私立押韻学園理事長室
押韻学園の理事長「団野下鬼助」ユナイテッドミュージックからの刺客下山獅子録の企むかなり過激な計画は誰から餌食になるのか。
学園内で負けている時は「明日は勝ってやる!」と思っていたが、負ければ明日は無いのである。そんな事を考えているとスーコがグリッと脇に肘を入れて来た
「何て顔色してんだよ、コンクリートみてーな色じゃねーか。やっぱ怖いか?」
スーコもヒデが生きていた事にショックを受け、突然こんな状況に追いやられ、同じく困惑している筈だが、マケルに優しく手をさしのべた。
「アタシがついてるから、絶対に死なせやしないよ」
と言い満面の笑みで微笑んだ。
何の保証も無いがスーコにそう言われ、少しだけ安心した、と言うより自分の今の居場所はここなんだとすら思えてしまう、スーコの言葉には何故かそんなふうに思わせる力を持っていた。
エレベーターはなんと押韻学園の用具機材搬入口のエレベーター口に出てきた。
その頃、エレベーターからわらわらと出て来る首に爆弾を仕込まれた島でも凄腕と言われるMCの面子を、押韻学園の理事長室に置かれた革貼りの椅子に深々と座り、窓越しに悠々と眺める厳めしい60歳前後の男と、耳にかかる程度の白髪とテカった素材のスタンドカラーのシャツで、色眼鏡の奥から人の心を見透かす様な三白眼の男が、今回のMCバトル参加者について話をしていた。革貼りの椅子の厳めしい男が言った。
「下山さん、誰が生き残るだろうか。この過酷なMCバトルに、彼ら彼女らを無理やり参加させる事は必要な事だったのだろうか。いくら天下のユナイテッドミュージックとは言え…私はやはり思うところはある」
下山と呼ばれた男は三白眼に更に睨みをきかせ
「団野下理事長、これはユナイテッドミュージックの意思でもあるが、私の意思でもある、ここは最高のMCを作り上げたいものですな、団野下殿と是非…」
と言ってソファーから団野下を見上げた。




