2-42 にょ
にょ? おぅ、もう九時過ぎてますね。
「ケーキ残っちゃった」
「持ち帰り用に包んでもらったりとかできないんですか?」
「大丈夫。できるわよ」
「おー、良かった。今日の夜食はケーキです」
「太るよ」
「太るわよ」
「食べたあとに走ります」
「付き合おうか?」
「トーチライトさんはどうします?」
「遠慮しておきます。それと、今日は特例でシルヴァラ・レインツリーさんとの外出を許可したけれど、次からはうちの職員もちゃんと、同行させてよね」
「あー、お昼ご飯食べに出た時のあれですか」
なんか、転生者組合の職員控室みたいなところに二人で入っていったら、レインツリーさんを見て、職員の方々が全員立って一礼した時はびっくりしましたです。
「夜の外出はさすがに駄目かー」
「当然です。今、警報出てるんだから」
「そうだった」
大丈夫です。夜に外には出ないです。走るというのも、本気ではないです。
「ブロッサムさんも、適当なことは言わないの。この人、そういう言葉の揚げ足取るの、大好きなんだから」
「えへへ」
ほへへ。
「じゃ、あたし、お会計してくる。ケーキも頼んでくるね」
「お願いします。今日はごちそうさま」
「あ、ごちそうさままでした」
「いーえ。どういたしまして」
それじゃ、帰りましょうか、と言ったトーチライトさんに、
「そうですね。帰りましょう」
と、私は言った。




