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第3話 新メンバーは桐生零夜

5年後の2012年。

癒亜の帰国は1年増加し5年後である今年になった。

日本は現在アイドルブームがあるが

アイドル以上に人気で2011年の夏にはアジアでビューも果たした

人気バンドが存在する。

3人組でベース、ドラム、ボーカルギターで成立する3人組。

顔もスタイルもパーフェクトでカリスマバンドとも言われている。

そのバンドの名は「Sweet★Kiss」。

2007年結成当時はインディーズ高校生バンドとも言われたぐらいの年。

人気はそれほどなく、インディーズ時代に発売した2つのシングルは余りすぎて

無料提供をしたこともあった。

最初のバンド名は「SHERRY」。少し大人っぽい曲を作りたいというリーダーが

大人っぽいバンド名にしようということでSHERRYになった。

現在は「S★Kエンターワールド」(エスケーエンターワールド)


メンバーは薊涼介、23歳。空海聖、23歳。宮里大、21歳。の3人。

※涼介は21歳。聖は21歳。宮里大は20歳と年齢はサバ読み。ファンは知らない。


せいともの2人と涼介が出会ったのは2005年。

学生同士でクラス替えのときに3人一緒になったのがきっかけ。

バンドをはじめることになった理由は

聖がギターを習っていたこと。大はドラムは猛練習しドラム検定2級を獲得。

涼介はギターも出来るし作曲も完璧。普段はボーカルとして活動。

ギターはあまり持たない。それが主流なのだという。


時は現在2012年に戻り

癒亜は日本に帰ってきてから自分宛に1通の手紙が届いていることに気づく。

見てみると差出人はS★Kエンターワールドというところからだった。

当然外国にいた癒亜はアジアデビューしているグループとはいえまったく知らない。

もしかしたら幼稚園の先生になれるチャンスかと思い

住所を一生懸命探しながら歩き回ると、S★Kエンターワールドの大きい看板が。

建物のほとんどは透明のガラス張りで、おしゃれなデザインの建物。

2階建てとは言えとても大きい建物だった。

看板の下には小さく芸能ホームと書いてあった。

ここは芸能事務所だと確認し、おそるおそる社長室に向かう。


「こんにちは・・・あ、あの桜木癒亜です。」

 「秘書の松井です。マネージャーから聞いております。Sweet★Kissを今お呼びします。」

「ス、スイート・・キス?」

 「マネージャーの秘密も秘書ですので守ります。一旦失礼します。」

「あ、はい。」


5分後ドアが開き、癒亜の心をキュンとつかまれそうなオーラを持つ男性3人が入ってきた。

全員魅力が違っていて、一番右にいる人は本当に心から強そうな人。

真ん中にいる人はこげ茶の髪色だけど落ち着いて優しそうな人。

一番左にいる人は明るくて元気な人そう。

癒亜は心の中でそう思っていた。

今の癒亜は前と違って髪がショートボブで髪を巻いているので普通より短く見える。

髪を切っても気づかない涼介は当然癒亜とは気づかなかった。

一緒についてきたマネージャーの笹船さんはすぐにこう言った。


「君は今日から桐生零夜という名前でSweet★Kissの新メンバーになってもらおう!!!」

 「え、あの、そ、その・・・。」

「Sweet★Kissは右から涼介、聖、大の3人。歳は23,23,21。」

 「涼介さん・・・・・・・?」

「桜木癒亜と涼介は高校が一緒だったんだろ?ならバッチグーだ!」

 

涼介というのは薊涼介ということに気づいた癒亜は目の色を変えた。

人気バンドにまで成長した人と高校が一緒、寮部屋まで一緒だったなんてと思い

癒亜はある決意を決めた。

ー涼介さんのためになるなら、幼稚園の先生あきらめて、メンバーになってもいいかもー


「分かりました・・新メンバーになります。」


一同仰天。

決断が思ったよりも早く全員が目を大きくして驚いた。

これから新メンバー会見などを開く予定が決まり早くも忙しくなりそうだ。

癒亜が入ることでバンドはどう変わるのかが楽しみだ。


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