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始まりを告げたのはキミ

この物語を読む前に、今、キミに問おう。

この世界にとって、本当に必要なモノは…なんだと思う?

やはり…光、真実、などと答えるのかな?

……図星かい?それとも違う意見をお持ちなのかな?

まぁ、どんな意見であろうとも、それがキミの中で当たり前で一番現実味のある回答なのだろう。

あぁ、勘違いしないでくれ。

別にキミを責めている訳でも馬鹿にしている訳でもない。

むしろ、在り来たりな回答をしてくれた事に対して、とても感謝しているのだよ。

人は、意見が対立する生き物だ。

同じ意見を持ち、同じように考え、同じように生きてゆく生き物ではない。

キミもそうだろう?

キミの母親や父親は、キミの全てを知っているかい?

キミの意見、キミの想い、キミの過去と未来。そしてキミが心に秘めている笑顔や涙という、感情。

……知らない。答えはそうだろう?簡単な事だ。

いくら血がつながっていても、キミという個体全てを理解する事は不可能だ。可能性すらない。


おやおや。機嫌を損ねてしまったかい?

それはすまない事をしたね。

だが、この会話は無駄なことじゃない。キミが今この物語を読んでいるこの時間も全て、決して無駄なことなんかじゃない。

何故かって?

その答えも、簡単だよ。

キミは、キミの意思でこの物語を手にした。そしてページを開き私と出逢った。

この行動も全て、キミ自身が決めたことだ。キミ自身が決めて起こした行動を、他人が無駄事だと決めつけられるだろうか?

答えはノー。

キミ自信を理解できるのはキミだけ。

キミはキミの道を歩めばいい。キミが信じるモノを信じ通せばいい。キミを縛るものなど…いや、キミを縛れるものなど、この世界には存在しないのだから。


さぁ、静かに目を閉じて深呼吸をしてごらん?

そうすればきっと、キミの中に存在する〟キミ自身〝が見えてくるはずさ。

普段は見えない〟キミ自身〝を認めてごらん。

その存在を認識し、受け入れることで、キミは初めて〟人間ひと〝というひとつの個体となる事が出来るのだよ。

おや。

理解するのに時間が必要かい?

まぁ、すぐに理解しなくてもいい。ゆっくりと、そうゆっくりと自分に問いかけてごらん?

私はいつもキミの傍にいてあげるよ。見えないだけで、私はいつもキミを見ている。

さぁ、難しい話は終いにしよう。

この先の物語は、キミには少し理解しがたいものだろう。

だが、キミは何にもとらわれなくて良い。キミはキミが信じるモノを信じればいい。

そして、物語がどんな結末を迎えたとしても、信じたことを…信じ通したことを後悔してはいけないよ?

それはキミ自身が選んだ、ひとつの道なのだから。

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