表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
銀のペンダント  作者: 上村文処
エピソード1 転生~ステータス画面~戦い
8/957

1-8 この人

 この人、背が高いな、と思ってコールズさんを横目で見上げてから、あ、私が小さいのか、と思い直した。目の前にいる女の人は、私よりも背が高い。コールズさんよりは小柄だけれど。


転生者組合(リレイターズ・ギルド)第三支部支部長、エレノア・トーチライトです。まずは、ようこそ、剣と魔法の世界へ」


 剣と魔法。あ、自己紹介を私もせねば。


「ヨリコです。名字はまだないです」

「ええ。これから選んでもらいますから。でもその前に、この世界での転生者(リレイター)という立場について、説明させてください」


 どうぞ、とソファーを勧められたので、座った。私の向かいにトーチライトさんが、そしてその隣のソファーにコールズさんが座った。


転生者(リレイター)については俺の方から説明しよう。先ほど名乗ったが、もう一度な。シバ・コールズ、転生者組合(リレイターズ・ギルド)第三支部の副支部長をしている」


 肩書きは初出です。

 やっぱり、偉い人だったんですね。


「偉い……まぁ、肩書きだけだよ」

「謙遜しなくていいわよ、コールズくん」


 トーチライトさんはコールズさんをくん付けできるパワーバランス。


「で、だ。転生者(リレイター)は二十一世紀初頭の地球から転生してきたと考えられている存在なわけだが、もう一つあってな」


 うぃ。


「元々いた地域が日本にほぼ、限定されている。もっとはっきり言うと、日本人しかいない」


 うぃ?


「例外はないんですか?」

「今のところな」


 ふむ。

 まぁ、私も日本人だし。そういう自覚はしっかり、残ってる。


「目が覚める前の何者かとのやり取りは、どの程度、記憶にある?」

「えー。あー、なんか、特別な力をどうこう、みたいなやつですか」

「そうだ。転生者(リレイター)は必ず、そのやり取りを記憶している。お前もまた、その例外にはならなかったわけだ」

「コールズさんもですか?」

「あぁ。もう、昔の話だけどな」


 ふむ。


転生者(リレイター)が持つ特別な力のことを、固有技能(ギフト・スキル)と呼んでいる。これに関連して、お前に答えてもらわなければならないことがある」


 コールズさんが少し、間を置いた。トーチライトさんからは、ものすごく見られてる。


「お前の固有技能(ギフト・スキル)について、話せ」


 そうくるわけですか。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ