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しっぽ

 猫舌猫カラダなので、熱い飲み物は苦手だが、冬は炬燵で丸くなる。アイツは犬カラダなので、雪の中でも元気に駆け回っている。何が楽しいのやら、皆目見当もつかない。

 身体の一部を動物に見立て、分類して、それぞれの特色を見つけてみる。なかなかに面白い遊戯だが、だからといって相手の心中までが察せられるわけじゃない。

 というような話をアイツにしてみた。

 しっぽがあるじゃないか。アイツの返答はいつも予想の斜め上をいく。大昔のエロい人も言ってるだろ。しっぽは口ほどにモノを言う。以しっぽ伝心。がんばれしっぽん。

 しっぽん語の乱れは深刻だ。

 尻を振りつつアイツは笑う。もちろんそこには何も見えない。見えぬけれどもあるんだよ。どこのみすずだオマエは。初代くにおくんの。わかるかボケ。

 考えるんじゃない、感じるんだ。両掌を合わせて目を瞑る。何でもツッコんでもらえると思ったら大間違いだと思う。わからないよ。アンタが今何考えてるかなんて。

 もしもそいつがあったとしてさ。それじゃアンタの、そして私の。

 ついてるしっぽは、犬か、猫か。

 いったいどっちだ。


(完)

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