婬虐暴戻とはよく言ったもんだな
そして、レイザさんは、私の下腹部にある…あそこから触手が生えている【呪詛印】の調査に入りました。
『ねぇ。パルは体毛無いんだね。でも耳はあるんだ?』
「あぁ…。狼の耳と尻尾の部分だけに毛が生えている。つまり、これは自分の体ではないってことだろ?」
『確かにそうね…。でも、人間のあるべきところに耳が無いじゃない? てっきり耳は移動したとばかり思っていたわ』
「確かにな。元の耳は何処へ行ったのやら…」
『えっと…イカ箒? それ召喚できる?』
「これだ」
ポンっとイカ箒を召喚する。先っぽはイカの触手で、ウニョウニョしています。
『これで飛行できるって、本当?』
「飛べる。だが、他人にイカ箒が使えるかは知らない…」
『う〜ん。セキュリティとかありそうね。危ないから止めておくわ』
最後に、左手の掌の壺の【呪詛印】を調べます。レイザさんが触れようとしたとき、壺から電気が放電され、レイザさんは気絶してしまいました。慌てて、体をコーティングし窓を開け、魔道士ダリル様を呼びました。
しかし、慌てていたため…服を作り忘れ、全裸で部屋を飛び出し、魔道士ダリル様に裸体を晒すことに…。危うく、精神異常耐性を高めていなかったダリル様に、襲われそうになりましたが、叫び声を聞いて、起きてくれたレイザさんに助けられました。【人魚の人形】と【ワーウルフの鏡】のコンボは強力過ぎて怖いです。
身の回りを整える様子見たいというレイザさんの目の前で、体のコーティング後、髪の毛&眉毛&まつ毛を生やし、黒で統一された魔女ローブと耳を隠すための帽子を纏う。
「凄いね。無駄のない清流のような作業だね。臭いは強烈だけど…」
「大げさだ。匂いに関しては言ってくれるな…これでも、一応、傷つくのだ」
「では、本題に。あれだね。その左手の【呪詛印】。魔力を持つ者に対して、解除されまいと…攻撃してくるみたいだね」
「なるほど…」
「つまり…魔石などをコアに持つ魔物を、それで討伐できるわけよ」
「魔物を? しかし…」
「まぁ、それだけじゃ、危ないけどね。それと、後は調査に時間かかるから、今日はここまでね」
「わかった」
■追加
・魔道具の名称:手繰り寄せの壺
・魔道具の形状:壺
・魔道具の能力:壺に入った塩やオリーブオイル等を自動的に補充する
・刻まれた部位:左手の掌
・呪詛印の絵柄:壺
・発動時の能力:なし
・無意識の効果:周囲の魔道具の力を改変しつつ、その体に【呪詛印】として奪い取る
魔力を持つ者が触れると電撃 [New!!]
ダリル様に挨拶して、お屋敷を後にします。お昼を少し過ぎていたので、田舎街ウルルで、初の外食に挑戦します。と言うか、お店で外食なんて…一度もないかも…。
大通りで、外に置かれたボードで、ランチメニューをチェックします。料金はどれも同じぐらいですね。お屋敷で食べないようなランチにしたいですね。
「あれ? パル? お昼?」
声をかけてきたのは、レイザさんでした。
「あぁ。今から、お屋敷に帰っても、昼食は終わってるからな」
「そう…。なら、一緒にどう? おすすめのお店が、この先にあるの」
実は…メニューを悩んでいたのではなく、店に入る勇気が無かったのです。袖すり合うも他生の縁ですね! まぁ、レイザさんは一応知り合いですが…。ここはレイザさんに任せます!!
「そうか。楽しみだな」
「この街は、味はいまいちだけど、お店だけは多いからね」
紹介された店は、ラーメンなる物を提供する不思議な店でした。うん? スープパスタなのかな? 割り箸という木で作られた謎の食器で食べるのです。 味は…微妙でした…。




