ティアラ
「俺が面倒見る!いつもいないスー姉なんて当てにしないよ!」
と声がした、スーコはパッと明るい顔になり
「淳!なんだよー、超大人っぽい事言いやがって、そのぶんじゃホントに面倒見れそうじゃん」
と階下から淳と言う少年に向かって手を振りながら言った、淳の後ろにはおとなしそうで褐色の肌の少女も立っている、するとナミとその他の子どもが少女の元に走りより、スーコに言った
「スー姉!このお姉ちゃんは先月ウチに来たティアラって言うの!ね!ティアラ!前に話したスーコ姉ちゃん、スー姉だよ」
とナミが紹介するとティアラと言う少女は恥ずかしそうにペコリとお辞儀をして、淳の後ろに隠れた。
「ほ~淳、さっそく手をつけたのか?やるなー、あ、アタシはスーコ、よろしく!今じゃここで一番古くなっちまったけど、あんまりここに帰れなくてさ…ティアラ、よろしくね」
淳は真っ赤な顔をしながら「なに言ってるの!バカなの?」とスーコに言っていたが、スーコはお構いなしで優しくティアラに言った、ティアラも安心したのか
「う、うん!ありがとう!スーコさん!ラップしてるって聞いて実はちょっと怖かったんだけど…」
と言いながら明るい顔になった。スーコは「ここに来たなら家族じゃん、スーコってよんでよ」と緊張をほぐした。すると寮母がマケルを見ながら
「スーコ、そのハンサムさんは放ったらかしかい?私たちに紹介しておくれ?」
と言った、一連の流れを微笑ましく見ていたマケルは急に声をかけられ「え?あ!あの」とどぎまぎしたが、スーコが
「ああ、これはマケル。押韻学園の犬さ」
と言い放ち、その場を一瞬凍りつかせたので、マケルは
「犬じゃありません!どちらかと言うとげっ歯類的なハムスターとか?リスとか?そう言う感じです!あ、あ、あんまり誤解招く事言うの良くないなー!」
と焦りながら言うと、一同が爆笑した。スーコは「言わなくても分かるよ」と言いながら
「こいつはマケルって言って最近フリースタイルバトルで知り合ったんだけど、マケルって名前の通りバトルに勝った事が無いんだよ、まあ良いヤツだけが取り柄かな」
と説明した。そう考えるとスーコと知り合ってから、マケルはスーコに自分の事は何も話していない
「初めまして、山道マケルと言います。スーコさんとは韻牙島で知り合って…仲良く…させてもらってます」
とあやふやな挨拶をした、スーコはそれが終わると寮母に肩を貸しながらナミとティアラに「マケルを食堂に連れて行って待ってて」と指示した。ナミは「はーい」と言いながらマケルの手を引っ張り、ティアラはペコリと頭を下げマケルを別室に招いた。




