表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
銀のペンダント  作者: 上村文処
エピソード2 授業~師匠~笑う
97/1018

2-29 ……そうなり

 ……そうなりますよね。

 でも、どこまでを言うべきか。

 まだ会って三日目だけど、トーチライトさんとコールズさんを、私は信頼できる人たちだと思っている。その人たちを下の名前で呼び捨てにできるこの人を、私はどう、判断するべきか。


「言いづらいことなら、言わなくてもいいわよ。無理に聞き出したいわけじゃないから」


 この人も、そういう考え方をする人なのか。

 ……もしかしたら、トーチライトさんやコールズさんの無理強いをしない感じというのは、レインツリーさんの影響なのかも知れないな。

 よし。


「えーと、私の固有技能(ギフト・スキル)なのですが、あのー、〈ステータス画面〉と言いまして……使ってもいいですか?」

「うん」

「それでは」


 動作なしに呼び出せる、というのは見せないようにしておこう。

 両手で空中を掴むようにして……この方が出しやすい、というのは本当だし。


「このようにですね、自分のもの限定なんですが、ステータス情報を見るためのものを出すことができます」

「……へー」


 あれ? トーチライトさん、コールズさんの時とは反応が違うな。


「それで、あのー、技能階梯(スキル・ランク)が100でして」

「うん」


 これも驚かないのか。


「まぁ、そんな感じなんですけど。高すぎるので、なんか、こう、上手く言えませんが、」

「情報図書館へのアクセスで、本来であれば知られるはずのない情報を引き出す手段を魔導として作り出すことができるかも知れない?」


 ……ピンポイントに、人が考えていることを言い当ててくる人なんだな、レインツリーさん。


「えー、まぁ、はい」


 ていうか、いま、この人、情報図書館って言った?

 ……しまった。


「情報図書館の存在を知ってる人はね、そんなに多くない」


 これが前提ね、とレインツリーさんが言った。


「それを知っている人の中で、という話になるけど、ステータス情報を確認する固有技能(ギフト・スキル)を持っていて、その技能階梯(スキル・ランク)が100である、ということまで含めれば、あなたが情報図書館を知っている可能性について、辿り着ける人は、それなりにいると思う」


 なるほど。


「トーチライトさんとコールズさんには、〈ステータス画面〉を見せたら苦笑いされてしまいまして」

「それが普通の反応でしょうね」


 ふむ。


「うん、あなたの懸念については分かった。自分の力が、どういう風に利用されるか分からないとか、そういうことよね? この世界に余計な情報をもたらすんじゃないか」


 ……ここで頷いたら、そういうことを私ができてしまうと証明することになるけど。

 覚悟を決めよう。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ