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その1

高校に入学して3年がたった。

今、私はイギリス、ロンドンの地に降り立っている。

ロンドン…。

日本に生まれた私がロンドンに来た理由は歴史的建造物で有名な凱旋門や古城を観に来た訳でもなく、有名な映画の撮影現場を観光しに来たといった事でもない。

ましてや、今年の4月から高校3年生になった私が高級なブランド用品を買うお金など持っている訳がないので、ショッピングの為という事もない。

そんな私がなぜロンドンなのか。


そう。高校3年の私はロンドンの有名なカジノに来ている。


「はぁ〜…」

まさかこんなことになるとは…

あの時、もし私がフォールドしておけば…

もしかしたら今の現状にはなってなかったのかもしれない…。


高校3年生の私が何故ロンドンのカジノなのか?それには深い訳がーー


「カナー!時間だぞ〜!急げよなぁ!!」


聴き慣れている女性の声が背後から聴こえてくる。

同級生の子から声がかけられ物思いに耽っていた世界から目を覚まさせてくれた。

「うん!今行く!!」


同級生に急かすように手を引っ張られながらカジノの中に入って行く。


World Poker Tournament Youth Cup


とカジノの入り口にはデカデカと装飾された横幕が目立ち、私達を迎えてくれた。

横幕を抜けるとスロットマシーンからチカチカと眩い光と騒音が直接脳を刺激し、人間の心を躍らせる神経を刺激してくる。

だけど、それらは品のなさを感じさせるわけでもなく、何処か落ち着いた雰囲気を醸し出す場所と錯覚すら覚える。

それは、ルーレットやバカラ、ブラックジャックのテーブルにいる艶やかなディーラーのおかげなのか、見るからに富裕層で品のある姿をした客層のおかげなのか。

その奥に見えてくるのはテレビカメラが数台並び…。


なんで私はここにいるんだろう…。


「あちゃー間に合わなかったかぁ〜!」

よく聴き慣れた同級生の声を横目に私は

「大丈夫!!まだ始まったばかり!!」

「WPT!」


続く?

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