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銀のペンダント  作者: 上村文処
エピソード1 転生~ステータス画面~戦い
35/1018

1-35 職員以外

「職員以外、立ち入り禁止」


 思わず、声を出して読んでしまった。


「えーと、ここでいいんですか?」

「はい、大丈夫ですよ」


 ためらうことなくグリーンリーフさんが開けたそのドアの先には、階段があった。

 鍵とか、かかってないんですね。


「緊急時に開くことができないよりは、という判断ですね」


 ほむ。


「この先に、宿舎への渡り廊下があります」


 先に中に入ったグリーンリーフさんに私も続く。階段はあまり広くはないが、窓が高い位置にあって、暗くはない。


「夜になると、真っ暗なんですか? 建物の中って」

転生者(リレイター)の方が考案された、光を灯すための魔道具があります」


 へー。


「まどうぐ、ですか」

「誰にでも魔法の力を使えるようにしたものです。一定以上の魔力が必要とはなりますが、この世界に住む者であれば、問題なく扱える程度の魔力量ですね」


 魔力か。


「魔力って、ステータス情報で見たりとかできるんですか?」

「可能ではありますが、残念ながら、第三支部に常駐している職員の力では、魔力の表示はできません」


 おぅ。


「トーチライトさんでもですか」

「そうですね。第一支部と第二支部の職員であれば、若干名ではありますが、条件を満たす者がいます」


 条件?


端末宝珠(ターミナル・オーブ)を使うには、宝鍵(アクセス・キー)という魔道具が必要になるのですが、ステータス情報に表示する項目の多さは、この魔道具を扱う者の魔力の大きさによって決まります」


 うーむ。


「その、宝鍵(アクセス・キー)って、誰でも使えたりするものなんですか?」

「ある程度以上の魔力を備えた、女性に限定されます」


 ほーむ。それで、受付には女の人しかいなかったのか。


「その、子宮に魔法の力を宿す魔道具なので」

「……おぅ、それで女の人限定、と」


 長めの階段が終わり、その先の短い廊下には、左右にドアが二つずつ、真正面に一つ。

 少し、話を変えよう。なんとなく気まずい。


「魔道具というのが、良く分からないんですけども」


 横に並んで尋ねた私に顔を向けて歩きながら、グリーンリーフさんが、そうですね、と考え込んだ。


「全てがそうではないのですが、ステータス情報の上では、装備欄に記載されるものが多いです。技能(スキル)の区分についてのお話は、もう、お聞きになりましたか?」


 技能(スキル)の区分?


「いえ。固有技能(ギフト・スキル)以外にも、何か、あるんですか?」

技能(スキル)は、固有技能(ギフト・スキル)習得技能(ラーニング・スキル)装備技能(ガジェット・スキル)の三つに大別されています」


 ドアを抜けると、少し広い空間があって、その先に、両開きのドアがあった。ドアは既に開かれていて、続く渡り廊下が見えている。


習得技能(ラーニング・スキル)というのはなんとなく、分かるんですけど、装備技能(ガジェット・スキル)というのは」


 気になる。


「魔道具の装備によって、装備中のみ得られる技能(スキル)のことです。例えば、宝鍵(アクセス・キー)であれば、装備することで〈鍵の権利〉という装備技能(ガジェット・スキル)を使えるようになります」


 ふむ。む?


技能階梯(スキル・ランク)は、どうなるんですか?」

技能階梯(スキル・ランク)は、装備者の魔力に応じた数値になりますね」


 あー、習得値(ラーニング・スコア)の替わりに魔力、みたいなことですか。


「そうです」


 渡り廊下の左右には、大き目の窓。正面には、両開きのドア。ドアは片方だけ開いている。


「着きました。ここが宿舎です」


 中に入ると、すぐに左右に伸びる廊下。正面の壁には、利用者表と書かれた紙が貼ってある。あ、男性、の方に、コールズさんの名前があった。


「お部屋は二階の、女性区画の突き当たりになります」


 はー、ようやく着いた。グリーンリーフさんが歩きながら、資料を入れている手提げの紙袋から鍵を出している。


「こちらがお部屋の鍵と、宿舎の入り口の鍵です」


 鍵は、少し大きめ。それぞれにちゃんと、宿舎二〇二号室、宿舎入り口と書かれた布製の、名札的なものが付いている。


「開けますね」


 グリーンリーフさんが鍵を使って二〇二号室のドアを開けてくれた。


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