「わかるよ。その気持ち。」「そうだよね、わかるわかる。」 なんて無責任なことばなんだろう。私には見える。人の気持ちがまるで透明なガラスのコップに入った飲み物の様に。色がついて見える夢を。
「わかるよ。その気持ち。」「そうだよね、わかるわかる。」
なんて無責任なことばなんだろう。私には見える。人の気持ちがまるで透明なガラスのコップに入った飲み物の様に。色がついて見える世界が。
その夢の中をのぞいてみたい?生きづらいと思う?生きやすいと思う?きっと人それぞれだ。もちろんわかっていいこともある。でも、わかりたくなかったことまでわかることもある。都合のいいときだけみればいいじゃないか。そう思ったあなたは、今から説明することが起こればどう感じる?例えば、あなたが落ち込んでいるときにLINEで友達とやりとりしているときに、「私もそう思う、間違ってないよ。」そう言ってくれたとする。心から同情して、心配してくれているのだろうと感じる。でも、実際次の日会ってみたら、心がそんな色をしていない、さみしい色だったら?文字でのやりとりは難しいものである。そんな困難をかかえる私の世界をぜひ体験していただこう。
「おはよう。」
ママの優しい声がする。幼い時から私の世界はカラフルだった。色であふれてる。ママをつつむ優しい色。パパのまとう少し勇ましく、強い色。おじいちゃんやおばあちゃんの愛があふれる色。たくさんの色に囲まれてた。それが当たり前だと思っていた。みんなそうだと。大きくなるにつれて色が増えた。いたずらをしたときのママの色は今までの色とは違った。そうやって、世界には色があるのだと気づいてきた。そうこうしているうちに気持ちと連動していることに気づく。喜んでるからこの色か。おこってるからこの色か。といったように。