Sweet Pain
君の事をもっと沢山知りたくって、君の目の前でバカな事をしたり、バカな話をしたり笑ったり叫んだり、ね。流石に泣いたりはしなかったけれど、飛んで跳ねて滑って転んで。
思いつく事は全てしたつもり。
我ながら驚きを隠せない自分がいたりする。普段の僕からは考えられない様な突拍子もない行動をしたなーってちょっとだけ思ったりもした。
嫌われちゃったかな?
だけど嫌われてても知られてないよりは全然いい。
押し潰されそうな胸の内。
こんな思いをするくらいなら、君の事なんて知らなければよかったよ。
どんなに頑張ったところで報われない様な恋ならば、早いうちに終わりにしよう。
その方が傷は浅くて済む。
昨日までそんな事を考えていたんだけどさ…ズルイよなあの笑顔。
それが例え僕に向けられたものじゃなかったとしても、やっぱり君を諦める事なんて出来ない。
厄介な恋をしたもんだけど、それは決して煩わしいもんじゃない。
淡く小さな甘い痛みに、少しだけ胸が踊った。