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「…………そうしてスバル様は村人を守る為に他国の騎士団長達直々に剣を習い、今ではお一人で魔物を討伐出来る様になりました」

 ライアンはそう結ぶと神子達の顔を見回した。

 神子達は信じられないと言いたげに目を見開いてポカーンと口を開いていた。


 彼等の知っているスバルはジメジメとした暗い性格だった。ずっと俯いていたから二人は気に食わず、クラスを巻き込んでスバルを虐める様に仕向けた。召喚された時も二人でスバルを蹴りながら嘲笑っていた時だった。

 それなのにまるで漫画や小説の主人公の様な事になっているスバルが信じられないでいた。


 大国の国王が重い口を開く。

「……神子殿。貴殿等はこの一年何をやっておりましたか? スバル殿が民の為に剣の修業をしている間にウチの馬鹿息子達と毎日の様に馬鹿騒ぎ。私達も多少の事は目を瞑っていましたが、……国の防衛費の一部で酒池肉林を開いていたと聞いた時は目眩がしましたぞ」

 神子達の予算は確かに会った。それが半年で全部使いってしまった。前の神子達の中で多く使った者で三分の一は残っている筈の額だったのにだ。流石にこれ以上のお金は出せないと言うとあろう事か馬鹿王子と馬鹿王女達が魔物の防衛予算の一部をくすねていたのだ。

 くすねた理由は『コレは神子様達の為だ!!!!』と言う意味不明な供述をして、親や文官の頭を痛ませてしまった。結局そのくすねられた一部は騎士団長達が自らの給与を返上し、無償で働くと言う事で何とか補った。

 因みにソレを知ったスバルは二人の代わりにライアン達に謝り、神子達にも苦言を言ったが馬の耳に念仏という結果となった。仕方がなくスバルが魔物退治を何時もより倍以上頑張って退治した。


「それでも貴殿等が浄化の旅に出れば全てチャラになっていた。それなのに……」

「……貴方達。一体何の為に世話係になったの?」

 黙っていた王妃が世話係達に語り掛ける。


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