魔法使いのお姉さんはホウキに乗って空を飛ぶ
コイちゃんは元気で、とても優しい女の子なのでした。本当に誰にでも優しいのです。
そしてなんといっても、キラキラと眼が輝いているのです。
「るんるん。」
コイちゃんはゴキゲンでスキップしながら、小学校から帰っていました。でも・・・。
「えっ!?」
なんと道の真ん中で女の人がたおれていたのです。
「だいじょうぶですか?」
コイちゃんは女の人に近づきました。そして女の人の顔を覗き込みました。
その女の人は、おばあさんでした。
何故だか、とても派手な服を着ているのでした。
「大丈夫だよ。」
おばあさんは起き上がりました。
「あっ!!」
コイちゃんはビックリしました。
おばあさんは、オバサンになっていました。
そしてちゃんと立っています。
「はわわ・・・。」
コイちゃんは、焦っています。
でもコイちゃんは、嬉しかったのでした。
だって女の人が、起き上がって立っているのですから。
「もう大丈夫なの?オバサン。」
まだコイちゃんは、女の人が心配なのでした。
でも・・・。
「あっ!!」
さらにコイちゃんはビックリしました。
「オバサンじゃないぞ。」
もうそこにはオバサンはいませんでした。
派手な服装の、お姉さんがいます。
「はわわ・・・。」
とんでもないです。だっていつの間にか、おばあさんは、お姉さんに変わってしまったのですから。
でもコイちゃんは、嬉しかったのでした。
だって、お姉さんはとても元気だったのですから。
「ありがとう、コイちゃん。」
「えっ?なんで私の名前知ってるの?」
「お姉さんは、何でも知ってるのよ。」
「そうなんだ。」
コイちゃんは不思議そうにしています。
「コイちゃんが優しいから、お姉さんは元気になれたんだよ!」
「そ、そうなの?」
コイちゃんは、お姉さんがどんな人なのか知りたいです。
「お姉さんは魔法使いなんだよ!」
「えっ!?」
いきなり教えられて、コイちゃんはビックリです。
「だーからー!」
お姉さんはステッキを持っていました。
そして・・・。
「コイちゃんが幸せになーれ!!」
お姉さんはステッキを振りました。
「コイちゃんは、きっと幸せなれるよ!!」
お姉さんは自信満々(じしんまんまん)なのでした。でも・・・・・。
「わたしはもう幸せだよ。」
「えっ!?」
コイちゃんの言葉に、今度はお姉さんがビックリしました。
「だってもう幸せだもん。お父さん、お母さんは優しいし。お友達もいるし。」
「そうなんだ・・・・。」
お姉さんは納得しました。
「じゃあこれあげるね。」
お姉さんはコイちゃんに、小さな箱を手渡しました。
その箱は宝石のようなものがついていて、キラキラと輝いていたのでした。
「じゃあ元気でね!!コイちゃん。」
そう言うと、お姉さんはホウキにまたがり空に飛んでいったのでした。
「は、はわわ・・・。」
コイちゃんは、最高にビックリしていました。
でもコイちゃんは、魔法使いのお姉さんが元気になって良かった、と安心していたのでした。
<おしまい>




