もってけセーラーふく 読解
「もってけ!セーラーふく」読解
【ひとまず歌詞全文】
曖昧3センチ そりゃぷにってコトかい? ちょっ!
らっぴんぐが制服…だぁぁ 不利ってこたない ぷ。
がんばっちゃ やっちゃっちゃ
そんときゃーっち & Release ぎョッ
汗(Fuu)々(Fuu)の谷間に Darlin'darlin'
F R E E Z E!!
なんかダるー なんかデるー
あいしテるー あれ一個が違ってるんるー
なやみん坊ー 高鉄棒ー
おいしん簿ー いーかげんにシナサイ
飛んでったアイツの火照るカラダって
所謂ふつーの おにゃのコ
驚いたあたしだけ? 豚骨ハリガネおかわりだだだ
BON-BON おーえん団
Let's get! チェリーパイ
RAN-RAN かんげー会
Look up! せんせーしょん
はい! 存在感…小惑星
ぶつかって溶けましたぼーぜん
大いに歌ってシレンジャー
もっていけ!
最後に笑っちゃうのはあたしのはず
セーラーふくだからです←結論
月曜日なのに!
機嫌悪いのどうするよ?
夏服がいいのです←キャ? ワ! イイv
接近3ピクト するまでってちゅーちょだ やん☆
がんばって はりきって My Darlin'darlin' P L E A S E!!
この部分はただの序章でしかなく、というか序章なんて立派な代物ですらなく、起承転結の「起」の一画目にも満たないような内容であるからして、まあ最初の〇行くらいは何の気負いもなく読み飛ばしてもらって構わない。はっきり言ってしまえば、本論とは何の関係もない文章である。
もう一度言うが、本当に読み飛ばしてもらって構わない。
ネタバレをこよなく嫌う方からすれば激怒ものとも言える内容も含むため、見ないことをお勧めしたい。一応は頑張ってみた、一種私の子供とも言える内容ではあるので、見るな、とまでは言わないでおこうと思う。
序章PART2
さっきまでがPART1だったらしい。
歌詞の意味が分からないOPランキング(あるかは知らない)第一位の名もだてではないと称されるこの曲。誰もが一度は解読しようと試みるであろうこの曲。そして何より、その誰もが、劣等感を抱きつつも挫折してしまうであろうこの曲。その名も「もってけ!セーラーふく」。(ちなみに、ランキング制作については真剣に検討中である。協力者求む)
そしてこれから、このありえないほどに可愛らしい皮をかぶった、単語を羅列しただけに見えなくもない、ほとんど暗号に等しい楽曲、「もってけ!セーラーふく」についての考察を述べていく訳だが、私がなぜそのような大変な作業に取り組もうと一念発起してしまったのかというと、それはなかなかにまあまあ明確である。端的に言ってしまえば、若かりし頃の私が純粋な気持ちで検索してみた結果、ネット上にあふれる考察という考察が基本的にはエロい考え方でしかなく、その浅はかな思考をらき☆すたという素晴らしい作品に向けないで欲しいという一読者(鑑賞者)としてのプライドがあったからだ。その気持ちを何年か募らせたのだとしたら、こんなことをおっぱじめてしまうのも、まあ道理である。
もしくは、それに一瞬納得してしまいそうになった自分への罪滅ぼしともいえなくもないかもしれないかもしれない。
さて、その歌詞一つ一つに安っぽいツッコミ(実際ただの歌詞に対するツッコミになってしまう気がする)を加えていく前に、些か誤認されやすいそのタイトルについての衝撃の事実を伝えておこうと思う。
これだけ頭に入れておけば、以降の文章はほとんど意味をなさなくなってしまうような事柄なので、それが嫌だという人は「引き返す」ならぬ「引き返さずに先延ばし」を選択してもらいたい。
これから始まる考察の、ちょうど根底を担う要素でもあるため、効率的に読み進めたいという方にも是非是非おすすめである。
では、言ってしまおう。
「もってけ!セーラーふく」という曲名の意味は、その名の通り「もってけセーラー服」であって「セーラー服をもっていけ」という倒置法のような高等技術が使用されている訳ではない!ということだ。
では、野暮用も済んだことで、満を持して考察を始めていこうと思う。
【という訳でいきなり番外編】
……………………。
〈歌詞?〉
『さあ、始まるざますよ
行くでがんす
ふんが~
まともに始めなさいよ!』
とまあ、歌詞ですらない冒頭部分。
冒頭とすら呼べない冒頭部分。
イントロと称してしまえばクレームが来てしまいそうな冒頭部分である。
この会話パート(?)には何かしらの深い意味があるように見えて、実は何のひねりもないただのパロディーになっている。
元ネタは某国民的アニメである「怪物くん」の冒頭、
「さぁ、始まるざますよ
行くでがんす
ふんが~
〈約5秒〉
うるさーい!」
だろう(これ以上に似ているネタがあるなら、至急私にご連絡いただきたい)。
分かりやすいことこの上ないのだが、先述の通り、ごく普通のパロディだ。らきすたに関しては基本パロディで構成されているため、なんの変哲もないただの「らき☆すた」である。平常運転。
ただまぁ、一応ここは考察を述べる場であるらしいので、個人的な率直な感想くらいは話しておこう。
元ネタと比較した際、ただ一つ異なるのがかがみパートである
うるさーい!→まともに始めなさいよ!
とまあ、若干理知的になっていると言えなくもない。「うるさーい!」は何というか、いくらか感情的である(実際めちゃめちゃにうるさいのだから、一概にそうとは言えないのだけれど…)
個人的な意見としては、「うるさーい!」の方がかかみんらしいと思うし、そのかがみんも見てみたいとは、思ったりもする。
あと一つ付け加えるとするなら、みゆきさんパートになんの捻りもないことだろうか。かの「歩く萌え要素」であるみゆきさんが話すのだから、「行くでがんす?」くらいで丁度いい気がする(これも誤差の範疇な気もするが……)。
二期(?)の冒頭に関しては、まあ話すこともないだろう。ただの金〇先生パロでしかない上、一期は奮闘していたかがみも「はいはい」とお手上げらしいので。
これ以降も(?)のような表現が多いと思うが、できれば目をつぶってもらいたい(?)
【歌詞1】
『曖昧3センチ そりゃぷにってコトかい? ちょっ!
らっぴんぐが制服…だぁぁ 不利ってこたない ぷ。
がんばっちゃ やっちゃっちゃ
そんときゃーっち & Release ぎョッ
汗(Fuu)々(Fuu)の谷間に Darlin'darlin'
F R E E Z E!!』
意味が全然分からない歌詞筆頭のこの部分である。
なんとなーくあの事を指しているんだなー、と思っていたのだが、考察として発表する方々は異なる見解を持っているそうで、何だかエロい方向に向かってしまうわけだ。全くどこをどう見たら援交に見えるというのか……。
で、結局私が何を考えたかというと、この『曖昧3センチ』というのは、セーラー服のあの部分を指しているのだろうということだ。そう、チラッといってしまいそうな、おへそが『大袈裟ちらーり黒ニーハイ』(2番歌詞)みたいなことだろう。そりゃあまあ、ぷにっともしたくなる。
どうだ君たち。つかさが伸びをしたときにセーラー服が上にずり上がっていって、そんな未防備な姿に、ぷにっとしたくはならないか?そういうことだ。納得してもらえたかな?
『らっぴんぐが制服』は、そのまま。『不利』については、制服に対する感情が大きくかかわってくる。
青い鳥幻想だアイデンティティだなんていうフィルターにかかってしまえば、確かに制服は自分たちを縛るものでしかない。この時代(らき☆すたが制作されていた時代)に私服登校が普及していたとは考えられないため、何に対して『不利』なのかと問えば、それは制服という文化、学校という名の共同体に匿われていることへの『不利』なのだと思う。どれだけ大人になりたくても、その折の中では子供というレッテルを張られ、上げた声は無視されてしまう。
だが、らき☆すたに出てくる彼女たちはどうだ?そんな葛藤が見えているか?
そんなことは決してない。だって彼女たちは、日々を楽しむことの天才だからだ。退屈を意味のある憂鬱に塗り替える力を持っているからだ。それこそ高校生らしく「だりー」なんて言いつつもその日々を愛おしく思っているからだ。
そういう目線でハルヒを見るとどうだろう。
彼女は典型的な、「変えたい側」だ。退屈が気に入らなくて、憂鬱を吹っ飛ばしてやりたい、そんな絵にかいたような開拓者だ。未来人、宇宙人、超能力者、そんな非日常を求めて部活を作った彼女は、らき☆すたの彼女たちとは対極の存在ともいえるだろう。だからこそ、京アニ2006~2007の対比は面白い。
とまあ、別作品のことはここまでにして。
『がんばっちゃ やっちゃっちゃ』に関しては、そのままだ(この部分で変な想像をしてしまう方が多いというのが事実で…)。『そんときゃーっち & Release ぎョッ』については何個か考えるべきことがある。ちゃんと書くと「その時は、キャッチ&リリースでぎょ!(?)」となる。キャッチ&リリースとぎょ(魚)をかけたんだろうが、気になるのは「その時は」の部分だ。どの時?かくいう私もこれには頭を悩ませられたものだ。ここまでの話ではただの憶測しか語ることができないため、一度飛ばそうと思う。
『汗(Fuu)々(Fuu)の谷間に Darlin'darlin'F R E E Z E!!』何を言っているんだという感じである。
つまり、汗と汗の間でダーリン(男)がフリーズ(凍る)してしまうのだろう。全く分からない。
という訳で、上手くつなげてみよう。
まず「頑張る(頑張れ?)」、そして「C&R」、そして「男フリーズ」。そこに制服の「不利」。
ここから導きだされる結論はただ一つ。
男ロリコン!→制服が不利!(デメリット!)→C&R!(そんな奴離せ!)→ロリコンフリーズ
例えばこの過程でロリコンとの問答があったとしよう。その時必要になるのは、そう。「武力」だ。力さえあれば常時不健康なロリコンな相手にもならない。そしてかのこなた神が習っていたのはーーー合気道だ。
汗なんかかいている間に急所でも蹴られてフリーズでKOだ。
イントロ部分は以上とする。
【歌詞2】
『なんかダるー なんかデるー
あいしテるー あれ一個が違ってるんるー
なやみん坊ー 高鉄棒ー
おいしん簿ー いーかげんにシナサイ』
ただのダジャレ。
に見えて……、というやつである。
『なんかダるー』と『なんかデるー』は分かる。そして『あいしテるー』が違う。仲間はずれだ。
『一個が違ってる』というのは語感でもあり、言葉の意味でもある。
二個目は『なやみん坊』と『おいしん簿ー』が似ていて、『高鉄棒』だけが仲間はずれだろうか。
(ちなみに高鉄棒とは学校向けの懸垂器具である。)
また『いーかげんにシナサイ』はかがみのセリフであり(願望)、ここにもツンデレ要素が込められていてほしいと思うのが、らき☆すた厨の業とも言えるのだ。
つまり、こなたのダンスパートにある『あいしテるー』が悪ふざけの範疇だったとして、それをかがみが言われたのだと仮定して、それに対しての『いーかげんにシナサイ』なのだとしたら、それはもう……こなかが民、大歓喜である。
(ここに関しては考察することもないためほとんど妄想である)
では次。
【歌詞3】
『飛んでったアイツの火照るカラダって
所謂ふつーの おにゃのコ
驚いたあたしだけ? 豚骨ハリガネおかわりだだだ』
分からない。非常に分からないので、一度整理してみよう。
アイツ飛んでく→アイツ女?→あたし驚く→豚骨ハリガネおかわり→だだだだだだ!!
飛んでったアイツが女で、そのことに驚いたあたしが豚骨ハリガネ(めっちゃ固いやつ)を食べるのだ。
なんとも根拠が薄い!話が飛びすぎて分からない!
という訳でこれも少し妄想チックになってしまうが、できれば許してほしい。
まず『アイツ』のことを『あたし』は男、女、どっちだと認識していたのか。
これについては多分『女』だ。で、そのあと『ふつーの』女の子に認識を改めたのだろう。それに『あたし』が恥ずかしくなってしまったが所以の『豚骨ハリガネおかわり』からのだだだだだだだ!なのである。
例えば『あいしテるー』の後の『火照るカラダ』で、それにより『アイツ』に『ふつーの』女の子を見出してしまった『あたし』は、その恥ずかしさの衝動で『豚骨ハリガネお(以下省略)なのだとしたら、これまたこなかが民大歓喜である。驚いたのが『あたしだけ?』というのもまた萌える。(((uдu*)ゥンゥンうん
恥ずかしさの衝動、とまあ簡単に言ってしまったが、『アイツ』を一瞬でも可愛いと思ってしまったことへの罪悪感だったり、その熱を収めるための(火照るカラダが二つである)バク食いなのかもしれない。
どう転んでも完璧だ。
という訳で次。
【歌詞4】
『BON-BON おーえん団
Let's get! チェリーパイ
RAN-RAN かんげー会
Look up! せんせーしょん
はい! 存在感…小惑星
ぶつかって溶けましたぼーぜん
大いに歌ってシレンジャー』
おーえん団のボンボン(確かに持ってたね)
チェリーパイをLet’s get(?)
歓迎会でランラン♪
センセーションを見上げろ!
一個目と三個目は分かる。二個目と四個目が分からない。
チェリーパイをゲット、となるとただの隠語の羅列になってしまいかねない!ならどうするか。そういう訳なのでここでは、一度先へ進もう。
センセーションについて。
センセーションとは「人々の感情に強く訴え、耳目をそばだたせること」である。また「大評判」といった意味もあるため、その後の『存在感』、『小惑星』とも関連してくるものであると考えられる。
ここでOP映像のチアダンスシーンを考えてみよう。
あの服で、ボンボンを持ってて、チェリーパイで、存在感で、小惑星で、センセーションである。
申し訳ないがここは下品な話をしよう。
つまりは、[胸]だ。胸!!!みゆきさんの、胸!!!
それが二つ!ぶつかり合って、溶けて(?)、茫然。『大いに歌ってシレンジャー』である。
(シレンジャーというのは『不思議のダンジョン』シリーズのひとつである『風来のシレン』シリーズに挑み続ける挑戦者、『風来のシレン』愛好家のこと、である。これについては知識があまりにもないため言及はしない)
これに関しては『かんげー会』を一年生組との顔合わせ、とでもすれば、ぺったんガールズの僻みともとれるのではないだろうか。そうだろ、みなみちゃん。
では、サビに行こう。
【歌詞5】
『もっていけ!
最後に笑っちゃうのはあたしのはず
セーラーふくだからです←結論
月曜日なのに!
機嫌悪いのどうするよ?
夏服がいいのです←キャ? ワ! イイv』
とうとう結論である。セーラーふくである。
では冒頭でも述べた通りであるが、もっていくものはセーラー服それ自体ではないということだ。
歌詞1でもあったように、彼女たちにとってセーラー服はハンデでも何でもないのだ。
もっていってもいいものは、もっと曖昧な、「勝負」だったり、セーラー服を着るにあたっての感情(羞恥心だとか劣等感)だったりなのだ。
そんなもの持っていかれたって、「本当の勝負」のは負けない。それは、『セーラーふくだから』。
これが彼女たちが出した結論だったのだ。
月曜日、ただ学校に行くというだけでなにか嫌なことがあるのか?機嫌が悪くてどうするんだ?
夏服可愛いじゃん!それでいいじゃん!
なんとも彼女たちらしい歌詞だ。
ここにもハルヒとの対比があると思う。そんな「楽しいもの」ばっか探すんじゃなくて、今あるもので「楽しもう」よ。セーラー服を着てる限り負けない。だから、そういうもの全部含めての、『もっていけ』なのだ。『もってけ!セーラーふく』なのだ。
これを考え付いたときは驚愕もしたが、すんなり納得することもできた。
らき☆すたが伝えたかったのはこういうことなんだろうかと。
こんな簡単なことを、彼女たちは教えてくれていたのかと。
最後の部分まできちんと考えて、この考察を終わろうと思う。
【歌詞6】
『接近3ピクト するまでってちゅーちょだ やん☆
がんばって はりきって My Darlin'darlin' P L E A S E』
ピクト、というのは画像ファイル形式に使うPC用語で、3ドットくらいの長さ、ということだろう。
3ドット。短いようで、短い。距離がつまらず、遠くて、近づけなくて、それを「躊躇する」ことに重ねる。そこを頑張って、張り切って、もっと近づいて欲しい。ダーリンお願い!(please)。
最初のロリコンは最後にはうまくいったらしい。めでたしめでたしである。
以上でOPの歌詞はすべて拾うことができた。
この考え方があっているのかどうかは分からない。でも、自分の中のらき☆すた像を再確認できた、という点では、やってよかったと思っている。
では最後に歌詞にしてまとめよう!
【歌詞全文(考察版)】
『そのセーラー服、へそチラしそうだけど、ぷにっとしちゃっていいの?
制服が義務でも、全然不利じゃないよ!
がんばっちゃえ! やっちゃえ!
ロリコンがいたって、そんなの離して捨てちゃえ! ぎョッ(ロリコン)
汗かいてる間に、ダーリン(ロリコン)も凍っちゃう!
なんかダるー なんかデるー
あいしテるー(こなた) あれ一個が違ってるんるー
なやみん坊ー 高鉄棒ー
おいしん簿ー いーかげんにシナサイ!(ツンデレ)
飛んでったアイツ、実は普通に可愛いいの?ちゃんと女の子なの?
驚いたのってあたしだけ(かがみ)? こうなったらやけくそだ!(ラーメンバク食い)
BON-BON おーえん団
みゆきさんのむn……なんかとっちゃえ(みなみ)
楽しい一年生歓迎会(楽しくないよ~(みなみ))
見上げろ!みゆきさんのむn……を!(こなた)
はい!小惑星(むn) はい!存在感!
ぶつかって溶けちゃって(?)、もう茫然……(みなみ)
大いに歌ってシレンジャー
恥ずかしいのも、比べちゃうのも、そんな感情全部もってちゃえ!
最後に笑っちゃうのはあたしだからさ
何があっても私たちは負けない!セーラーふくだから!これ結論!
月曜日で学校があるってだけで、機嫌悪くてどうするの?
夏服可愛いじゃん!それでいいじゃん!
3ピクト分しか近づけないの?躊躇しないでよ!
もっと頑張って!もっと張り切って! ダーリン(ロリコン)お願い!』
二番以降は気が向いたら考えるかもしれない。