9-112 言いかけていたことを
「言いかけていたことを、話してしまいますね」
「はい」
「フラグを立てるための情報入手の経緯と、あいつの名字に、関連性があるのだとすれば、この二つをつなぐ立場に、既にブロッサムさんはいるのではないかと思います。と、言おうと思ったのですが」
少し、苦笑いしつつの頷きが。
「どうやら、そうみたいですね。あいつは、ブロッサムさんが持つような固有技能の出現を、予測していたのでしょう」
あの。
「どうしました?」
「それは、そのー」
言うべきか。言わざるべきか。
いや。言おう。
「情報図書館にアクセスすることができる固有技能を持つ者が、現れる、みたいなことなのでしょうか」
レイヴンさんが、ゆっくりと頷いた。
「そうです。そこに踏み込む覚悟は、ありますか?」
覚悟。
「無理にブロッサムさんが背負う必要はない課題だと思います。自分の生きたいように、自由に生きてください。これは、あいつが、全ての転生者に望んでいたことでもあります。二番目に、この世界に来た僕も、同じ意見です」
生きたいように。
私は、何をしたい。
・恩人が、悲しまなくてもいい世界を
見つけたい。
「あの」
「どうしました?」
「ご相談があります」




