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銀のペンダント  作者: 上村文処
エピソード2 授業~師匠~笑う
95/1018

2-27 そして眼

 そして眼鏡女子。


「えーと、そうですね……分からないこと……」


 あ。


「人間が、魔導学を発展させてきた、ということでいいんでしょうか?」

「人間って、人族のことよね?」


 おぅ、しまった。


「そうです。すいません」

「謝んなくてもいいわ。確認したかっただけ。それで質問の答えだけど、それであってるわ。人族以外の種族は、自分たちの魔法を守ることに固執して、魔導学研究の初期の発展には全く、寄与していないから」


 なるほど。ということは。


「王立図書院というのは、人族が設立したものなんですか?」


 グランスローン王国の王都グレイルにある、ということでしたけど、人族以外の人たちが住んでいるところには、ないんでしょうか。


「人族以外の種族か」


 レインツリーさんが、眼鏡をくいっとした。


「人族以外の種族は集落を形成して生活してる、という話は聞いてる?」

「はい。トーチライトさんから教わりました。国とかがあるわけではなくて、自治区みたいな感じなんですよね」

「そうそう」

「でも、まだ詳しくは理解できてないです」

「そっか。自治区って言っちゃうと、すごく規模が大きいものに思えるかも知れないけど……日本の農村地帯とかでさ、同じ名前の人がたくさんいる地域とかあるじゃない?」


 日本の農村地帯?


「えー、まぁ、はい」

「あの感じ。ドワーフとゴブリンは同じ集落に住んでるし、エルフもオークと同じ集落に住んでたりするけど」


 ……へ?


「話を戻すわね。王立図書院が人族の設立したものなのか、という質問に対する答えは、イエス。補足すると、王立図書院っていうのは、グレイルにある魔導の研究と教育に関わる組織のことなの。グレイル以外の場所に、王立図書院を名乗る組織はないわ。以上が質問に対する答えとその補足。よろしい?」


 はい。

 ぬーん、それよりも、あのー。


「日本の農村地帯が例え話で出てきたのが、びっくりどっきり借金取りなんですけれども」


 あー、そっちねー、とレインツリーさんが私の小ボケをスルーして言った。


「あたし、転生者(リレイター)


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