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真夏の雪  作者: つむぎ舞
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一学期最後のHR

 国家機密の情報漏洩から始まった今回の事件。

 その捜査に当たる者達はもっと早期に事件が解決できるものだと思っていた。その協力者であるとされる日本国の『防衛大臣』と『外務大臣』は、国会の会期期間が終わるまでには帰国するはずであったにも関わらず外遊期間を延長。未だ大陸の某国に滞在を続けている。

 某国スパイとの関係性が漏れた事を彼等に伝えた者が政府関係者の中にいるのだろう。帰国と共に逮捕される二人が何とかそれから逃れようと悪あがきをしているのは事実だった。

 スパイ協力は今回の事件とは別件となるが、その影響で彼等に指示を出していた事件の首謀者特定もままならず、今現在分かっているのは『有限会社ライト』なる中小企業が実行犯となる武装組織の拠点となっているのではという所までである。

 兵庫県警は神戸港にある同社の倉庫を監視する拠点を設けて内偵を続けてはいるが、六月末日より倉庫への人の出入りが消えた事、未だ憶測の段階で事件性ある出来事が何も起きていない事から倉庫内へと踏み入る強制捜査令状を出すのを警察の方が渋っているというのが現状である。 

 中嶋一家の父親の姿を模していたであろう『ぬっぺらぼう』の残り一匹の発見も難航し、おそらくはもう別の誰かにすり替わっている可能性が高く、そうなると発見は非常に困難になる。

 こんな状況であるので、色々と事態が進展した六月に比べてこの七月、高森一家の周辺はずっと平穏だった。


 高森由季子は赴任時の期間を一年と学校関係者に説明していたが、実際の任務としては三ヶ月間を予定しており、その任期は今月で終了するはずであった。

 これについては東京から呼び寄せた『外事六係』と木崎警部以下四名のSP達についても同様の事がいえ、彼等の任務ももうしばらく延長とする事になりそうだった。

 明日七月二十二日は一学期の終業式を迎え、七月二十三日から尾道中央高校は夏休みへと突入する。そうなるともうこの学校に張り付いての警備は必要なくなり、学校での警備は臨時登校日と高森由季子のクラブ活動の日ぐらいとなる。


「ミスターXからの任期延長許可も下りたし。もうしばらく尾道でのんびりしますかね」


 高森雪緒はそう述べると、用意されたプリントの束を抱えて担任の奥田先生の後に続いて教職員室から出る。明日の二十二日は終業式の後で大掃除と夏休みの注意事項を簡潔に伝えて終わる。よって本日五限目のホームルームが二年二組副担任としての今学期最後の授業となるのだった。

 教室に入ると奥田先生はすぐに自分の机に腰掛け、授業の進行を全て私に委ねるつもりの様です。授業に使う教材としてのプリント作成は奥田先生に全部やって頂いたのでそれもまた仕方なしという所でしょうか。


「夏休み前のこの時期には、平和教育について考える事になっている様ですね。担任の奥田先生がその為のプリントを作成して下さったので、まずはそれを配りたいと思います」


 前列から後列へと受け渡され、生徒達全員にそれが行き渡ると、高森雪緒は生徒達一人一人の顔を見渡し、そして声を上げる。

「さあ、一学期最後の授業だ。では今日も自由にやらせてもらうぞ」


          *          *


 ゆま先生が久しぶりの授業で張り切っています。

 高森由季子はそんな彼女の姿を見ながら小さく微笑んで見せた。

 最近では生物の授業も殆どが中村先生の授業になり、ゆま先生登場の機会があまりなかったのでいつにもなく新鮮な感じがします。

 配られたプリントは平和教育についてらしいですが、私もこういう事についてはあまり意識して考えた事はなかったですね。

 ゆま先生は黒板に大きくチョークで二つの文字。『平和』『戦争反対』と書き出し、そして私達に向けて言います。


「では皆さん。この二つの言葉をしっかりと暗記して、これを口にする事が最も崇高で素晴らしい行為であると自分に言い聞かせ、そして何も疑うこと無く信じて下さい」


「先生、何だよそれ。訳分かんねえよ」

 ゆま先生のそんな言葉にクラス内がざわつきます。奥田先生も驚いてゆま先生を目を見開いて凝視していますし。でもゆま先生、そんな私達の反応を一通り楽しむ様に眺めると突然笑い始めました。


「今私がこう言ったことで、皆さんは何かに疑問を持ったようですね?

 ではもし、私が奥田先生の作成して下さったこのプリントをだらだらと読み上げて、最後に『平和』を口にし、『戦争反対』を望む気持ちを持ち続けるのは大切な事ですね。とでも締め括ればそれで納得してこのホームルームの授業を終えてしまったのでは無いでしょうか?」


 そんなゆま先生の言葉に誰も言い返せません。確かに彼女の言う通りになったと私も思います。


「これが、今の日本の学校教育における平和教育の実態です。

 あなた達学生に盲目的にこの言葉を宗教の如く信奉させる事だけを目的とした授業が行われているのです」


「先生。でも平和である事の望み、戦争反対と声を上げることは良いことでしょう? 今までもずっと僕たちがそう教わって来ましたよ。ゆま先生はそれを否定するんですか?」


「本田君ですね。私はその言葉そのものは否定しません。では逆に私から尋ねます。過去に起きた戦争、そして現在も世界のどこかで起っている戦争や紛争。その当事者達は『平和』に対する意識が低く『戦争に反対』をしない人達、『平和』を望まない暴力的な人々だと言うのでしょうか?」


「そんな訳はないですよ。

 なるほど、ゆま先生の言いたいことが分かった気がする。僕たちは『平和』だとか『戦争反対』と叫ぶ前にまず、その戦争がなぜ起ったのかを知らなければいけない。原因を知らずにただ盲目的にダメだと否定していては問題は解決しませんね。一番大事な所を考えるって行為が完全に抜け落ちてるんだよ」


「ほお、なかなか察しがいいじゃないか」


 本田君とゆま先生のやり取りを聞いていて私も思うところがありました。

 戦争は人が争う最後の手段。当然、それを防ぐ為に人々は努力したのに違いなく、それが破れ、結局は譲れない何かを守る為に人々は武器を取ったのだと思います。

 でも過去の戦争で私達が知っているのは、何年にどんな名前の戦いが起ったのかという程度の年号暗記だけだったのだと改めて思い知らされました。


「それでだ。平和教育で戦争について考える場合は、近代史に起きた母国の戦争を例にとって考えるのが普通なのですが、ここ日本という国に於いてはそれをすると先生達によって構成される『ある団体』から怒られます。そうですよね奥田先生」


 ゆま先生の突然のフリに奥田先生が「ぶふっ」って感じで吹き出します。どうやら図星みたいです。


「そんな訳で日本の戦争については皆さんに詳しく教えられないので、近隣諸国の戦争を例にとって考えてみようと思います。不満に思うのならば自分達でそれは調べてみると良いですよ。きっと面白い事が分かりますから」


 ではっと切り替えてゆま先生は、黒板を書き換えて私達にとって身近な年代の戦争として教科書に出てくる『朝鮮戦争』『ベトナム戦争』を列挙しました。


「では黒瀬君、この二つの戦争が起った理由はなにかな?」

「え~と、第二次世界大戦の終結以降に起った共産主義のアジア地域への浸透に対抗する為の戦いであったと記憶します」

「教科書通りの答えをありがとう」


「なぜ共産主義の浸透が広がっていったのか、それは米国が日本を完膚なきまでに叩き潰したからです。元々、その地域の共産主義の広がりに対抗していたのは日本国であったのですが、その力が消えた事で一気に共産主義が広まり始めたのです。北ベトナム、北朝鮮、そして中国共産党の出現。これに気付いたアメリカは日本に代わってそれを食い止めなくてはならなくなったのです」


 ここでゆま先生は資本主義社会と共産主義社会の違いを簡単に説明してくれました。

 資本主義は十働けば十得る事が出来、一働けば一得る事しかできないもの。これに対して共産主義社会は十働いても五しか得られず、一しか働いていない者でも五得る事が出来る社会なのだと。

 そのどちらにも欠陥があるのですが、今回は共産主義の浸透になぜそれ程警戒が必要なのかについて説明するため、ゆま先生はあえて共産主義社会の方の話を進めていきます。

 共産主義社会は「皆が平等に富を得る」を掲げ、十頑張った者は損をし、働かない者が多くの恩恵を受けてしまう為に人々はやる気を失い、そして国の生産力はどんどんと低下し貧しくなり、分配される量が減り最後には消滅してしまうのだと。

 それを防ぎ国家を維持する為には『十働ける者を大量に確保し続ける事』だと彼女は言います。国内でそれを行うには分配しない奴隷階級を作り搾取し続ける方法が考えられるが、これを行うと国内反乱の危険を伴うため、自然と他国への侵略へと目が向き、属国化した国の人間達に十働く事を強要する事になるのだと。


 そしてもう一つゆま先生は共産主義社会の脅威について説明します。

 共産主義社会に於いては国民も土地も財産も全てが国の所有物であり、国民の持つ富を一度国家が集中して集め、それを平等に再分配する事になっていると言います。

 この富の集約過程で、それを拒絶する人々から強奪せねばならず多くの血が流れる事になるのだと。共産主義のバイブルと呼ばれる『資本論』にもその事には触れられているそうです。

 そして一番の問題は集約された富を国民に平等に分配できる様な指導者は、富にも権力にも興味が無い『聖人』の様な人間で無ければ務まらない事であり、多くの場合、集められた富は独占され国民に還元されることはないのだと言います。

 共産主義社会の指導者は城の如き豪邸に住み、多くの使用人達を抱えて贅の限りを尽くす。これに意を唱える者達を弾圧し、富を独占し続ける為に圧政を敷く。


「さて、胡本君。この状態の政体を一体何と呼ぶか知っているかな?」

「独裁政治? ですか」


「そうですね。共産主義社会は『独裁政治』を誕生させる温床になりやすいのです。いえ、ほぼそうなると言っても過言ではないでしょう。それが多くの国で共産主義思想を法で取り締まる原因となっているのです」


 ゆま先生はこれが共産主義の浸透を食い止めるために資本主義陣営と呼ばれる勢力が戦いを挑まねばならなかった理由なのだと説明してくれます。

 そしてこれは今現在行われているウクライナ戦争にも一部関係する内容でもあるのだと。ロシアというのは経済的には非常に小さな国であり、それに見合わぬ軍事力を持つハリボテ国家なのだと。指導者の野望も要因の一つではあるけれども、共産主義国家の宿命ともいえる国家消滅の未来を防ぐ為にウクライナという肥沃な国土と、隷属して働く民を求めているのだとです。


 そしてゆま先生、『朝鮮戦争』開戦のきっかけは、非常に間抜けな理由だったとも説明してくれました。

 事の発端は韓国による島根県の竹島の占領。当時、周辺地域で魚業を営んでいた数千人の日本人漁師達が拉致され拷問されたり殺害されたりしたそうです。

 この時には日本にはまだ自衛隊のような存在は無く軍事的な完全空白状態。そして当時の日本政府は全くの及び腰で、日本占領軍であった米国もそれを見て見ぬ振りをしたのだとか。

 竹島占領という成功例に味を占めた韓国は、今度は対馬、九州地方までもを軍事占領してしまおうと韓国軍のほぼ全軍を半島の南部に集結、その時手薄になった北側の国境線を越えて北朝鮮軍が突如韓国へと侵攻し一気に首都ソウルを占領。半島の南端まで韓国軍を追い詰め韓国は滅亡の危機に至り、米軍の参戦によって朝鮮戦争は始まったのだと。

 

 なんというか、さすがは時代の生き字引的存在のお婆ちゃん。歴史の先生より詳しく私達に教えてくれているんじゃないでしょうか。

 我がクラスの秀才女子池田さんをして「私達、何も知らないんだ」なんて言わせてしまいました。



 次にゆま先生は黒板に『中東問題』とチョークで大きく書きました。

「では本田君、中東戦争の中心となっているのはどういう名前の国かな?」

「イスラエルですね」

「ではそのイスラエルはどうやって出来た国かな?」

「そこまでは分かりません」


 私にとってイスラエルは『ずっと戦争している国』っていう印象が強いです。テストに出る事も無い場所なので地図でその位置を示せるぐらいで、それ以外のことを私は全然知りません。

 だからなぜ彼等がずっと戦争をしているのかも分かりません。


 ゆま先生によるとイスラエルという国はユダヤ人の治める国であり、ユダヤ人とはユダヤ教を信奉する人達と古代イスラエル王国とユダ王国にルーツを持つ人々の総称の様なものだと言います。

 パレスチナ地域にあった二つの国は既に滅んで無く、それ以降ユダヤ人達は集住はしていたものの国家という形は作って来なかったのだそうです。

 十九世紀のオスマン帝国時代にユダヤ人達の中でパレスチナ地域への入植が進み始め、その頃から既に現地人であるアラブ人達との間の争いは絶えなかったのだと。

 ユダヤ人達の運命を大きく変えたのは第二次世界大戦時のドイツナチス党の台頭。彼等はアーリア人至上主義の選民思想を唱え、ユダヤ人達を忌むべき存在として迫害したのです。


「これについては習った事があるだろう。藤村」

「ホロコーストですね」

「では藤村、人を労力も資源も浪費せずに大量にかつ簡単に殺す方法とは何だ?」

「銃殺は違いますね。処刑は労力を伴うか。分かりません」


「閉じ込めて水も食料も与えずに放置する事だよ。そうすれば人は勝手に死んでいく。ではホロコーストの事を習った内容はどうだった?」


「ガス室に閉じ込めてとか、生きたまま火葬にしたとか。酷い話しでしたがそんな内容だったかと」


「ホロコーストは存在した。だが全てのユダヤ人収容所がそうだった訳では無く、どういうわけか絶滅収容所と呼ばれた場所でも水と食料はなぜか彼等に供給されつづけている。おかしいとは思わないか?」


「確かにそうですね。じゃあ何の為にユダヤ人を捕えて来ては収容所に送り込んだんですか?」


「元々はそれがが『ユダヤ人の強制移住政策』から始まったものだからだよ」


 ゆま先生はドイツと関係が深い国々へとユダヤ人達を強制移住させていたのがその始まりで、その余りの数の多さに受け入れ国が無くなり、捕えられて来るユダヤ人の数だけが膨れ上がり始めたのだと。

 その結果、どの収容所も人員過剰状態に陥り「殺してしまえば定期的に新たなユダヤ人を受け入れる事が出来るじゃないか」という発想を持つ者が現われたのだと。

 彼等は自身が統括する収容施設を絶滅収容所に造り替えて密かにユダヤ人達を処分し続け、新たなユダヤ人囚人を受け入れる事で大きな評価を受けるようになったのだそうです。

 点数稼ぎの為に人々を虐殺する。これがホロコーストの実態だとゆま先生は持論を展開します。

 なぜここが持論なのかというと、ホロコーストを調査することはタブー視されている為、本当の事実を知ることが出来ないからだと彼女は説明してくれます。

 

「でも先生、写真ではガリガリに痩せ細った栄養失調状態の囚人達の姿ばかりがありましたよ」


「それは終戦間近でドイツ国内が国として機能していなくて、囚人への食料供給が断たれたからだよ。まあ、実際には各収容所ともユダヤ人で溢れていて満足な食事は与えられなくなったから、普通に栄養失調で死ぬ者も多かったとは思う」


 ここまで説明して、ゆま先生はイスラエル建国へと話を切り替えます。 

 ナチスドイツ崩壊後に生き残ったユダヤ人達、逃げ延びた人々はそれぞれの故郷へと帰還したそうです。ですがそこで待っていたのは酷い仕打ち。

 彼等の持っていた家も土地も財産も全てがそれぞれの国の人々に既に奪い取られており、「今更帰って来てもお前達のものは何も残っていない」として今度は邪魔者としての迫害を受け始めたのです。

 それぞれの国々が、彼等から奪い取ったものを返還していればよかったのですが、そうはならず。結局ヨーロッパ中に溢れたユダヤ人難民達への対処が急務となり、当時ユダヤ人達の多くが入植を進めていたパレスチナ地域へイスラエルという人造国家が急きょ作られる事になったというのです。

 これがイスラエルという国が出来た経緯。

 欧米人達の私欲によってかの国は生まれたのだとゆま先生は言います。


 そこは元々、アラブ人とユダヤ人の紛争地。当然、これをアラブ社会が許すはずはありません。それに加えてイスラエルの所在地はアラブ人達の宗教的な聖地を含む地域であった事が更なる敵意を生み出します。

 そしてその戦いは土地の主権争いだけで無く宗教戦争へと発展し、今に至るのです。

 イスラエルを攻撃している国々は『聖戦』を唱え、その最終目標はイスラエルに住むユダヤ人達の皆殺しです。故にイスラエルは望むと望まぬとに関わらず戦い続けねばならないのだと。

 だって戦争を放棄することは国家皆殺しを意味するのですから。


「さて。諸君は今、世界の戦争が起きている一端を知った訳ですが、『平和』や『戦争反対』と声高に叫ぶことで、果たしてこれらの戦争を終わらせることが出来ると考えますか?」

 

「イスラエルという国がそこに存在する限り、戦いは終わらなそうですね」


「では、イスラエルに停戦を呼びかける人々が、何処かの寛容な国が、イスラエルに我が国の領土を割譲して新しい国家建設のお手伝いをすると申しているのを聞いたことがありますか?」


「ありませんね。テレビなどで聞くのは、『戦争は人が死ぬから悪い事』『平和が一番』『こういう時こそ政治的妥結だ』とか訳の分からない事ばっかり言っている気がします。今なら分かりますよ。それがどれ程無責任な言葉なのかが」


「そうですね。まず皆さんがしなければならないのは『知ること』『学ぶこと』。これなくしてただ誰かが言った耳障りの良い言葉に賛同するのは、今藤村が言ったように『無責任』に他なりません」


 その後の残り時間は、近くのクラスメイト達と机を寄せ合って班を作り、中東戦争やウクライナ戦争をどうすれば終わらせられるのか? 共産主義国家の社会的欠陥をどうすれば改善でき、他国を侵略しなくても生きていける様になるのかを話し合いました。

「結局は人の欲やエゴがそこにある限り、争いは消えない」という諦めた意見が多かったですが、「ロシアに占領されたウクライナ東部をイスラエルの新たな建国地に」なんていう突拍子も無い意見が出たり、「北方領土返還を謳い、その地にユダヤ人国家を建設なんていう小説を昔読んだことがあるよ」なんて話まで出て来ました。

 結局、結論など出ないまま時間は過ぎ、ホームルームの時間は終わりましたが、私達は『知る』という事の大事さを学んだ貴重な時間になりました。

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