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第89話 「花粉症」

 英二とガルルン、化け杉とハマグリ女房との戦いが始まる。


「ガルガルパァ~ンチ! 」

「ヒギギィ~~ 」


 ガルルンのパンチを喰らって化け杉が大きくよろけた。

 仰け反らすように大きく体を振る化け杉の頭の上に生えている沢山の針のような葉の間から黄色い粉が煙のように空を舞う、


「化け杉! しっかりなさい」


 悔しげに命じるハマグリ女房にこたえるように化け杉がガルルンに向かって行く、


「スギギギギィ」


 何本も生えている根が伸びてガルルンに襲い掛かる。


「がふふん、こんなものに当たらないがお」


 根のパンチを余裕で避けていくガルルンに化け杉が針のような葉を飛ばす。


「ガルちゃん危ない! 4寸玉! 」


 英二が爆発する気をガルルンの前に飛ばして針のような葉を吹っ飛ばして防いだ。


「英二、助かったがお」


 ガルルンがニッと笑った。ガルルンなら余裕で避けられただろうが心配して助けてくれた英二の気持ちが嬉しかった。


「今度はこっちから行くがお」

「ああ、さっさとこいつを倒してハマグリ女房を捕まえよう」


 ガルルンだけでなく英二も化け杉を弱いと判断した。


「爆突、4寸玉! 」


 英二の爆発で化け杉が吹っ飛んで教室の壁にぶつかって止まる。

 そこへガルルンが殴り掛かった。


「がるがるパァ~ンチ! 」

「スギィ~、ギギィ~~ 」


 悲鳴を上げて化け杉が倒れていく、英二の爆発とガルルンに殴られた際にも頭に生えた葉の間から黄色い粉がぶわっと出て宙を舞った。


「何をやっているの、しっかりしなさい化け杉、何のために連れてきたと思っているの役立たずが…… 」


 ハマグリ女房は先程から罵ってばかりだ。

 操られている生徒たちを1人ずつ押さえ付けてロープで縛っていた秀輝と宗哉が英二たちの戦いを見て安堵する。


「どうにかなりそうだな」

「そうだね、こっちもサーシャとララミが頑張ってくれているから残り8人で終わりだよ」


 馬鹿力で暴れる男子も成人男性の10倍近いパワーのあるサーシャやララミに掛かれば簡単に押さえ付けられる。

 女子は秀輝と宗哉の2人でも縛ることが可能だ。それによって20人以上いた生徒たちは残り8人となっていた。

 ガルルンと英二がまた化け杉をぶっ飛ばした。


「スギギギィ…… 」


 黄色い粉を撒き散らして転がった化け杉がヨロヨロと立ち上がる。


「効いてるよ、ガルちゃん、次も同じように…… 」


 振り向いた英二の目に咳き込むガルルンが映った。


「がふっ、がふふっ…… 」

「ガルちゃんどうした? 」


 心配して訊く英二の前でガルルンが鼻水を垂らして目をしょぼしょぼさせている。


「がふっ、がふふっ、がぐぅ~、変がお」

「大丈夫かガルちゃん」


 フラつくガルルンを見て駆け付けようとした時、ハマグリ女房が近くにあった机を英二に向かって投げてきた。


「なっ、くそっ! 」

「英二くんはそこで見てなさい、面白いわよ」


 バッと跳んで避けた英二を見てハマグリ女房が愉しそうに言った。


「がふっ、ふがぉ……おかしいがお……英二………… 」

「スギッ、スギギギッ」


 何か言おうとしたガルルンを化け杉が大きな根で蹴り飛ばした。

 避けもせずにガルルンが吹っ飛んでいく、動きに先程までの切れが一切無い。


「ガルちゃん! 」


 英二だけでなく秀輝と宗哉が同時に叫んだ。


「がへへ……大丈夫がお」


 倒れていたガルルンがバッと起き上がる。


「ガルちゃん大丈夫か? 泣いてるぜ」


 心配そうに声を掛ける秀輝の向こう、ガルルンが涙を流して目をしばたたせていた。


「大丈夫がお……目が痒いがお……鼻もおかしいがお」


 両手で目を擦りながらグシュグシュと鼻を啜り始めるガルルンを見てハマグリ女房が大笑いする。


「あははははっ、効いてきたようね」


 ハマグリ女房が化け杉に振り向く、


「化け杉、もっとやりなさい、花粉を飛ばして動きを封じて殺しなさい」

「スギギギギィ~~ 」


 化け杉が頭の枝をザワザワと揺らす。

 枝端に付いた黄褐色の小さな花から黄色い煙がぶわっと宙を舞った。


「アレは……杉花粉か! 」


 宗哉の言葉で英二が即座に理解した。


「花粉症だ。ガルちゃん花粉症で苦しいんだ。目も鼻も人の何十倍も良いガルちゃんが花粉症にかかったら大変だよ」


 銀杏の木の妖怪と戦った事を思い出す。

 あの時も銀杏の匂いでガルルンは術に掛かって操られたのだ。


「マジかよ、ヤバいぜ」


 秀輝も理解したらしい、


「ガルちゃんを助けに行くぞ」


 モップを持って振り返る秀輝に後ろから操られた女子生徒が襲い掛かる。


「くそっ! 」


 前のめりに倒れた秀輝の上に生徒たちが覆い被さるように襲ってくる。


「秀輝! ララミ頼む」

「はい、御主人様」


 サーシャの横にいたララミが持っていたロープを捨てると秀輝に覆い被さる生徒を力尽くで引き離していく、


「大丈夫ですか秀輝さん? 」

「ララミ、助かったぜ」


 体にしがみついていた女子を横に転がすと秀輝が起き上がった。

 ララミに引き離された男子がまた襲い掛かろうとするのを宗哉が近くにあった机を使って防ぐ、


「先に操られている奴らを片付けないとダメだ。ガルちゃんは英二くんに任せよう」

「わかった。あと8人だ。さっさとやっちまおうぜ」


 秀輝が落としたモップを拾って構える。


「ララミ御苦労、またサーシャと協力して男子を縛り上げてくれ」

「了解しました。汚い男など古新聞を縛るように動けなくしてやります」


 口汚くこたえるとララミはロープを拾ってサーシャの横へついた。



 苦しそうに咳き込むガルルンに化け杉が根を何本も伸ばす。


「がふっ、がはっ、ふががっ…… 」


 目を擦り鼻を啜りながらガルルンが根の攻撃を避けていく、


「ぐはぁ~~ 」


 4回ほど攻撃を避けたガルルンに後ろから太い杉の根がぶち当たった。


「スギギギ、スギギギギィ~~ 」


 倒れるガルルンを見て化け杉が愉しそうに笑った。


「爆突、6寸玉! 」


 気付かれないように後ろに回った英二が爆発する気を放つ、


「ギギィ~~、スギギギギ~~ 」


 吹っ飛んで壁にぶつかる化け杉から黄色い花粉がぶわっと出てくる。


「くそっ、6寸玉でもダメかよ、教室じゃデカいのは無理だし…… 」


 英二が悔しげに拳を握り締める。

 厄介な花粉を除いて化け杉は針のような葉を飛ばす攻撃と根しか武器は無い様子だ。

 ハッキリ言って英二も勝てると思うほどの雑魚妖怪だ。

 しかし教室内では英二の爆発能力をフルに使えない、秀輝や宗哉がいるからだけではない、狭い空間で大きな爆発などを使えば自身も只では済まない、何より操られている生徒たちを巻き込むことになる。


「ガルちゃん大丈夫か? 」


 英二がガルルンを抱き上げる。


「目がしょぼしょぼするがお、ふっ、ふがが……鼻がズルズルがお」


 目と鼻をぐしゃぐしゃにしてガルルンが立ち上がった。


「頭がフラフラするがお……がっ、がふっ、ふがっ、気持悪いがお…… 」


 フラついて英二にもたれ掛かるガルルンを見てハマグリ女房が愉しそうに声を出して笑った。


「うふふふふっ、只の花粉症じゃないわよ、妖気を含んだ花粉による妖怪花粉症よ、これで山犬はもう戦えない、私の勝ちよ」


 英二がハマグリ女房を睨み付ける。


「ガルちゃんを倒すためだけに連れてきたんだな」

「ふふふっ、そうよ、山犬の相手にピッタリでしょ、屋上ではチビの神が同じように苦しんでるわよ」

「サンレイが……サンレイに何をした! 」


 いきり立つ英二を見てハマグリ女房が妖艶に微笑んだ。


「うふふっ、雷獣と戦っているわ、電気には電気、助けに来ないところを見ると旨くいっているみたいね、これでわかったでしょ、私の勝ちよ」

「雷獣? サンレイは生きているのか……良かった」


 安堵する英二を見てハマグリ女房が続ける。


「死んでるかも知れないわよ、雷獣2匹に私の結界だからね」

「2匹だと…… 」


 顔を顰める英二をハマグリ女房が見据える。


「英二くん、私と一緒に来なさい、そうしたら山犬もチビの神様も秀輝くんや宗哉くん、外にいる小乃子さんたち友達も全部助けてあげます。もちろん英二くんも死なせたりはしません、英二くんの霊力が欲しいだけですから3日ほど掛けて霊力を吸い取った後で帰してあげますよ」

「俺の霊力が……本当に助けてくれるんだな」


 迷いを浮かべる英二の顔を見てハマグリ女房が畳み掛ける。


「みんなが助かる唯一の方法です。私が他に何も持ってきていないと思っているの? その気になれば運動場にいる小乃子さんたちを今すぐに殺すこともできますよ」

「本当だな、サンレイやガルちゃん、他のみんなも助けてくれるんだな」


 観念した様子の英二を見てハマグリ女房が優しい顔で微笑んだ。


「本当です。約束は守りますよ、英二くんも何も苦しむこともありません、私が抱いて霊力を吸い取ります。快楽を味わいながら私に力を流し込んでくれればよいのです」

「わかった…… 」


 英二が構えていた両手を下ろすのを見てハマグリ女房が嬉しそうに口元を歪める。


「騙されるな英二! 」


 ガルルンが叫びながらハマグリ女房に殴り掛かる。


「がるがるパ~ンチ! 」


 ガルルンのパンチをハマグリ女房が難無く避ける。

 妖怪花粉症で動きが遅くなったガルルンならハマグリ女房でも簡単に避けることができた。


「邪魔をするなバカ犬が」


 お返しとばかりにハマグリ女房がガルルンを蹴り上げた。


「がっ、がふぅ」


 ガルルンが吹っ飛んで転がった。


「ガルちゃん! 」


 英二が慌てて駆け寄っていく、


「騙されちゃダメがお……がふっ、霊力を無くしたらサンレイと会えなくなるがお」


 抱きかかえた腕の中でガルルンが苦しげに英二の肩を掴んだ。


「会えなくなる? 」

「がっ、がふっ……ふがっ、そうがお、英二の霊力があるからサンレイは人の姿で留まってられるがお……がはっ、ふっふがっ……英二はサンレイの依り代がお、霊力が無くなったらサンレイは消えるがお」


 苦しげに話すガルルンを抱きながら英二も思い出した。


「依り代……俺との絆だってサンレイやハチマルが言ってた」

「ガルもサンレイが居るから英二に会えたがお、だから……がっ、がふっ、だから英二はガルが守るがお」


 震える足でガルルンが立ち上がった。

 英二がハンカチを出してガルルンの鼻を拭いてやる。


「ガルちゃんは少し休んでいてくれ、杉の化け物は俺が倒す」


 ガルルンの前に英二が立つ、


「俺が相手だ! 」


 怒鳴ると英二が腕を構えた。

 握り拳ではなく平手である。


「戦う? 私と? 英二くんが……話してもわからないようね、では誰かを殺してわからせてあげましょう」


 ハマグリ女房の顔から笑みが消えた。


「何をしているの? 山犬を始末しなさい」


 ハマグリ女房に叱咤されて化け杉がヨロヨロと起き上がる。

 英二の爆発攻撃でそれなりのダメージは受けている様子だ。



 化け杉が針のような葉を飛ばす。


「がっ、がふっ……英二、危ないがお………… 」


 心配するガルルンの前で英二が両腕を突き出す。


「爆突、4寸玉! 連打」


 両手から爆発する気を放ち無数に飛んでくる針のような葉を爆風で落としていく、


「凄いがお……妖気の針を霊気の爆発で防いだがお……がふっ、ぐはっ、ぐぅうぅ」


 苦しげなガルルンに英二が振り返る。


「ガルちゃんはそこで見ていてくれ、化け杉は俺が倒す」

「英二……がっ、ふがっ、ふっふぐぅ……気を付けるがお」


 今の自分では足手纏いになるだけと思ったのかガルルンが素直に従った。

 隙をついて化け杉が襲い掛かる。英二がサッと振り向いた。


「爆刀、鉈! 」


 英二の右腕が飛んできた根を切り裂いていく、爆発する手刀、それが爆刀である。格闘専用の爆発技だ。


「スギギィ~~ 」


 悔しげに叫びながら化け杉が突っ込んできた。


「爆刀、斧! 」


 太い根と交差するように英二の左手の一撃が化け杉の脇を掠める。


「ギギギィ~~ 」

「ぐがっ! 」


 叫んで退く化け杉の向かいで英二が吹っ飛んで転がった。


「ぐぅ…… 」


 ヤバい、脇腹が……、折れたかも知れないと思いながら英二が立ち上がる。


「スギギギィ~~ 」


 化け杉がまた根を伸ばしてくる。


「やられるかよ、爆突、5寸玉! 」


 左手で爆発する気を飛ばすと同時に右手で飛んできた太い根を切り付けた。


「爆刀、鉈! 」


 飛んできた根を目の前で切り、化け杉本体には爆発する気をぶつけて吹っ飛ばす。


「ギヒィ~~、ギヒヒヒィィ~~ 」


 化け杉が教室の後ろに吹き飛んで転がった。


「5寸玉じゃ倒せないか…… 」


 次の攻撃に備えて英二が息を整える。

 呼吸するだけで脇に激痛が走った。間違いなく罅か最悪なら折れているだろう、


「痛てて……くそっ、これくらい……ガルちゃん……サンレイも……くそったれが」


 苦しむガルルンが目に映る。サンレイも今頃……、


「ちくしょうぉぉぉ~~ 」


 英二が吠えた。脇に激痛が走るのもお構いなしだ。


「俺がぶっ飛ばしてやる! 」


 英二がキレた。

 大切なサンレイやガルルン、2人を苦しめる化け杉やハマグリ女房が許せなかった。


「スギギギギィ~~ 」


 化け杉が針のような葉を飛ばす。


「爆突、5寸玉! 」


 指向性の爆発で針のような葉を防ぐと英二がダダッと走って向かって行く、


「爆練、3寸玉! 」


 化け杉の足下に爆発する気を放つと同時に右手の手刀を構える。


「爆刀、大斧! 」


 英二の爆発する手刀が化け杉の頭を斜めに切り落とす。


「ヒギィ~~、ヒギギギィ~~ 」


 頭から伸びた針のような葉と黄色い花が枝と共に半分落ちて転がった。

 後退る化け杉の前で英二が両手を構える。


「次で倒す!! 」


 怒り顔の英二にハマグリ女房が腕を伸ばした。


「がふっ! 」


 軟体動物のように伸びたハマグリ女房の左腕が英二を吹っ飛ばした。


「うふふっ、英二くんの相手は私よ、お姉さんが可愛がってあげるわ」


 脇を押さえて蹲る英二を見てハマグリ女房が目をギラリと光らせた。


「痛そうね、怪我をしてるんでしょ? 」

「んなろっ! 」


 叫ぶと英二が立ち上がる。


「怪我なんかしてるかよ! ハマグリも杉も纏めて倒してやるぜ」


 英二が強がる。後ろにガルルンがいるのだ。心配させるわけにはいかない。


「俺が守るんだ! ガルちゃんもサンレイも、俺の大事な人を」


 叫んだ英二の体から白い光が靄のように沸き立っていく、


「ダメがお……はっ、はぐぅ、がふぅ……英二……暴走するがお…… 」


 止めようと立ち上がったガルルンの横から化け杉が根を伸ばして攻撃してくる。


「がっ、がふぅぅ…… 」


 苦しげに呻いてガルルンが転がった。


「貴様ぁ~~ 」


 英二が手刀に霊気を込めて化け杉に向かって行く、その後ろからハマグリ女房が腕を伸ばす。

 ゴムを引っ張るように伸びた腕が英二の首と腰に絡みついていく、


「なっ……くそったれが! 」


 手刀を回して絡みつく腕を切ろうとした英二に化け杉が針のような葉を飛ばす。


「スギギギギ」

「爆突、4寸玉! 」


 手刀を瞬時に爆発技に切り替えて飛んできた針を防ぐ、その一瞬をついてハマグリ女房が英二の直ぐ後ろにやって来る。


「捕まえた。うふふふふっ」

「なに……ぐくぅ………… 」


 蛇のように絡みついた腕が英二の首を締め上げていく、


「くく……爆突…… 」

「山犬を殺すわよ」


 耳元で言われて英二が爆発技を使うのを止めた。


「ぐっぐぐぅ…… 」


 何か言いたそうだが首を絞められているので何も話せない英二を見てハマグリ女房が頷いた。


「助けてあげるわ、山犬も小乃子さんも他のみんなも、チビの神様だって死ぬわけじゃ無い、霊力を失って会えなくなるだけ、英二くんほどの才能があれば霊力だって回復できるわ、何年か何十年かは掛かるでしょうけどね、でも此処で私に従わないならみんな殺すわよ、おとなしく私に従いなさい」


 観念したのか英二が全身の力を抜いた。


「うふふっ、やっとわかってくれたわね、じゃあ暫く寝ていなさい」


 ハマグリ女房の嬉しそうな声を聞きながら英二は意識がすーっと遠くなっていった。


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