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第81話

 サンレイが瞬間移動の電光石火を使って佐伯重工のサービスセンターに運ぶために倒れているララミを秀輝と英二がサーシャの近くに運んでくる。


「小さいけど結構重いな」

「女の子に重いなんて失礼だよ秀輝」


 秀輝と英二が肩に手を掛けて2人で挟むようにララミを運んでいる。


「はははっ、小柄だけどララミは88キロあるからね、ボディーガードとして格闘技を効果的に使えるように一般タイプより25%ほど重く頑丈に作ってある」


 倒れているサーシャをチェックしながら宗哉が笑った。


「サーシャ大丈夫か? 」


 心配そうに訊く英二に宗哉が爽やかな笑みを見せた。


「記憶チップは問題無いようだから治せる。英二くんの役に立ってくれて僕も嬉しいよ」

「よかった。治ったらいっぱい褒めてやってくれ、本当に危ない所を助けて貰ったんだ。サーシャとララミにも感謝するけど宗哉にも感謝だよ、ありがとうな宗哉」

「うん、もちろん褒めてやるさ、僕も鼻が高いよ」


 英二に礼を言われて宗哉が本当に嬉しそうな笑顔になった。


「でもよかったよ、ハマグリ女房が呼子を唆してただけでさ」


 笑顔で続ける宗哉をサンレイが見上げる。


「何が良かったんだ? ハマグリ女のヤツをぶん殴らないとおらの気が済まないぞ」

「そうだぜ、女は殴りたくないけどハマグリ女房はマジでぶん殴ってやりたいぜ」


 サンレイだけでなく秀輝もムッと怒っている。

 ララミをチェックしながら宗哉が続ける。


「英二くんが霊力を持っているって噂が広まっていたら大変だからね、旧鼠や呼子のような悪意を持った妖怪が襲ってくると大変なことになるからさ、ハマグリ女房から聞いただけなら英二くんのことは広まっていないと考えてもいいだろうから安心したんだよ」


 話しを聞いてムッとしていた秀輝がわかったと言うように頷いた。


「成る程な、でも英二も新しい力が使えそうだから妖怪どもが襲ってきても大丈夫だぜ、英二だけじゃなくて俺たちも戦えるようになるからな」

「ララミも大丈夫そうだ」


 チェックを終えた宗哉が英二に振り返る。


「新しい力? なんだい」

「それなんだけど……訓練しないと使えないと思うよ」


 何とも言えない表情の英二の背を秀輝がドンッと叩く、


「もう一度やってみてくれ、旨く行けば俺一人でも呼子くらいなら戦えるようになるぜ」

「どういう事かな、新しい力っていうのを説明してくれ」


 首を傾げる宗哉に秀輝が身振り手振りを入れて説明した。


「魂宿りか、それは凄いな、僕も見たいな、英二くんやってみてくれ」

「ガルも見たいがお、英二の必殺技がう」

「私も見たい、高野くん凄いんだね、妖怪を1人で倒しちゃんだもんね」


 宗哉だけでなくガルルンや晴美も期待顔で見つめる。


「俺一人じゃなくて秀輝が居たから倒せたんだよ」


 照れるように頭を掻く英二の腕をサンレイが引っ張る。


「んじゃ、一発見せてやれ、英二の格好良い姿見たらガルルン惚れ直すぞ」


 ニヤッと悪い顔のサンレイに不穏なものを感じたが英二は引くに引けなくなった。


「これに霊力を入れてくれ、箒よりも振り回しやすいだろ」


 何処から見つけてきたのか秀輝が物干し竿を持ってきた。


「やってみるけど……失敗しても笑うなよ」


 物干し竿を受け取ると英二が力を込める。

 暫くして英二の体から白い湯気のような光が立ち昇る。


「おお、あの時と同じだぜ、旨く行きそうだぜ」


 期待に目を輝かす秀輝の前でボンッと音を立てて物干し竿が爆発した。


「ブンブンバリアー 」


 バチバチと雷光をあげる電気の壁が飛んできた破片を防ぐ、


「英二、危ないがお、晴美ちゃんに当たったらどうするがう」

「ごめんガルちゃん」


 迷惑顔のガルルンに英二が頭を下げた。


「にゃははははっ、やっぱまぐれだぞ、英二に高等術なんて出来るわけないぞ」


 大笑いするサンレイを英二がムッとした顔で睨み付けた。


「何で笑うんだよ、まぐれでもさっき出来ただろ、出来るように訓練してくれよ」

「にひひひっ、暴走したら困るからな、英二は爆弾魔で充分だぞ」


 ニタッと笑うサンレイを見てガルルンが口を開く、


「サンレイは英二が強くなると頼って貰えなくなって寂しいがお」


 ムッとしていた英二の顔が緩んでいく、


「そんな事で……サンレイ」

「なっ何言ってんだ。違うぞ、英二に難しい術はまだ早いってだけだぞ」


 慌てるサンレイの頭を英二が優しく撫でた。


「そうかもな、サンレイが出来ない術を俺が簡単にできるわけないか」


 向かいで見ていた宗哉と秀輝も優しい笑みだ。


「でも可能性があることが分かっていいじゃないか」

「だな、ハチマルが復活したら教えて貰えばいいんじゃね」


 英二が照れるように笑った。


「そうだな、急ぐ必要は無いな、また暴走してサンレイに迷惑掛けるとダメだしな、ハチマルが帰ってきてからでいいかな」


 英二が笑いながらサンレイを見つめる。


「でもいつかサンレイやガルちゃんを守れるくらいに強くなりたいな」


 サンレイが英二の腕を引っ張る。


「英二の癖に生意気だぞ」


 ムッとして言った後でくるっと腕に手を回してそのまましがみつく、


「なぁなぁ英二ぃ~、おらアイス食いたいぞ、スマホの中から出てくるのに力使って腹ペコだぞ、だからアイスが食いたいぞ、物凄く疲れたぞ」


 晴美の隣でガルルンが腹を摩る。


「ガルもお腹減ったがお、頑張って抜け出そうとしたけどダメだったがお」


 宗哉が笑顔でスマホを取り出す。


「それじゃあレストランにでも行こうか? 助けて貰った御礼に御馳走するよ」


 電話を掛けながら宗哉が付け加える。


「おっと、その前にサーシャとララミをサービスセンターに運んでくれるかな、車は僕が呼ぶから、サンレイちゃんは2人を頼むよ」

「任せろ、電光石火であっと言う間に運んでやるぞ」


 レストランと聞いてサンレイが元気いっぱいだ。


「疲れたとか言ってた癖に…… 」


 じとーっとサンレイを見ていた英二が視線を宗哉に向ける。


「宗哉、小乃子と委員長も誘っていいかな、今回の説明をしたいからさ、みんな仲間だからさ、隠し事は厭なんだ」


 宗哉が大きく頷いた。


「もちろんだよ、僕たちは仲間だからね、それに食事はみんなでした方が美味しいからさ」


 ガルルンが両手を上げて大喜びだ。


「やったがお、晴美と御飯食べるがお、パフェも食べるがお」

「うん、その前に家に連絡しないと……母さん心配してると思うから」


 弱り顔で言う晴美の腕をサンレイが引っ張る。


「おらに任せろ、ララミとサーシャを送ったら晴美ちゃんも電光石火で運んでやるぞ、そんで晴美の母ちゃんにはおらが心配しないように言ってやるぞ」

「ガルも晴美の家に行くがお、サンレイ一人じゃ心配がお」

「本当? それなら安心だね」


 笑顔になった晴美を見て英二と秀輝が顔を見合わせる。


「大丈夫かな? 」

「サンレイちゃんが術か何か使うつもりだろ、篠崎が喜んでるからいいんじゃないか」


 苦笑いしている2人をサンレイが指差す。


「英二は小乃子に電話すんだぞ、ガルルンは委員長に電話だぞ、宗哉は車だぞ、おらはララミとサーシャを運んでくるぞ」


 サンレイがララミとサーシャの腕を掴む、


「電光石火! 」


 バチッと雷光を残してサンレイとララミとサーシャが消えていった。



 サーシャとララミを佐伯重工のサービスセンターへ送り届けたサンレイが今度はガルルンを連れて晴美を電光石火で家まで送る。

 10分程してサンレイが晴美とガルルンを連れて戻ってきた。


「凄いねサンレイちゃん、あんな事も出来るんだね、私が居なくなった事なんて無かったことになったみたいだよ」

「にゃははははっ、褒めてもなんも出ないぞ、おら術は苦手だからな、一人一人が精一杯だぞ、ハチマルだったら町中一遍に術を掛けて全部無かったことに出来るぞ」


 目を丸くして驚いている晴美に自慢気に笑うサンレイを見て英二には何か術を使って両親たちに今回の事件は無かったことにさせたんだと直ぐに分かった。


「ハチマルさんかぁ~、早く会いたいな」

「そのうち出てくるぞ、晴美ちゃんはおらと友達だからなハチマルとも友達だぞ、そんでガルルンはハチマルのペットだから晴美ちゃんもペット扱いしていいぞ」


 ペット扱いされたガルルンがムッとしてサンレイの手を引っ張る。


「違うがお、ガルも友達がお」

「そうだよ、ガルちゃんは友達だよ」


 庇う晴美に構わずサンレイが続ける。


「ペットの方がいいぞ、よく考えてみろガルルン、晴美ちゃんのペットなら毎日旨いもの作って貰えてずっと一緒に居られるぞ」


 悪い顔で笑うサンレイの向かいでガルルンが子犬が首を傾げるようにして考える。


「晴美とずっと一緒に……ガルはペットでいいがお」


 満面の笑顔で言うガルルンを見て晴美が抱き付く、


「ああん、ガルちゃん可愛いぃ~~、でもペットじゃないよ、ガルちゃんは大切な友達だからね、だからずっと一緒だよ」

「がふふん、わかったがお、友達がう、ずっと一緒がお」


 抱き合う2人の傍で惜しかったと言うように舌を鳴らすサンレイの頬を英二が摘まんで引っ張った。


「またガルちゃんをからかって、サンレイは悪戯ばっかりして」

「にゃひゅひゅひゅひゅ、止めろよ~、くすぐったいぞ、ほっぺ伸びるぞ」


 体を捩らせて喜んでいたサンレイがポケットから何かを取り出す。


「忘れてたぞ、英二のスマホ返すぞ、そんでおらのスマホは? 」


 サンレイが英二のスマホを差し出す。


「あっ!! 」


 頬を引っ張っていた手を英二が離した。


「やべっ!! 」


 秀輝も思わず声を出す。


「んだ? どしたんだ? おらのスマホは? 」


 笑顔で訊くサンレイに秀輝が壊れたスマホをそっと差し出した。


「おらのスマホが…… 」


 呆然とするサンレイに2人が頭を下げる。


「ごめんサンレイ、あの場合仕方なかったんだ」

「サンレイちゃん御免な、でもこうでもしなきゃ英二は呼子に捕まってたぜ」


 2人に構わずサンレイがスマホを奪うように取った。


「おらのスマホ」


 青い顔をしてスマホを持つサンレイを晴美とガルルンが同情的に見ている。


「サンレイちゃん…… 」

「焦げ臭いがお、英二の爆発で壊れたがお」


 色々弄るが英二の爆発で壊れたスマホは起動さえしない。


「おらのスマホが……おらのが………… 」


 ようやく事態を理解したのかサンレイがその場に崩れていく、それを見て秀輝が慌てて声を大きくする。


「スマホは宗哉に新しいのを貰えばいいぜ、なぁ宗哉」

「うん、僕に任せてくれ、直ぐに新しいのを用意するよ」


 どうにか慰めようと宗哉も大きな声でこたえた。


「よっ……よかったなサンレイ、宗哉が新しいのくれるってさ」


 焦りを顔に浮かべた英二はそれだけ言うのが精一杯だ。


「おらのスマホが……英二のバカバカ!! 」


 サンレイが泣きながら英二をポカポカ叩く、


「悪かったって、謝るからさ、宗哉が新しいのくれるって言ってるだろ」

「スマホが新しくなってもゲームのデーターとか写真が全部消えてるぞ、英二に見つからないように授業中にやったゲームのデーターがみんな無くなってるぞ、最初からやり直しだぞ、おらの今まで苦労がパーだぞ」


 マジ泣きするサンレイに英二は授業中にゲームをしていたなどと怒ることも出来ずに弱り顔で謝るしかない。


「ごめんよ、悪かったよ、でもあの場合仕方ないだろ…… 」


 どうしたらと助けを求めるように見るが秀輝もガルルンも晴美も関わり合いになるのはごめんだとでも言うように視線を逸らす。


「宗哉助けてくれ」


 只一人、視線を合わせてくれた宗哉に助けを求める。

 暫く考えてから宗哉が口を開いた。


「英二くんも悪気があったんじゃないから許してやってよ、その代わりに毎月2回レストランで食事を奢るよ、前に約束したよね、月に1回ほどならレストランに連れて行くって、それを月2回にするよ、それで許してやってよサンレイちゃん」


 泣いていたサンレイがバッと顔を上げた。


「ほんとか? レストラン2回か、パフェやアイスクリーム食べ放題だぞ」

「うん約束するよ、サンレイちゃんとガルちゃん、篠崎さんや委員長に久地木さん、もちろん英二くんや秀輝、みんなで月2回レストランで食事をしよう」


 爽やかに言う宗哉の向かい、サンレイの後ろで英二が拝むように両手を合わせている。

 普段なら甘やかすなと怒るところだがマジ泣きするサンレイ相手ではどう対処すればいいかわからない、宗哉の提案を有難く受けるしかない。


 先程までマジ泣きしていたサンレイが両手を上げて大喜びだ。


「やったぁ~~、アイス食い放題だぞ、やったぞガルルン」

「ガルもパフェとグラタン食べるがお、晴美やいいんちゅや小乃子と一緒に女子会がう、宗哉は太っ腹がお」


 棚からぼた餅的に幸運が舞い込んできてガルルンも嬉しそうに晴美に抱き付いた。

 宗哉のスマホに電話が掛かってくる。


「車が来たみたいだ。早速レストランに行こう、車は向こうの国道に待たせてあるよ」

「んじゃ、出発だぞ」


 サンレイを先頭に英二たちが団地の敷地を出て行く、途中の道で小乃子と委員長と合流してレストランへと向かった。

 宗哉の奢りでレストランで夕食をとりながら小乃子と委員長に呼子の一件を話して聞かせる。

 全員無事なのを喜び合って楽しい食事が終わって各々家に帰っていった。



 その日の夜、英二が眠ったのを確認するとサンレイがガルルンの部屋へと入っていく、


「ガルルン、起きてるか? 」


 声を潜めるサンレイの向かい、ベッドの上で2つの眼がキラッと光った。


「起きてるがお、ガルもサンレイに訊きたかったがお」


 ガルルンがマジ顔でベッドに座っていた。

 サンレイがポンッとガルルンの隣に座る。


「やっぱガルルンも感じたんか? 」


 今まで見せたことのないようなマジ顔でガルルンが頷く、


「家に帰るまで分からなかったがお、でもこの部屋に入って分かったがお」

「やっぱしか……妖気だけじゃなくて匂いも同じなんか? 」


 サンレイが顔を曇らせる。


「同じだったがお、呼子から出てた霊気も微かに感じた匂いもこの部屋と一緒がお」

「英二の兄貴だぞ」

「兄ちゃん? 呼子が……がわわぁ~~ん、英二は妖怪だったがお」


 驚くガルルンの頭をサンレイがポカッと叩く、


「呼子が英二の兄貴のわけないぞ」

「サンレイが兄ちゃんって言ったがお」


 痛そうに頭を摩るガルルンの隣でサンレイが続ける。


「呼子パワーアップしてたぞ、高僧が作った呪術札をハマグリ女から貰ったって言ってただろ、その呪術札に霊力が籠もってたんだぞ、そんでスマホに入ったり異空間が作れたりしたんだぞ」

「それで強かったがお、でももう力使い果たして雑魚妖怪に戻ってるがお」

「そだぞ、だから呼子はもう心配無いぞ、問題は呪術札を作ったヤツだぞ、霊気がこの部屋と同じだったぞ、この部屋に残ってる英二の兄貴の残留霊気と同じだったぞ」


 ガルルンが頭を摩っていた手を口元に当てる。


「匂いも同じだったがお、呼子から微かに漂ってきた匂いはこの部屋に残ってる英二の兄ちゃんの匂いがしたがお」


 首を傾げて暫く考えていたガルルンがハッとしてサンレイを見つめる。


「呪術札を作ったのは英二の兄ちゃんがお、英二の兄ちゃんがハマグリ女房と組んでるがう、兄ちゃんが英二の霊力を狙ってるがお」


 険しい顔をしたサンレイが頷く、


「まだわかんないぞ、でも英二の兄貴が関係していることは確かだぞ」

「英二の兄ちゃんが敵になるがう? ガルは戦いたくないがお、英二だって戦えるわけがないがお……英二が悲しむのは見たくないがお」


 目を潤ませるガルルンの頭をサンレイがまたポカッと叩く、


「おらだって英二が泣くのなんか見たくないぞ、それにまだ兄貴が敵って決まったわけじゃないぞ、ハマグリ女に捕まってるのかも知れないぞ」

「無理矢理協力させられてるがお? 」


 また頭を摩りながらガルルンが訊いた。


「そだぞ、だから英二には内緒だぞ、心配掛けたくないからな」

「そうがお、不安定になって暴走したら困るがう、霊力と心は互いに作用し合うがお」


 心配そうに言うガルルンにサンレイも顔を顰める。


「そっちも心配だぞ、英二の力また大きくなってるぞ、まだおら一人でも制御できるけどこのまま大きくなったら大変だぞ、だから英二には絶対に秘密だぞ」

「わかったがお、英二の兄ちゃんが悪い事するわけないがお」


 大きく頷くガルルンを見てサンレイがニッと笑う、


「そだぞ、ハマグリ女を捕まえれば全部わかるぞ、それにハチマルも直ぐに起きてくるぞ、ハチマルが来てくれればどうにでもなるからな」


 ガルルンがバッと顔を明るくする。


「ハチマル復活するがう? 何時出てくるがお」

「5月頃には出てくるぞ、それまで2人で英二を守るぞ」

「わかったがお、ガルの命に代えても英二は守るがお」

「頼んだぞガルルン、ガルルンが居てくれておらも安心だぞ」


 笑顔に戻ったガルルンがベッドに潜り込む、


「これで安心して眠れるがお」

「もう寝るんか? おらは英二の霊力を吸い取ったから全然眠くならないぞ、元気満タンだぞ、もうちょっと話しするぞガルルン」


 サンレイがガルルンの隣りに潜り込む、


「ガルは眠いがお、サンレイ一人で遊ぶといいがお」

「そんな事言うなよぉ~、話しするぞ、なぁなぁガルルン、何か話すぞ」


 暫く話をしていたがいつの間にかサンレイもガルルンと並んで眠りに落ちていった。

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