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勇者:芽露萌 羽湯
m(*_ _)m
「おぉ!成功したぞ!」
炎が揺れる薄暗い部屋の中、白い貫頭衣に包まれた5人の男たちはどよめく
「早く、王にご報告せねば」
「お前たちはこの方を、部屋へお連れしろ」
白い男たちは黒い腰布を巻いた男たちへ命じ部屋から出ていく
命じられた男たちも“そのお方”を丁寧に持ち上げると部屋から出て行く
最後に残った男2人は部屋に揺らめくを炎を消した
「フッ」
〜〜〜〜
「ついに成功したか」
謁見の間、その最上、最端に位置する王は平伏する男たちを見下ろしながら呟いた
「これで我が国も各国の助けになれますな」
隣の宰相が王に答える
王は頷き、笑みを浮かべながら男たちに言う
「分かっていると思うが」
「名を、聞いておくのだぞ」
「でないと、隷属できぬのでな」
男たち平伏したまま答える
「ハッ」
「かしこまりました」