2-36 自分の
自分の寿命を知りたいと思う人が、いるかどうかは分からないけど。
本来、知ることができないことである以上、寿命を知りたいと思っている人を探して、そういう人たちに寿命を教えて回るようなことは、するべきではない。
と、思う。
何より、自分の目の前にいる人の寿命を、私が知りたくはない。そういうのは、上手く言えないけど、なんか悲しい。
以上より、結論。
・宝鍵を私が使った時のことは、考えない
うん。
「さて、と……口紅、塗り直したりするべきなんだろうな。お出かけの前に。鏡は……バッグの中か」
口紅ー♪ 口紅ー♪ 口紅ぬりぬりー♪
「あ、ステータス情報、出したままだった」
口紅を塗りつつ、集中して閉じる……ぬ?
あで?
「最初に見た時、認証鍵に私の名前、付いてなかったような」
最初の着替えの時に〈ステータス画面〉を使って、〈異世界消却〉をどうにかしなければと思って……その時に、技能階梯1の技能要素を、間違いなく見てる。
あの時、私はまだ、名字を決めてない。
「意味も良く分からなかったし、プラグインというものがあることに気づいて、そっちに気を取られはしたけど、間違いない」
私の名前は付いてなかった。ただの認証鍵だったはず。でも、私のステータス情報は見ることができていた。
「にゅーん?」
これ、どういう仕組みなんだ?
名前は重要じゃないのか?




