9-106 そもそも。魔力の
そもそも。魔力の性質、というものは変化するものなのか。
聞いて……みるか。
「あの」
「何でしょう?」
「魔力の、性質、という言い方が正しい表現なのかどうかは、分からないのですが、そういう、こう、ものが、あのー、変化する、ということは、今までにもあったことなのでしょうか」
レイヴンさんがゆっくり頷いた。人の話を聞きながら、頷くタイプの人らしい。
なんか。
先生っぽい。上手くいえないけど。
「先ほど、僕の固有技能の話をしましたが」
〈魔力鍛錬〉。
「そうです。〈魔力鍛錬〉は、魔導に関わることを行うと、技能要素として、魔力の上昇効果があるものが付加されていきます。技能階梯が上がっていくとね」
「なるほど」
レイヴンさん、一回の頷き。
「ブロッサムさんの方が詳しいかもしれませんが、技能階梯ごとの技能要素というのは、一つではありません。魔力の上昇以外にも、幾つか、異なる効果のある技能要素があり、その中に、魔力の性質を、変化させることができるようになる効果を持つものがありました」
・変化させる
ではなく
・変化させることができるようになる
ぬん?
「私たちの前世の世界の、ゲームで例えると」
「はい」
「最初から覚えている魔法でも、魔力が高ければ、それに合わせて高いダメージが出せる、という仕組みのものがありますよね、というお話は、先ほど、したかと思うのですが。ここに来る、馬車の中で」
「はい」
レイヴンさんの頷き。




