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勇者魔法使い  作者: K
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夏の日

 夏の日差しによる我が家の温暖化によって三十度を超えたであろう室温に朝早くたたき起こされた。

俺の今の状況を一言で説明するならこうなる。

昨日は夜ふかしをしたので昼までは寝てやろうと心に誓っていたのにも関わらずこのざまである。

暑さで目が覚めた時ほど憂鬱な気分になることもないだろう。

え?そんなことはないって?

いやいや、あなたもこの八月の活発すぎる太陽に扇風機もエアコンもなく、風も吹いていないという無抵抗な状態で紫外線やら赤外線やらを浴びせられ続けた室内に二時間ほど放置されればその瞬間だけは絶望し俺の意見に賛成の余地しかないことがきっとわかっていただけるだろう。

え?じゃあエアコンやら扇風機をつけろって?

なかなかの正論だと思うが残念なことに我が家のケチな大黒柱がそれを許してはくれない。

せめて扇風機をつけたいと思う今日この頃である。

あ~空からお金降ってこないかな~。

などという、暑さのあまり頭がやられたとしか思えないような思考をしていると、それらの思考を打ち消すかのように蝉の鳴き声がけたたましく鳴り響いた。

憂鬱な気分になっているというのにさらに追い討ちをかけるだなんて蝉さんも随分鬼畜なことをなされますね。早く相手を見つけてハワイなりなんなりどこにでも行ってください。

蝉の追い討ちにより完全に目が覚めてしまいもはや二度寝するなんて選択肢はなかった。

それ以前にこの滝のように流れてしまった体内の水分をどうにかしない限り、下手すると命が危ない。

そう判断し俺は飲み物を求めて静かに体を起こしたのであった。

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