、ほとんどの人はそこへ行ってしまう。

駅を降りて裏に回ればこんなに綺麗な場所がある事も知らずに。

でもただ裏に回るだけでは見つからないのが良い所だ。

木で覆われた場所だからある場所を潜らないとここへは辿り着けない。

ほとんどの人がこの先に綺麗な海辺があるとは思ってもいないだろう。

人が来ないおかげで汚れる事も無いからすごく有難い。

近くの駐車場は海水浴場と共同だから、そこへ車を止めても誰も不審に思わない。

夜、カップル達が車を止めても歩いて海水浴場へと歩いていくほどだ。


私がこの場所を知ったきっかけは、一人で海を見に来た時だった。

普段から海を見に来る事はあったけれど、その時は気分転換に裏の方を歩いていた。

すると、何かにつまづいて偶然草木を潜りぬけていた。

そうか。あの時も転んでいたのか。転んでばかりの人生を送っているなぁ。

でも転んだおかげでこの綺麗な海辺が見えていた。

そのまま海に入ることもできるから、知る人ぞ知る穴場だ。

私は驚きながらも喜びの方が大きかった。誰にも教えずに私の秘密の場所になっていた。


練習が忙しくて来られなかった分、久しぶりに癒されていると、またお腹が鳴り二人は微笑む。

「お腹空いてたの忘れてた! あっちに食べる所があるから行こう」

私が提案したそのお店は【アルム】と言う名前で、この海に来ないとアルムにもたどり着けない不思議なご飯屋さんだ。

だからアルムで他のお客さんを見た事がない。

中では三十代後半ぐらいの男性店長が一人で切り盛りしている。

肌がほんのり焼けていて髪は黒く、もみあげからサイドが刈り上げられている。

トップは少し長めに残して遊んでいる。顎髭が短めに生えていて優しい顔立ちをしているが、まだ話した事はない。まさに海の男を象徴するルックスをしている。

それよりも、経営は大丈夫なのだろうか?

中に入りいつもの席へ信を連れていく。

そこからは海が見え、遠くにある家の電気が星のように見えるすごく眺めの良い席だ。

「いつもありがとうございます」

そう言いながら店長が笑顔で水を持ってきてくれた。

「今日は一人じゃないんですね」と、初めて声を掛けてもらい私は驚いてしまう。

「こいつそんなに一人で来てたんですか?」と、信は笑っている。

「うるさいなー。 早く注文しようよ!」

少し恥ずかしがりながらも注文をすると店長は笑顔でキッチンに入って行く。

そういえば有名人が座っているのに、店長は驚いてないようだった。

変装もしてないから気付かないわけがない。テレビに疎い人なのだろうかと不思議に思っていた。

「店長、良い人そうだな」

信は嬉しそうに話している。

二人で会話をしていると店長が注文した料理を持ってくる。

お腹が空いていた私達はあっという間に食べ終わっていた。

食事中、信は「うまっ!」と何回も言っていた。

「良いとこ知ってんじゃん」

信も気に入ったみたいだ。ご飯を食べながら会話をして二人はくつろいでいた。


その後、二人はまた外に出て海を眺めていた。今度は喋らずにゆったりとした時間が流れている。

すごく居心地が良い。

「そろそろ帰るか」

どのくらい時間が経ったのだろうか、信の一言で我に返っていた。

「あ、そうだ。 明日も朝練があるんだったー」

「へー、朝練続けるんだ」

「うん、試験まであと少しだから、自信つくまで練習しようと思って」

「へー」

そう言って信は何か考えているようだった。


家まで送ってもらうことになり、車に乗り込むとふと思ってしまった。

「私は今、大好きな人の車に乗りしかも助手席に座っている。そして大好きな人が家まで送ってくれている。こんな幸せな事があっていいのだろうか」と。

急に意識してしまい、運転席の信を見るとハンドルを握る腕や横顔がやけに格好良く見えてくる。

信号待ちで信がこっちを向くと私はすぐに前を向き目が合わないようにしていた。

「なんか顔赤くない?」と言って信は私の額に手を置いてきた。

心拍がどんどん上がっていく。

「熱あるんじゃない?」

そう言って信は心配しているけれど、私にはわかっていた。原因は信だと言う事を。

「いや、大丈夫、青になったよ!」

誤魔化すと車が動き出し、再び信は前を向く。私はその隙に自分の心を落ち着かせていた。

家の前に着くと、信は「じゃあな」と言って車を走らせて行く。

普通の事なのにいちいち格好良く見えてしまう。

少し寒気がしたこともあって、すぐにお風呂で温まり早めに眠りについていた。


翌朝、すごく目覚めが悪かった。

体がだるく、頭痛と目眩がしている。

重たい体を動かし体温計を探して熱を測ると八度を超えていた。

(最悪……)

試験が近い時に練習ができないなんて。

とりあえず早く回復するため、今日の練習は休む事を圭と美雨にメールするとすぐに二人から返事がくる。

「後で家に行くね」と心配してくれている。

薬が飲みたくても体が動かずとにかく寝ることにした。


遠くからチャイムの音が聞こえてくる。

誰かが家の呼び鈴を鳴らしているようだ。

時計をみると、午前十一時を指している。

美雨達が来るにはまだ早い。

(セールスかな?)居留守をしても、またチャイムが鳴っている。

何度も鳴らされて次第に腹が立っていた。

(なんてしつこい奴だ)重い体を起こし、テレビモニターを見ると、そこには信が映っていた。

(幻?)とりあえず玄関を開けると、やっぱり信が立っている。

「信! どうしたの?」

「風邪引いたって聞いたから、いろいろ買って来た」

「あぁ、ありがと……」

荷物をもらおうとすると思った以上に体が言う事を聞かずふらついてしまう。

すかさず信が支えてくれていた。

こんなドラマを見た事がある私は、こんなことはありえないと思っていた。

きっと女側の計算だと。それを自分がやってしまうとは……。

信はすぐに私の額に手を置き驚いていた。

「うわ。 すげー熱」

信はそのままベットまで支えてくれた。

私は人が来て安心したのか、熱がどんどん上がっているのがわかる。

「ごめん、ありがとう」

「いいから、薬飲んで寝てろよ」

そう言って信は薬を飲ませてくれた。

薬が効いたのか私はすぐに眠りについていた。

目を覚ますと額に熱さまし用のシートが貼られていた。

ドラマで見る、タオルを濡らしては絞って額に乗せるような作業は必要ない時代になっている。

キッチンの方から物音が聞こえてくる。

ワンルームだからベッドからキッチンが見え、そこには信が立っていた。

「おぉ、起きた? ちょうど作ったからこれ食べて早く治せよ」

そう言っておかゆときゅうりを持ってくる。

「え、なんできゅうり?」

「え? 水分補給が必要だから」

「なにその考え」

まだ完全じゃない体だけど、私は面白くて笑ってしまう。

「それだけ笑えれば大丈夫か」

その姿に信は安心したみたいだった。

「信、ありがとう」

お礼を言うと信は照れていた。

おかゆを少し食べると私はまた横になり、信が食器を持って行ってくれた。

「これ片づけたら帰るから、鍵ポストに入れとく」

「うん。 ありがと」

そういうと、私はまたすぐ眠りについていた。

夜十時ごろ、目が覚めると熱は下がっているみたいだった。

部屋を見渡すと信はいなかった。やっぱり夢かと思っていると、テーブルにメモが置いてある。

「おかゆちゃんと食えよ。 あときゅうりも」

私はそれを読むと一人で笑っていた。心配だったのか連絡先も書いてある。

私は信にお礼のメールをしていた。

――熱下がったよ。ありがとう。きゅうり食べとく。

おかゆを食べているとすぐに返事が来る。

――おかゆも食え

メールを読んでまた笑ってしまう。こんなに優しくされると勘違いをしてしまうではないか。

必死にファン心を抑えていた。おかゆを食べ終わるとまた眠りについていた。


翌朝、目を覚ますとすっかり体調は戻っていた。

残りのおかゆを朝ごはんにして朝から気合いが入っていた。

今日から練習再開だ。

練習室へ行くと信に会う。

「おお、治った?」

「うん! 完全復活!」

二人が微笑み合っていると圭と美雨がやってくる。

「空! もう大丈夫なの?」

美雨は嬉しそうに駆け寄ってきた。

「うん! 心配かけてごめんね」

圭と美雨は顔を見合わせ、にやにやしている。

「一人で大丈夫だった?」

圭の質問に困ってしまう。一瞬の判断で信が来たことを隠していた。

「だ、大丈夫だったよ」

「へ~。 おかしいなぁ、昨日空の家に向かってたら信らしき人を見たんだけど気のせいだったかあ。 な、美雨!」

まさか信がみられていたなんて。圭達はにやにやしているけれど誤魔化すしかない。

「そ、そうだったんだ~。 あははは」

なかなか良い言葉が出てこないまま、笑って誤魔化していた。

信も返答に困っているみたいだった。

「練習するぞ」

信が話を変えてくれたけれど私にはわかる。

私も信も嘘がつけない性格だと言う事が。


練習を始めると、圭はいつものように上手にダンスをしている。

驚いたのは、美雨が一日で凄く上達していることだった。

昨日は圭と二人きりだったから、恋の力だろうか。

私も負けていられなかった。

休憩を挟みながら六時間かけて練習すると、いつの間にか外は暗くなっていた。

「今日はこれくらいにして、また明日にしよう」と、信が言うと美雨は「家の都合で今日までしか練習ができない」と言っていた。

すると圭もバイトが入り今日までだと言う事が判明する。

でも美雨は「自信はついてきたからもう大丈夫!」と言っていた。

その時の美雨の笑顔は輝いていた。

「次会うときは試験の時だな」

圭は楽しそうに言ってくる。

「そうだね! お互い頑張ろう!」

私はそう二人に言ったけれど、自分が一番頑張らなきゃいけない事は分かっていた。

二人が眩しすぎて、つい強がってしまう。

「また来週ね!」そう言って二人は笑顔で帰って行く。

(もう少し練習して帰ろう)

私が続けて練習しようとすると、信が止めに入ってきた。

「病みあがりだろ? 今日は帰った方が良い」

「でも、まだ練習が足りないから……」

一日ぶりに動かした体は疲れていたけれど、圭たちをみて焦りが出ていた。

「ここでまた体調を崩したら、試験に響くだろ」

信の言っている事は当たっていた。

私は仕方なく今日の練習は辞めることにすると「家まで送ってく」と信は言ってくれた。

車の中では、一言もしゃべらなかった。

私は焦りと不安で誰ともしゃべりたくなかった。


車から降りると「また明日な」と言って信は帰って行く。

一人になりため息が出てくる。とにかく明日に備えて早めに横になっていた。

寝つきが悪く、寝不足のまま朝一で練習室へ行くと、すでに信が待っていた。

なぜだか目を合わせにくくなっている。

教えてもらいながら、どんなに練習しても満足のいく踊りが出来なくなっていた。

次第に自分に対して怒りが込み上げていく。

せっかく信が教えてくれているのに、信の声すら耳に入らなくなっていた。

それでも信は何も言わずに、付き合ってくれた。


あっという間に時間が経ち外は暗くなっていた。

また一日が終わってしまう。焦りが募る一方だ。

「また明日にしよう」

そう信が言うと、私の中の何かが爆発してしまう。

「もう明日しかないんだよ? もうダメだよ。 時間が足りない」

私は信に当たっていた。最低だ。

信は何も言わずに帰る準備をしてしまい、私も頭を冷やすため帰る準備をしていた。

「ちょっときて」

準備を終えた私に怖い顔で言っている。きっと怒られるんだ。

そう思いながら車に乗ると、信は車を走らせあの海に到着した。

信は何も言わずに車から降り、私も信の後についていく。

二人で何も言わずに海を眺めていた。

信は何を考えているのだろうか。冷たい海風に当たり寒気がしていた。

すると信が自分のコートを私の肩に掛け、久しぶりに口を開く。

「少しは落ち着いたか?」

信はわかっていたようだ。私が何に腹を立てていたのかを。

「うん……自信をもった美雨達が羨ましかった。 私はまだ自信がないから……最低だよね」

美雨たちの自信は眩しくて嬉しい事なのに素直に喜べない自分が居て、そんな自分に嫌気がさしていた。

「人と比べるな。 お前はお前だろ?」

信の言葉は冷たいようで暖かい。なぜだか涙が溢れてくる。

信に分からないように手で涙を拭いていた。

「お前なら大丈夫だよ」

そう言って、信は私の頭に手を置く。大きな手から温もりが伝わり、心が安らかになっていく。

私は目に涙を浮かべながら信をみて微笑んでいた。

「笑うか泣くかどっちかにしろよ」

信は微笑みながら置いていた手で、私の髪をくしゃくしゃっと優しく撫でてくれた。

すごく幸せな気持ちになっていた。

そして落ち着くと、私のお腹は空気が読めないのか鳴っていた。

泣くと胃もリセットされるみたいだ。

「ご飯食べに行こう」と言うと、信は「さすがだな」と言って笑っていた。


アルムへ行くと店長が笑顔で迎える。

この前三人で話をしたことがきっかけで、少し店長と仲良くなっていた。

今日は店長が独身でサーフィンが趣味だということがわかった。

信もサーフィンに興味があったらしく、今度教えてもらう約束をしている。

信が楽しそうに話す姿をみて私も楽しくなっていた。

信に送ってもらうと、車が見えなくなるまで手を振り続けていた。

次の日も信はダンスを教えてくれて、私が納得するまで付き合ってくれた。

うまくいかない時でも、信が「大丈夫」と言うだけで安心する。

それだけ、私の中で信の存在が大きくなっていた――。

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