9-109 レインツリーさんを始めとした
「レインツリーさんを始めとした、魔導王との接点があった転生者や、先住者には、言わないでくださいね。これも、あいつからのメッセージです。お願い、というべきか。無視してもいいと思いますが」
若干。さっきから若干、レイヴンさん、魔導王さんに当たりがきついような気がしないでもない。
「あの」
「はい?」
「レイヴンさんは、その、魔導王さんの名字を、どなたかにお伝えになったことは、あったりするのでしょうか」
「ないですよ」
あ、ちゃんと、約束を守る感じではある。
「たいした価値ないですからね。あいつの名字に」
若干、じゃなくて、かなりきつめに当たりが強いか。これは。
でも。
なんか、男子同士っぽい関係性だな。元男子だから、なんとなく、そのへんは分からないでもないような気がしないでもない。
ほへへ。
「ただ、ブロッサムさんの場合は、あいつの名前に価値を見出せるのだろう、とは思っています。ステータス情報の表示が可能な固有技能の、技能階梯が100である、ということも踏まえればね」
う。
「詮索したりはしませんから」
ほ。
「次に、先ほど言いかけた、魔導王が遺した研究課題の話なんですが」
話を変えてくれた。
のか?
「あなたの魔力に起きている状況、と言いましょうか。その推測が可能な内容です。少し、関係があるような気がするのでね。あいつが、自分の名字を、特定の条件を満たした人物に伝えるよう、言い残したことと合わせてね」




