第5話 女神再臨
「ぐっ……」
僕が目を覚ますと、再び、白い光に包まれた空間にいた。
「あなたの様子をしばらく見ていたけどあなたは根本的にヘタレのようね」
女神の言葉は辛辣だ。
しかし、図星だ。
「僕は、怖い顔の山賊やゲイ商人に立ち向かっていく勇気を持てないんだ……」
女神はそんな僕に優しく言った。
「いえ、あなたは、勇者。人間の頂点に立つべき存在。あなたの能力値は普通の人間を超えているのよ。自信を持ちなさい」
そんな。そうだったのか。
「自分の能力値を確認してみなさい」
僕は、【神の眼】を用いて自分の能力値を確認した。
ユースケ
性別:男
職業:勇者
レベル 1
腕力 20
体力 20
速度 20
魔力 20
精神 20
魅力 20
スキル:治癒力上昇(中)、格闘術、剣術、槍術、刀術、棍棒術、身体能力強化、魔法
なんと。
僕の能力は山賊王に匹敵していたのだ。
しかも、魅力値も20に達している。
なるほど、ケツの穴を徹底的に狙われるわけだ。
「自分の強さに自信をもって、自由に生きなさい。」
女神は僕にそう言うと、姿を消した。
そして、僕は意識を失った。
僕は、セルゲイの屋敷の地下に戻されていた。
どうやら、丸一日が経過したらしい。
今日もセルゲイの足音が聞こえてくる。
棍棒を僕のケツの穴に挿れてくるに違いない。
僕は、セルゲイが棍棒をもって近づいてくるのを察知すると、格闘術のスキルを使って、セルゲイを地面に押し倒した。
そして、セルゲイの棍棒を奪い、逆にセルゲイのケツの穴に突っ込んだ。
頭の中に女神の声が響く。
≪【棍棒挿入術】、【肛門凌辱術】を取得しました。≫
クソッ!いらない【魔のスキル】をとってしまった。
しかし、昨日凌辱された恨みだ。
「これでもくらえ!」
僕は腕力20を駆使して、棍棒を無理やり押し込んだ。
腕力20は成人男性の4倍の腕力だ。
そこに2つの【魔のスキル】の効果が追加される。
長さ50センチメートルある棍棒は、現時点で20センチメートルほど挿入されている。
それを強引に押し込むと、棍棒は30センチメートルまで挿入された。
グリグリグリグリッ!
「ぐわわぁぁぁぁ!」
セルゲイが叫び声をあげる。
「今まで、犠牲になったノンケたちの恨みだ」
僕は、セルゲイに冷たく言い放った。
セルゲイはあまりの苦痛に意識を失ってしまった。
僕はセルゲイに刺さっていた棍棒を引き抜き【神の眼】を使った。
【鉄の棍棒】
物理攻撃力 12
僕は、この鉄の棍棒を主武器として用いることにした。
剣は切り裂いたりしてグロい。
僕は怖くて刃物で攻撃することはできない。
棒なら殴打で倒せるから、あまり怖くないぞ。
僕は、セルゲイの屋敷から抜け出すと、今度こそハーレムを作るべく、商業都市ゼニスへと繰り出すことにした。