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ビッチとはよく言ったもんだな  作者: きっと小春
第一部 弾丸黒子とはよく言ったもんだな編
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属毛離裏とはよく言ったもんだな

 あれからも何も変わらずに接してくれるお屋敷の主であるフィロア様や執事のロバートさんに、恩返しをするつもりで必死に頑張りました。えっ!? 具体的には、何をって? う〜ん…。気持ちを込めて…。あれ? 何も変わってない!?


 しかし、少しずつ信頼を勝ち取ってきた成果なのか、私に与えられる仕事の種類も増えてきました。


 例えば、フィロア様が家を開けるための身支度の準備を任されたのですが、一度、お出かけになると、一週間は帰ってこないのに、この荷物は少なすぎる気がするのです。だけれども「主人から気に入られる良いメイドは、真実を察しても口には出さない」と、どこかの本で読んだ気がしますので黙っています。


 つまりですね…。フィロア様がお出かけになる先には、衣食住の食と住は、あっても不思議ではないのですが、このお屋敷から衣である下着などを持っていかないということは、あちらにもメイドがいるということですよね? メイドだけなら良いのですが…。


 翌日、お屋敷の色鮮やかな花が咲く中庭で、孫娘のアリア様と一緒に、フィロア様を見送りました。アリア様は少し淋しげな表情で自室に戻り、それを見ていた私は洗濯と掃除を早めに終わらせて、アリア様と一緒にいてあげようと思いました。


 案の定、アリア様は自室で、声を殺し泣いていました。


「お祖父様には…別の家族がいるのです。私が、お祖父様と一緒にいたいと思うように、向うの家族も一緒にいたいと思うのは当然ですよね。私が…向うの家族の…邪魔をしているのです。早く7歳になって…寄宿舎に入れば…お祖父様も…」


 震え泣くアリア様の顔をおっぱいの谷間に埋め、優しく抱きしめます。


「どのような事情があるのか、真実はどうなのか、そんなこと関係ありません。パルは…アリアの事を妹と思っています。これから先、アリアが安心して、心を許せる相手を見つけられるまで、パルはアリアのお姉さんなのです」


 夏の木々のような青々した緑色の長いサラサラの髪を、沢山、撫で撫でしてあげました。


「いつまでも…お姉さんでいてくれないのですか?」

「えっ!?」

「友達、親友、恋人、家族…。どんなに新しい関係が生まれても、普通は、お姉さんを辞めたりしません」

「そ、そうですよね…。はい。パルが間違っていました…」

「もう、パルお姉ちゃんは……………大好き…」


 ぎゅるるるる〜。シリアスな場面なのにお腹が減っりました。でも、耳も尻尾もウキウキ&リラックスなので、アリア様の気持ちも落ち着いたようです。


「ふふふっ。パルお姉ちゃんなんだから! お昼は、オルドーさんと一緒に、サンドイッチでも作ろうかな…。だから、午前のお勉強は…なしで、いいでしょ?」

「サ、サンドイッチなら…こ、今回だけですよ!!」


 事前にアリア様の精神状態とサンドイッチ作成の希望を薬草師兼コックのオルドーさんに伝えると、二つ返事で快諾してくれました。ロバートさん曰く、アリア様と何かを作るようになったオルドーさんは、とても楽しそうに仕事をするようになったと…。うんうん、アリア様は可愛くて、覚えも早くて、職人気質なオルドーさんには、良い弟子が出来た感じで嬉しいのだと思います。


 オルドーさんにアリア様を取られてしまった私が暇そうにしていると、「暇だったら、ちょっと手伝ってくれないか?」等と言われ、オルドーさんの指導の元、薬草の栽培にチャレンジすることになったのです。


 お屋敷の裏側、森の木々の木漏れ日が当たる場所に、薬草畑を作るため、鍬を持ち…いざ、開拓なのです!! 小一時間だけの畑仕事でしたが、手のひらに豆が出来るわ、腕が筋肉痛になるわ、腰が痛くなるわで、大変なことになってしまいました。


 「もう…本当にパルお姉ちゃんは、手がかかるのだから…」と腰をマッサージしてくれるアリア様は、本当に天使です。


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