参
無理やり連れて来られて神子一同は大変憤慨していた。
愛しの神子との楽しい時間をたかが小国の国王夫婦に邪魔されたのだ。しかもあまりにも不敬な態度で。大国の姫と王子は自分達を溺愛している両親に訴えて何かしらの処罰を与えようと両親が待っている会議場へ足を運ぶと。
神子達は部屋に入った瞬間六十以上の瞳に睨まれていた。
上座には大国の姫達の両親がいて、国王と王妃のそれぞれの横にはライアンとレフィアナが立っていた。その他の国の代表は円卓を囲む様に座っている。その後ろには女官や文官や侍女や衛兵達がいる。その全員が王女達をゴミでも見る様に冷たい目だった。
「……遅いぞ。ワシがお前達を呼ぶ様に言って三十分も経っているぞ」
「神子の部屋から大広間まで着替える時間を含めて五分で付く筈のね」
大国の国王と王妃はここぞとばかりに嫌味を言う。カッと真っ赤になる世話係達。
「それよりも神子殿」
娘達を放って国王達は神子達に話しかけた。
「言ったい何時まで浄化の旅に出てくれるのですか? 歴代の神子は一年で旅を終えているのに貴方方は外に出ようとしない。それどころかウチの馬鹿娘と馬鹿息子達と懇ろしているそうじゃあないか。今は各国の兵士達が何とか追い払っているがそれも時間の問題。このままでは被害が大きくなるばかりだ。……我々も堪忍袋の緒が切れますぞ」
国王の言う通りに神子達は浄化の旅に出ず、城の中で世話係となっている王子・王女達と遊び呆けいていた。最初の方は仕方がないと思って放っておいたが、一ヶ月二ヶ月経っても動こうとせず、半年後経っても旅をする準備所か遂には乱交にまで発展した。因みに世話係になる世話係達は婚約者がいない未婚者を選んでいるが、流石に乱交を容認する様な教育をしていない。特に王族は貞淑を男女に求めている。下手に子供を作ったらどんな事になるか庶民でも想像できるからだ。
この話を聞いた時、それぞれの親と教育係達は何処で教育を間違えたのか……と頭を抱えてしまった。
「み、神子様達は知らない場所に連れて来られて色々混乱していて……」
大国の王女はしどろもどろに言い訳する。その様子に母親である王妃は深い溜息を吐いた。
「だからって乱交して良い訳ではないでしょう? それにスバル様は一週間で全てを受け入れてくれましたのよ?」
「……あの根暗が?」
男神子が怪訝そう言う。その姿にライアンとレフィアナは米神をピクピクさせた。




