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ビッチとはよく言ったもんだな  作者: きっと小春
第一部 弾丸黒子とはよく言ったもんだな編
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怯防勇戦とはよく言ったもんだな

 強面のバーラさんは、盾と剣を持ち魔物をキープしていました。そして、万一に備え、ちょっと太った魔法使い風のベルタさんが、いつでも魔法を発動できるように待機しています。


「さぁ、アリア様行きますよ。バーラの左側まで、盾を出した状態で、ゆっくりで良いです…歩いていきましょう。パルはアリア様の後ろに」


 アリア様が、バーラさんの左側に来ると、レイゼさん、アリア様、バーラさんと三人が横並びになりました。まだ戦闘に慣れていないアリア様が、真横からの攻撃されないようにという配慮ですね。


「アリア様、そのまま一歩前へ」


 アリア様が言われた通り、一歩前に出ると、魔物のターゲットがアリア様に代わりました。強力な前足の攻撃が、アリア様の浮盾へ狙います。しかし、アリア様の浮盾は、見事に攻撃を防ぎました!!


「アリア様、目を閉じてはいけません。魔物の攻撃は、いつでも正面からとは限りませんよ!」


 浮盾の力なのか、身体能力強化のおかげか、アリア様は、ご自身よりも大きい犬の魔物の攻撃にも力負けせず、その場で耐えています。


「パル。魔物の背後に回って、火矢の魔法を!! ベルタはパルの護衛だ」

「パル。魔物を刺激しないように、こちらに!」


 魔物の背後にいるベルタさんの指示に従い、魔物との距離を取りながらゆっくりと移動しました。


「はぁ…。緊張しました…」

「ふふっ。パルは、これからが本番ですよ。さぁ、火矢の魔法を! 慌てないでね」


 他者の命を奪った記憶は、蚊や魚ぐらいしかありませんが…。魔物の内蔵を狙える位置に移動すると、火矢の魔法が発動しました。掌から火矢が飛び出し、魔物のお腹に刺さり、ボワッと魔物が火に包まれました。魔物は「ギャンッ!!」と叫びました…。


「パル! 火傷するかも知れないが、【手繰り寄せの壺】で止めを刺せ!」


  レイゼさんの指示通り、瀕死の魔物に近づくと、左手の掌を魔物にピタリとくっつけます…。魔物の体に青白い電撃が走りました。そして、一度、大きく魔物が跳ねると、魔物は…それ以上、動くことはありませんでした。


「あれが…呪いか?」

 

 盾と剣を持った強面のバーラさんは驚きます。


「そうよ。でも、予定通り上手くいったみたいね」


 レイゼさんは、アリア様の肩に手を置くと、「盾を消して、リラックスしてください」と言った。


 そして、アリア様の治癒の魔法で火傷を治療してもらい休憩に入りました。


「アリア様、パル。初めてにしては、素晴らしい出来でした。後、一度、魔物を討伐します。それで今日の実践練習は終わりです」

「どうせなら人型の魔物が良いのでは?」


 小柄な中年男性ジゼフさんが余計なことを言いました!


「いや…まぁ…そうだなぁ…。一度は、体験した方が良いのかもな」


 強面のおじさんバーラさんまで…。


 この後、対して強くない人型の魔物を討伐した私とアリア様は、まるで人間を殺してしまったかのような錯覚に陥り、悪夢にうなされる日々を送ることになったのでした…。

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