↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
303/1785

297 つくってみた『新型自動人形と空中空母』

修正しました。

管利用 → 管理用


 はいよー、完成。

 まずは黒い帽子に髭のオッサンのリボルバー。

 続いて自動拳銃だけど、やっちゃいました。

 オリジナルがなんなのか分かりませんてなくらい、ごちゃ混ぜ。

 部分的に見れば、何処かで見たようなって感じ。

 あれもこれもと欲張った結果、ひとつになりましたー。

 なんだかよく分からない。

 作った俺がそんな感想を抱くぐらい見たことあるようで見たことのない変な自動拳銃になってしまった。

 反省している。

 少しだけ。

 後悔はしていない。

 たぶん……

 それはともかく完成品をハリーに渡さねばな。

 ただし自動拳銃の方だけだ。

 ジャムらない自動拳銃に死角はないからな。

 そりゃそうだ。

 薬莢がないから排出する必要が無い。

 火薬を使っていないからクリーニングの必要もない。

 その場合、リボルバーの利点は利点でなくなる。

 しかも装填弾数では圧倒的に不利になってしまう。

 じゃあ何故つくったのか。

 趣味だ。

 作りたかったし所持したかった。

 それだけだ。

 故に倉から倉庫に回収である。

 おっと、念のために倉で試射しておかないと。

 使えないものを所持しても有り難みが半減してしまうからな。


「……………」


 撃っても音はしない。

 風の魔法がメインで発動するので無音ではないが、火薬の派手な音はしない。

 そんなことより問題は思ったより反動があることだろう。

 原因は発射をほぼ風の魔法で行っているからだな。

 普通に風の魔法を使っても反動なんて無いんだけど。

 効率よく弾丸を飛ばすために双方向に魔法を発動させる術式になっているからだ。

 このバランスを変える訳にはいかんからなぁ。

 これを何も知らない状態で使ったらブルースたちだと危ない。

 スリングショットの方が無反動だっただけにな。

 怪我をしないまでも冷やっとはするだろう。

 反動に面食らうことだけは間違いないはずだ。

 注意事項として伝えておく必要がある。

 試射して正解だね。


「ハリー」


「はい」


「これも後で使って感想を聞かせてくれ」


 倉から自動拳銃を引っ張り出して手渡した。


「スリングショットとは違うようですね」


 すぐに見抜くとはさすがだ、弟子2号。


「風魔法を使って発射する。

 まあ、バルーン弾に合わせて趣味で作ったようなものだ」


 訓練専用弾が入った弾倉も同時にいくつか渡しておいた。

 そんなに多くはない。


「こいつは反動が大きいからな。

 スリングショットと同じ感覚で使わないように注意しておいてくれ」


「了解です」


 では、そろそろミズホシティに行きますか。


「それじゃあ、そろそろ行くからな。

 何かあったら連絡入れてくれ」


「はい」


「あ、何もなくてもいいんだぞ」


 遠慮の無い奴なら、こんなことは言わないんだが。

 ハリーの場合はこれくらい言っておかないと、何かあっても連絡を躊躇しかねん。

 図々しくても謙虚でも度を超すのは良くないからな。


「わかりました」


 苦笑しながらハリーが返事した。

 自覚しているようだな。

 それなら問題ないだろう。


「なんだったら、一緒に来るか?」


 もう間もなく回復タイムは終わるだろうし。

 自動人形たちを新型に入れ替えたお陰で前より大幅にスペックアップしているからな。

 数もいることだし、ハリーが抜けても対処できるはずだ。

 まあ、どうしても連れて行きたいという訳ではない。

 本人の意志に任せるとしよう。


 □ □ □ □ □ □ □ □ □ □


 跳んで来ました、ミズホシティ。

 何か久しぶりって感じがする。

 そんなに日数は経過していないんだけどね。


「うーん」


 伸びをする。

 時差ボケ解消にジェットラグキャンセラーの魔法を使ったので眠気はない。

 本来ならこれから寝るって時間なんだけど。

 まあ、俺は数日寝なかったからって睡眠不足みたいな状態異常にはならんのだけど。

 魔法を使ったのも気分の問題だ。

 清々しい朝の空気を満喫できるような気がしたのでね。

 そう、現在のミズホ国は朝なのですよ。

 これがホントの朝帰り。


「……………」


 スマン、寒すぎることを考えてしまったようだ。

 ちなみに転送魔法で跳んで来たのは俺だけである。

 ハリーはヤクモに置いてきた。

 置いてきたというかハリー自身の意志で残ったのだが。

 ローズに護衛を任されていたというのが大きかったようだ。

 任務放棄は良くないですから、だってさ。

 責任感が強いねぇ。

 それなら、ひとこと断ってから抜ければ良かったんじゃないのか。

 ……やっぱ、無責任か。

 こういう所は俺が選択ぼっちだった影響なんだろう。

 いくら自動人形が新型に入れ替わって強力になったとはいえ無責任すぎるよな。

 前はそういうの気にしなかったんだけどねぇ。

 少しは気にしないと国民も大幅に増えた訳だし。

 残ることを選んだハリーの姿勢は見習うべきだね。


「……………」


 それはともかく帰ってきた自室の様子を確認する。

 特に変化は無い。

 当たり前だ。

 あったら侵入者がいたことになる。

 それはあり得ない。

 俺の許可無く入れるのはベリルママや亜神くらいのものだからな。

 仙人は微妙なとこだけど無理じゃないかな。

 会ったことはないけど、なんとなくそう思う。

 少なくとも亜神クラスでないと入ってこられないだろう。

 まあ、神様見習いの亜神が人の留守中に無断侵入なんて犯罪者じみたことは……

 1人だけやらかしそうな亜神に心当たりがある。

 誰かはわざわざ言う必要もないだろう。

 早く逮捕されてくれ。

 何をしでかすか分かったもんじゃないからな。

 んん? ベリルママはいいのかって?

 家族はいいんだよ。

 最初から許可状態にしてるし。

 え? ベッドの下に隠したくらいじゃ安心できないって?

 何を言ってるのかなー。

 疾しいブツなんてナイヨー。

 そもそも向こうは管理神なんだから俺が何か隠したってバレバレだ。

 常時監視をしているような状態じゃないけど隠し事なんてすぐバレる。

 疾しいブツなんて残すほうがどうかしているのだ。

 倉や倉庫に入れたって意味ないくらいだからね。

 そういうものは脳内保存……ゲフンゲフン。

 とにかくベリルママは入室オッケー。

 忙しくて滅多に来られないのが残念なくらいである。

 そういや、出張が長引いてるよな。

 そろそろ帰ってきてもいいんじゃないかなとは思うんだが。

 エリーゼ様に聞いてみようかね。

 ……止めといた方がいいな。

 まず俺が脳内スマホで連絡を入れようとしても出ないだろう。

 時間の無駄だ。

 仮に出たとして、からかわれるのがオチだと思う。

 そして得られる情報が無い気がする。

 労力さえ無駄となれば、連絡を入れる意味がない。

 もうしばらく様子を見よう。

 さて、自室に戻ってきた訳だが。

 なにも寝るために跳んできたわけじゃない。

 ここにはシティ内で活動する自動人形たちを統轄する自動人形を配置するつもりだ。

 メイド長としての役割も持たせる。

 一応は室内管理用のメイド型自動人形がいるんだけどね。

 主に掃除のために。

 城内は汚れたり埃が溜まったりはしないんだけど、自動人形は掃除をする。

 え? 無意味だって?

 城にメイドは様式美なんだから無粋なことを言ってはいけません。

 それに防犯カメラと警備員としての役割もある。

 まあ、これも様式美的な意味合いしかないのだけれど。

 そこで新型の出番ですよ。

 国内で活動する自動人形を指揮管理する役割を持たせましたー。

 スマホ機能を内蔵しているから個々の連絡は離れていてもバッチリ。

 しかも超高速でチャットしたりもするから阿吽の呼吸で動かすことも可能。

 メイド長の情報処理能力を目一杯引き上げるのに苦労しましたよ。

 旧型どころか外で働かせる新型メイド部隊とも段違いのスペックになってしまったさ。

 マイナーバージョンアップはこまめにやってるんだけどね。

 あ、外見的な人形っぽさは相変わらず残してるよ。

 動きだけなら間近でも人間そのものと言えるほどになったと自負しているけど。

 という訳で旧型を新型に置き換える。

 メイド長を置き換えると外にいるメイド部隊が指揮下に入った。

 外のメイド部隊は転送魔法を使って先に新型へと置き換え済みだ。

 旧型は倉の中である。

 え? 回収した旧型はどうするのかって?

 もちろん新仕様へと改造予定ですよ。

 廃棄処分なんてしないって。

 だって、勿体ないだろ。

 そんでもって他の場所で使うと。

 主に空中空母でのメンテおよび防衛要員で用いるのだ。

 空中空母はいくつか用意しましたよ。

 全部何処かのアニメで見たようなデザインだ。

 木馬と呼ばれたアレとか人型に変形するソレとか各種諸々。

 サイズ的には、ほぼ同じになるようにしたけどね。

 あと、中身はオリジナルだ。

 規格を統一する目的もあったのでね。

 その目的は主にふたつ。

 ひとつは艦載機の搭載数を一定にすること。

 もうひとつはスマホの通信を中継する専用設備を入れることである。

 前者は管理しやすいから。

 空母ごとに差異があると面倒だもんな。

 後者は中継局が移動できると効率が良いから。

 もっともらしい理由付けをしているけど実際は格好いいからだったりする。

 よくよく考えたら結界つきの衛星を打ち上げた方が効率いいもんね。

 宇宙空間まで飛んでいける魔物なんていないし。

 魔力は太陽光で確保すりゃいいし。

 惑星レーヌの裏側に位置した場合は鏡で光を届ければいいだけだ。

 デブリはどうするのかって?

 多重結界と重力魔法で軌道を逸らすから問題ないよ。

 どうにもできないレベルは俺に緊急メール速報を送るようにすればいいだけだ。

 最悪の場合は転送魔法で回避すれば解決だ。

 空中空母の方が空母そのものと防衛装備の数が多くなることを考えるとコストも安いはず。

 それをしないのは空母の方が面白そうだったからという理由だ。

 重要施設たるスマホの中継基地を内包した空中空母。

 飛び交う艦載機が魔物と防衛戦を繰り広げる。

 絵になるだろ?

 スマホの中継基地が重要施設かと聞かれると微妙なところだけどさ。

 バックアップ体制は確立させたから、ひとつ失ったくらいじゃどうと言うことはないし。

 もったいないから簡単に失うような真似はしないしさせないけどね。

 という訳で城のメイド長と同じ形式の自動人形を配置。

 中継基地のサーバー兼、基地設備管理員としてね。

 この辺りは前に考えていたのとは仕様を変更した。

 それだけ自動人形がスペックアップしたってことだ。

 情報処理能力が高いからちょうど良い。

 最初は数で補う方法を考えていたんだけど。

 あるいは堅牢な部屋にサーバーを設置して自動人形に管理させる方法も考えた。

 そしたら考えていた以上の情報処理能力を持つ自動人形ができたんだよね。

 ケータイどころかスマホの問題も解決できるくらいの凄いのが。

 そうなると堅牢な部屋は不要になる。

 空中空母の防御力があれば充分だ。

 あとは、いざという時に戦ったり脱出したりの判断を自分でさせる訳だ。

 ここまですれば損失のリスクが大幅に減る。

 守りを強固にするだけじゃ突破されたら終わりだもんね。

 機動力は大事です。

 まあ、サーバー担当の自動人形が逃げたり戦ったりするようなことにはならんだろうけど。

 そのための空中空母と乗組員たる自動人形なんだし。


読んでくれてありがとう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

下記リンクをクリック(投票)していただけると嬉しいです。

(投票は1人1日1回まで有効)

小説家になろう 勝手にランキング
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。