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銀のペンダント  作者: 上村文処
エビソード9
1018/1018

9-122 校長先生の力  //

「校長先生の力で、その影響を無力化している状態」


 ……なるほど。


「教頭先生と保険の先生以外にも先生はたくさんいるけど、全員、ではないけど、昔からいる先生たちはみんな、校長先生の……召喚獣? みたいな」


 言い方。


「守護獣さんたちと同じような、呼び出しの契約をしている、というイメージ、ですかね?」

「そうみたい。戦って、魔印武具の拘束が弱まった時に、召喚魔術の力を使って、魂の契約に割り込んだって、聞いたことがあるよ」


 魂の契約に割り込む。

 そんなことできるのか。レイヴンさん。


「教頭先生は、もう、大昔に亡びた国の王様で、保険の先生も、鉄葉戦争で滅ぼされたエルフの国の王女さまだったって」


 淡々と、お話されてるけど。

 ゴシップめいた打ち明け話でもなく、ただ、淡々と。

 なんか。

 優しい人だな。テイラーさん。


「色々な。ことが、あったんでしょうね」

「うん。でも、その過去をあの人たちは受け入れて、今を生きてるから。すごいなって」


 教頭先生が骨の人なのは。

 身体が朽ちるまで、迷宮で戦い続けたから。

 か。


「教頭先生も、保険の先生も、お優しい人たちでした」


 保険の先生は、セクシーダイナマイトアダルトセクシーだったけど。

 エルフの、亡国の王女さま、か。


「ごめんね。急に変な話しちゃって」

「いえいえ、変な話では全くないです」

「ヨリコちゃんに、知って欲しくて。先生たちのこと」


 鉄葉戦争の影は、今もこの世界に長く伸びている。

 ということか。


「お風呂入ってくるね。なんか、恥ずかしくなってきた」


 素早くお風呂の用意をして、テイラーさんはお風呂場の方へ。


「ごゆっくりどぞー」


 テイラーさんにとっての、恩人は、ソラウミ学院の先生方。

 なんだろう。


「なんか」


 フェザーフォールにいる皆さんに、会いたくなってきた。

 師匠と奥さん。

 今日の夕ご飯、何食べたんだろ。


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