表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
銀のペンダント  作者: 上村文処
エピソード1 転生~ステータス画面~戦い
33/1018

1-33 女は

 女は、大変だ。

 説明のためにグリーンリーフさんが机の上に広げていたものを、手早く片付けていくのを眺めながら、自分がこの先、経験しなければならないことを考えて、うへー、と思った。

 女がここまで、面倒くさい生き物だったとは。


「本日、予定していたブロッサムさんへのご説明は、以上になります。お疲れ様でした」


 お疲れ様でしたです。


「何か、お話させて頂いたことで、ご不明な点はありますか?」


 ぬーん。

 これから経験することなわけだから、ご不明な点だらけではあるけれど。言葉と図で説明されても、なんというか、実感が沸かない。

 でも、まぁ。


「いえ、まぁ、たくさん、資料も頂きましたし、どうにか。はい」


 一ヶ月後には、こんな簡単なことにどうして戦々恐々としていたのか、と自分を面白がる未来があるはずだ。

 というか、そうであって欲しい。


「大丈夫です」

「そうですか」


 グリーンリーフさんが立ち上がった。


「それでは、これから、宿舎の方にご案内致しますね」


 私も立ち上がろう。よいせっと。

 宿舎ですか。


「はい。お夕食のお時間まで、あと、一時間ほどになるかと思うのですが、それまで、お部屋の方で、ごゆっくりなさっていてください」


 お疲れではありませんか、とグリーンリーフさんに言われて、肩がものすごく凝ってるのに気づいた。


「若干。でも、皆さんの方が」


 色々と準備とか、大変だったのでは。


「お仕事ですから」


 そう言って、にっこりグリーンリーフさんが笑った。なんだろう、嫌な言い方とかでは全然なくて、こちらを安心させるような言い方というのか。


「ここを出ましょう。ご案内します」


 模造紙に近い紙質の手提げ袋に、『転生者(リレイター)のための世界知識』その他いろいろな手書き資料を入れていく。

 忘れものはないかな。

 よし。


「準備できましたです」


 ドアを押さえて待ってくれていたグリーンリーフさんに頭を下げつつ、私は会議室を出た。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ