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なろうラジオ大賞応募作

重課金者は想い続ける

「もう少し課金額増やしたいな。」

僕がそう思うのは嫁の装備の豪華さにある。ユイットさんとは先月結婚したのだ。

馴れ初めは長くなるから想像に任せます。

僕の月の課金額は5万迄だ。ただこの5万にはCDやBDの購入費も含まれるから平均すると課金額は3万程だ。


ユイットさんは推定30万は月に課金している。

可愛い見た目に可愛らしい装備品。故にお嬢様だと思うのは早計だ。ネカマなんて当たり前の事だし、ソシャゲ仲間のうちの社長のように出るまで回すというタイプも居るのである。


「社長、僕バイトしもいいですかね。課金額増やしたいのですよ。」

今日も終業後に社長室に呼ばれて、ボス戦の攻略法を伝授している時に聞いてみた。

「分かった。社内規定でもやむを得ない場合は認められているからな。まてよ、水曜と金曜の夜を空けておきなさい。1日1万出そう。」

勿論僕は飛び付いた。


そして水曜の夜に連れて行かれたのは、煌びやかなお店で、きわどいドレス姿のお嬢さんがお酌してくれる、所謂キャバクラだ。


何でもNo.2のリナちゃんをNo.1にしたいらしい。ただ頻繁に通うと奥さんにバレる為に僕が飲み仲間として買われたのだ。

「吉田さんは高槻社長の会社の方なのですか?」

僕の隣に座ったメグミさんが質問してきた。

「そう、こいつは見所はあるのに出世に興味が無くてね。主任にするのも一苦労したもんだ。本当なら課長になっていても良いくらいなんだぞ。」

社長が答えて、僕を持ち上げた後さり気なくウインクした。

どうやら僕がメグミさんを気に入ったと思ったらしい。


確かに一目見た時に見つめたが、あれは雰囲気がユイットさんに似ていたからでリアルだとこんな感じかなと思って見ていただけだ。

しかし気が付けば彼女に夢中で土曜に来る約束までしていた。


「流石、小物釣りのメグミだね。あの客メロメロだったじゃん。」

「私は太客は要らないけど、おこぼれは拾わないと勿体無いじゃない。」

リナの太客が帰った後に化粧室でお直ししながら話していた。


「でも八恵、あっメグミには意外とさっきの客みたいのが合うかもよ。ゲームやってそうだし。」

「もう、私が旦那ラブなの知ってるでしょ。」

「だったら一度リアルで会いなさいよ。名前もしらないのでしょ。」

「タヨシくんだよ。」

「はいはい、幸せそうだものねユイットは。」


2人の想いが重なる日は近い?

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