暖かな平和
今日は久しぶりの学校だった。
入院していて、事件の事もクラスで広まったからか周りからの目線が多く感じた。
「弟切、またお前事件に巻き込まれたって聞いたけど大丈夫か?」
今まで色々ありすぎてやよとまともに話せていなかった。だがやよはそんな事を気にせずこちらの安否の方を優先してくれていた。
〜約3年前の話〜
むし暑い夏の夜、僕とやよは川に沿って出来ている細いサイクリングロードを自転車で走って遊びに行っていた。
夜は昼よりもちょっと涼しくて、人も少ないから人の目を気にせず話せるし遊べたからいつも夜に遊びに行っていた。
「なぁ弟切!次はあそこの砂場で遊ぼうぜ!」
「え〜、砂場は汚れるから辞めようよ。あそこの鉄棒で遊ぼ!」
こんな風に大人の事情を知らない純粋な僕たちだった。
いつどこで遊ぶか、何で遊ぶか。何が食べたいかどこに行きたいか。それしか考えていなかったあの頃に戻りたい。
その日は「明日はお母さんと買い物に行くから午後4時から遊ぼう」と話して別れた。
そして次の日になり、お母さんと買い物に行こうと準備し始めたら事件が起きた。
なんやかんや、あの頃まではやよが1番仲が良かった。
「たまに背中ぴりぴりするけど、調子は良いよ。」
やよは悲しそうにこちらを見つめていた。
「…そういえば、やっぱりあいつと付き合ってんだろ。お前いつからそんな趣味になったんだよ」
何故かすごくキレてるやよに懐かしさを感じた。昔は簡単なことで良く喧嘩していたけど、すぐ仲直りして喧嘩する前より仲良くなっていたなぁ。
「あいつって言わないでよ。分かってるなら言わなくて良くない?そうだよ、優ちゃんは僕のプリンスだから手出すなよ阿呆。」
「手出す訳ねぇだろ!俺は反対だからな。うぇ〜!!ぶっ飛ばすぞ!!」
暴言を吐きあってるけれど、どちらも笑顔で。こんな平和が1番好きだ。
※この物語はフィクションです。




