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第7話 どんなピンチも助け合えば

「零夜さんについてですが、女説が出ていますが答えてください!!!!!」

 「涼介さんはリーダーですがお答えください!!」

「どうして涼介さんとの恋愛説が出てくるのでしょうか!!???」

 「零夜さんは一体何者なんですか!???」


ある日突然訪れた。

零夜が女だと一気にファンに知られた日が。

理由はS★Kエンターワールドの職員が退職したのがきっかけ。

自分のブログに零夜と先日洋服をおそろいで買いました!というワードが。

それをクリックすると同じ服を着た零夜と職員が移っていた。

このブログは一般公開はしておらず特別許可者の者でないと見れない設定。

まれにある流失がきっかけだったのだろう。

それと同時に涼介との交際の噂まで出てきたのだ。

それにより社長は緊急帰国しSweet★Kissの聖と大と社長の3人で会見をする予定。

涼介と零夜はひとまず家で待機状態。

その間は唯一零夜が女だと知っている専属ヘアメイクの「HINATA」がついている。


社長と聖と大が報道陣の前に顔を出すと深々とお辞儀をした。

1分間頭を下げたままの状態が続いた。

その後もう一度深々と礼をし、自分たちの座る用の椅子に腰掛けた。

聖も大もいつもと違って真剣な表情。

そして真っ黒のスーツではないが黒っぽい衣装で登場した。


「零夜の件ですが、僕、大と聖、そして社長の3人で説明させていただきます。」

 「零夜は仮のメンバーです。」

『じゃあやっぱり女なんですか!!!!???聖さんお聞かせください!!」

 「零夜は・・・・・・・・・・・。」


聖は迷った。

自分の発言で女か男かがバレるかバレないかが変わるのだ。

そのプレッシャーに聖は固まった。

聖をみて大は会場の空気を変えるかのように


「えっと零夜はですね・・実は女の子みたいな可愛い20歳の男なんです。ねぇ?聖。」

 「あ、はい。」

『本当の新メンバーは誰なんですか!!!??』

 「それについてはまだよく決まってなくて・・新曲リリースに向けてがんばってます。」

『嘘つかないでください!本当の真実を教えてください!!!』

 「新メンバーなんていない。」


そこに涼介が入ってきた。

ハアハアして、急いでやってきたようだ。

パシャパシャと写真を取られやってきた涼介は

聖と大とアイコンタクトをし

3人が会場の中で立ち上がった。

そして一旦会場から逃げるように走っていった。


「どういうことだ!」


社長は事情を知らされていなく、もちろん涼介たちが逃げたということで

怒りの様子。

社長はここで確信した。

零夜が実は女だったということ。

だが、社長はあえて知らないふりをすると心に決める。


「うわぁ~~!!可愛い~!!」

《趣味なんです。》

「そっか。才能あると思います!」

《ありがとう。》


一方、零夜は家の外の大きな庭で零夜の友達と遊んでいた。

たまたま近くに来たからとメールをくれたのだ。

彼女は耳は聞こえるが、声が出せない。

2年前に事故で声を失った、現在19歳。


《素敵な方と出会ったんですね》

「素敵な人!?誰?」

《涼介くん。彼も零夜さんのことが好き。》

「うそですよ・・無理ですから。」

《応援してます、いつまでも。ではさようなら。》


彼女の名前は藤野詩乃ふじのしの

事故とみんなに言っているが本当は病気でのこと。

現在は健康だが、昔は体が弱かった。

声は出ないが聞こえるので零夜はあまり困ってない。

零夜も手話検定7級を合格した。


そのころ、テレビ局の1階の男性トイレでは作戦会議が行われていた。

下手すると記者に見つかるということで

小声で会議をする男子メンバーたち。


「どうすんだぁ?本当のこと言っちゃうのぉ?」

 「大。そんなはずないだろ?なぁ涼介?」

  「当たり前だ。でも、約束どおりだとそろそだ・・。」


その頃零夜はなぜか男子メンバーがいる会場へ向かっていた。

現在午後2時。

ひと気のないバスに乗り、目的地まで座って待つ零夜。

服装は女子の格好。

そしてSweet★Kissファンクラブサイト限定のヘアアクセサリーをつけている。

ショートヘアにばっさり切った零夜はそれくらいしか女子らしさを表現できない。

ーこの格好で会場に現れたら、ファンの人はびっくりするだろうなー


会場は怒りの表情に包まれていた。

会場には社長以外誰もいない。

社長は何も話さない。

ただただメンバーが戻ってくるのを待っているだけ。

メンバーは絶対に戻ってこない。

涼介たちはトイレを出て関係者以外立ち入り禁止の部屋に入っていた。

するとそこに。

『可愛い女性の方が会場に向かってたんですけど。』と現場マネージャーがやってきた。

事情はあまり知らないが、先日に笹船から零夜のことに関して説明を受けていた。


「そ、それ零夜じゃね?」

 「涼介、大。行ったほうが。」

  「行くぞ。」



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