嫁ちゃん年の瀬にコロナにかかる
年末は大変でした。
おほん、これは冬休み前の話である。
嫁ちゃんの働く会社にも、ぼちぼちとコロナ感染した人が増えてきている。
旦那ちゃんは、そう聞かされて、ふーんと生返事をした。
確かに旦那ちゃんの妹夫婦や近しい人たちが感染したという話を聞くと、もはや誰がいつ何度期かかってもおかしくない・・・心の中ではそう思っていても、どこかで
まだ他人事のような気がしていた。
前日、久しぶりに互いの休みに、ぶらり近場へとドライブ、ランチを食べて、おやつの古墳まんじゅうをシェアして食べたりして過ごした。
翌日、熱が出て体調が急に悪くなった嫁ちゃんは会社を休むことにした。
「なんかあったら、連絡して。怪しい時は病院にいってね」
「わかった」
旦那ちゃんは仕事をしながらも、嫁ちゃんのことが気になり、メールで確認をする。
すると、午後から、
嫁ちゃん「かなり熱があがったので、病院にいってくる」
旦那ちゃん「わかった。何かあったら知らせてね」
その後、
嫁ちゃん「コロナ陽性でした」
旦那ちゃん「了解です。いるものあったら、帰りに買って来る」
旦那ちゃんは、ドラックストアで手早く医療品や飲み物を買い帰宅する。
それからおよそ一週間、嫁ちゃんは隔離状態、旦那ちゃんは主夫と化した。
料理、洗濯・・・改めて主夫って大変だわあ~
数日の間、隔離状態の嫁ちゃんは寝室に籠もりっきり、旦那ちゃんとのやりとりは、ラインメールと電話となった。
扉を、コンコンと叩き、
「ご飯置いとくよ」
「ありがとう」
「調子はどう」
「喉が痛い」
「ゆっくり休んで」
「うん」
「ケツ触らせろ」
「治ったらね」
「それから・・・」
「早よ、行け」
「・・・くう〜ん」
しかし恐るべきは旦那ちゃんの身体よ。感染しなかった、このぼでいがなんか少し悔しい(笑)。
幸いにも嫁ちゃんの高熱は2、3日でひき、事なきを得たのだった。
「あの時、古墳まんじゅう。べろべろ(シェア、笑)して食べていたのに、よくかからなかったね」
と、回復した嫁ちゃんが言う。
「ね~」
と、頷く旦那ちゃん。続けて満面の笑みを見せ、
「じゃ、ケツ触るね」
「なんで」
「・・くう〜ん」
よかった、よかった。