車いんのかよ、お前らセグウェイじゃねえか
わざとか偶然か、盗んだ車の持ち主が悪かった。
しかしスーコはここから絶ち直すのか!
セグウェイに乗っている男は革ジャンに長髪、長い髭にティアドロップのサングラス、首にはセグウェイエンジェルスと英語の彫り物が入っておりスーコをじっと見ている。スーコは
「おい、テメーんとこのゴモラ総長様はどうしたよ」
と言った、マケルは「なんだよ…また厄介な知り合いかよ」と項垂れた。
「スーコ、総長の車と知って盗んだな、我々に渾名す行為、一度ならず二度目だ。
ゴモラ様の顔に泥を塗った、分かっているな、再度バトルだ」
男は言った。
スーコは不敵な笑みを浮かべ、しかし額から汗を一筋ながしながら
「おいおい本気かよ、この間ゴモラから300万取った所だぜ?あと車いんのかよ、お前らセグウェイじゃねえか」
と言うと男はセグウェイのハンドルにくくり付けていた二連式のショットガンを抜き、天に向かって撃ち放ってから群れの元に帰って行った。すると、それを合図にしたかの様に土煙の中から通常のセグウェイの3倍はあろうかと言う巨大なセグウェイがゆっくりと走って来た。
首輪で繋がれた女が運転をしている様だが、革貼りのソファーがつながれており、200kg以上はあろうかと言うスキンヘッドの巨漢が座っている、ゴモラ総長と呼ばれた男だ。
ゴモラは悲しげなしかめっ面をしながら唇をとがらせ言った
「なんでスーコちゃんは僕の事目の敵にするのっ?!それ僕の自動車だよね?!僕はスーコちゃんの事大好きだし、この間だってバトルに負けた時に300万持って逃げた後一回捕まえたけど、その後探さなかったよね!それにその男の子はだれ!?スーコちゃんも僕の事好きって言ってくれたよね?!」
スーコはマケルに向かってやれやれと言った顔をしてから、ゴモラに向かって言った
「ゴモラよー、300万ぶんどられといてまだアタシと一発やりてぇならさ、あと100万とこの車かけてバトるか?こっちはアタシを賞金にかけるぜ、チラッ♡なんつって」
と言いスーコは挑発的に胸元を指で下げ胸の谷間を見せ、ゴモラをバトルを誘った、それを見ていたマケルは小声で
「スーコ!なんで公式戦の前によく分かんないバトルしちゃうんだよ!負け……負けないかもだけどリスク大き過ぎだよ!それにこの車、あいつのだって知ってて盗んだろ!」
スーコは小さい子供に話す様な声で冗談めいた
「マケルちゃん、妬きもち妬いてるでちゅか?心配しなくてもあゴモラはバトルMCって程でもねえよ、アタシに任せとけって、2ターンのなで斬りにしてやんよ」
するとゴモラと呼ばれた巨漢の男が言った
「なにイチャイチャしてるの?!スーコちゃんのおっぱいは僕の物なんだから!!ん?その制服!君は押韻学園の生徒じゃない?君がラップするのっ!?」
ゴモラは興奮気味にスーコに向かって巨大な赤ん坊の様な手を伸ばしていた。
すると、先ほどとは一変してスーコはゴモラの手を弾き飛ばし、韻を踏みながらゴモラの後ろにいる手下に向かって言った
「テメエの手下も気が利かねえ、ビートも出さねえ、まあ良いさゴモラごときアカペラで、声が高けえだけが取り柄、でもそこが魅力とか勘違いしてんぜ?お前らのリーダー超絶痛いぜ」
ゴモラはみるみる内に真っ赤になり、髭の男の頭をバンッと力一杯叩いた。




