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牛乳を煮る、そして蘇を作る

作者: 高井うしお

 どうも。高井うしおです。よろしくお願いします。

 一リットルの牛乳を煮て蘇を作ろうと思います。うしおだもの。

 蘇とは古代日本の乳製品で牛乳を煮詰めたおいしいもの、らしいです。(詳細不明)


 さて、深夜0時。早速一リットルの牛乳を用意しました。国家安寧と人心の平穏を願い、ことことと牛乳を煮込む事にします。


挿絵(By みてみん)


――ピー!

 早速IH調理器の洗礼を浴びました。このテフロンフライパンは非対応のようです。


挿絵(By みてみん)


 仕切り直し。うどんすき用のステンレス鍋があったのでこれにします。それっぽいやんけ。


挿絵(By みてみん)


 一時間煮込みました。飽きました。腕が痛い。部屋が赤子の匂いですごい。

 弱火に切り替え、遠くなっていく意識とともに、過去を振り返りはじめました。ぼんやりとした幼少期、ガリ勉だった小学生、アホ丸出しの中高生、クズすぎる浪人時代、またアホ丸出しの大学時代、可笑しくも悲しい社畜時代、失われた健康、苦労知らずのデビューからの打ち切り、また筆をとった日、あと少しの療養期間……。


挿絵(By みてみん)


 ハッ、鍋が大分煮詰まった。三十分くらい立ってる。……というか鍋の底焦げてませんか? やばくないですか?


挿絵(By みてみん)


 あとは余熱で……できたー! 鍋、焦げてるー!


挿絵(By みてみん)


 多少ゆるい様に見えますが、ここで水分を飛ばし過ぎるとボソボソになるらしい。


挿絵(By みてみん)


 ラップに包んで冷蔵庫へ。明日の朝が楽しみです。


 が、鍋が焦げた。底が真っ黒に焦げた。動揺して写真取り忘れるくらい焦げた。そりゃステンレス鍋だもの。でも私もうクタクタよ。二時間近く鍋かき回してるんだもん。でもこれ家族に見つかったらめっちゃ怒られるやつ。泣きそう。


挿絵(By みてみん)


とれたー! ネットで調べたら「熱湯と酢」と書いてあったのでこれを入れてしばらく置いて金だわしでこすったらとれたー!




【今回学んだ事】


 タンパク質の焦げ焦げには『熱湯と酢』




 出来上がった蘇は翌日いただきました★


挿絵(By みてみん)


 しっとりしつつ、サクッとした歯触りもあり焼く前のクッキーみたいな感じです。

 牛乳のえぐみが消えてコクと甘みが凝縮されています。

 アップルティーと一緒に戴きましたがとても合います。ブランデーとかとも相性良さそう。


 ……で、これあたりまえなんだけど濃い。三きれでお腹いっぱいになりました。まだまだあるのでアレンジしつつ食べきります。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 美味しそう! こういう興味深いことをやってみた系エッセイは読んでて楽しいです。
[良い点] 美味しそう。 [気になる点] 造るのは大変。 [一言] 売ってないかな。
[一言] 蘇ってやはり手間がかかるんですねぇ、お疲れさまでした。 一リットルが握りこぶしくらいになるのかー、うーん。 チャレンジするとしたら夜中かなあ、謎のテンションで乗り切れそう。 しかし蘇といい、…
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