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「世話係と言うのは無理やり連れて来られた神子様を、言い方は悪いですがさっさと浄化を終わらせる為に混乱状態の神子様を落ち着かせ、この世界の事を教え少しでも浄化の旅に出ても困らない様にお世話をする事です。ある者は神子と一緒に浄化の旅に一緒に出て神子を騎士団と力を合わせてお守りする。ある者は傷ついた神子様の心と体を癒した者もいます。その方々は神子様を守る為なのも理由の一つですが、『自分達も国を、民を守りたい』という信念があるからこその行動なのです。そうでなければ誰か命の危険が大きい浄化の旅を共に行きますか。それなのに、それなのにお前達は……」

 王妃様は溜まらず涙を零してしまった。王妃が涙を流す姿に王女達は狼狽えてしまった。


 大国の王妃と国王は『剣聖』と『知聖』呼ばれるほど強い剣の力と敵を壊滅する程の戦略を考える軍師だ。ぶっちゃければこの二人が本気になれば世界征服なんて簡単に出来る。ライアン達の国なんて欠伸の最中に征服出来る。

 だけど二人共平和主義者、と言うより『世界征服』なんて言葉はこの世界にはない。それよりも魔物の問題で頭が一杯だからだ。

 国王達は就任当初から魔物討伐の計画で忙しがったが、それでも我が子の教育は疎かにした覚えはなかった。それ所か一番に子供の教育を、魔物と神子の存在がどれ程重要なのか口が酸っぱくなるまで教えていたのだ。だからこそ兄姉は浄化の旅の重要さを分かっていたのだが、世話係となった王女は…

 王妃の姿に他国の王族は同情の目と子供が世話係となっている者は王妃と同じ様に情けなさの余り涙を流している者もいた。


「……なあお前達。此処五ヶ月ワシ等から旅に出る様にと言う説得の声が、ワシ等の使いが来ないとお持った事はないか?」

 確かに国王の言う通り毎日の様に文官が、女官が、侍女が、衛兵が、時に世話係の親やスバル自身が神子に浄化の旅に出る様に説得した。しかしソレ等の言葉は神子達や世話係達に届く事はなかった。

 だがこの五ヶ月の間小言を言う人間が来ず、何やら城内で大騒ぎしていた様だったが自分達に何も言って来なかったので自分達には関係のない事だろうと思って、遊び呆けていた。


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