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第115話

 英二のいる2年1組から少し離れた廊下でハチマルが美鈴を捕まえた。


「まだ時間はある。少し話しをせんか? 」

「私は別に話すことはないんだけどなぁ~ 」

「いいから来るのじゃ」


 とぼける美鈴の手を引っ張って階段の陰に行くとハチマルがフッと姿を消した。

 誰も居ない屋上にハチマルと美鈴が現われる。


「まったく強引なんだから……何の用です先輩」


 ハチマルの手を振り解くと美鈴が訊いた。


「何の用じゃと? わかっておろう、英二には手を出すなと言っておったはずじゃぞ」


 凄むハチマルに臆しもせずに美鈴があっけらかんとした態度で話し始める。


「あはははっ、その事か……そうね、確かに約束したけどそれは英二先輩の霊力を狙うなって事でしょ? 英二先輩を殺したり傷付けるなって事でしょ」


 ハチマルが眉を顰める。


「英二の霊力が目当てではないと言うのじゃな」

「うん、霊力なんていらないわよ、前にも言ったけど私は人間として生きていきたいだけ、他の妖怪のように人を襲ったり食べたりするつもりなんてないわ、だから英二先輩の霊力なんて興味無いわよ、確かに凄い力だとは思うけどね」


 楽しそうに話す美鈴をハチマルがジロリと睨む、


「では英二に近付く目的はなんじゃ」

「あははははっ、女が男に近付く目的って言ったら恋しかないでしょ」

「恋じゃと? 」


 驚くハチマルを見て美鈴が微笑みながら続ける。


「英二先輩に助けて貰った時にキュンって来たのよ、この人しかいないって、運命の人に出会ったの、英二先輩を好きになったのよ」

「英二を好きになったというのか? 」

「そうよ、英二先輩を愛してるの、恋愛は自由よね? 霊力を狙って英二先輩を傷付けるなって約束は守ってるわよ、いくら神様だと言っても恋愛まで口出しされたら堪らないわ、無理矢理叶えようなんて思ってないわよ、英二先輩にフラれたら諦めるわよ、でも結果が出るまでは邪魔して欲しくはないわね」


 ハチマルがフッと口元を緩めた。


「よかろう、只の恋愛なら邪魔はせん、じゃが…… 」


 ハチマルがマジ顔に変わる。


「じゃが1つ気になることがある」

「気になる? 何かしら」


 首を傾げる美鈴にマジ顔のハチマルが続ける。


「車で攫われて男2人に乱暴されそうになったところを英二と秀輝が助けたのじゃな」

「そうよ、英二くん格好良かったわ、それで惚れたのよ」


 思い出したように嬉しそうに笑う美鈴をハチマルが見据える。


「お主の力なら男2人など簡単に倒せるはずじゃ、蜂の妖怪である妖蜂のお主は人間など簡単に殺せる毒を持っておるじゃろ、鋭い牙もある。毒の量を調節すれば殺さずとも痺れさせて相手の動きを封じることも簡単じゃ、それを使わず男共にいいようにさせる。丁度英二たちがアルバイトから帰るのを見計らったようにな」


 美鈴の顔から笑みが消えた。


「急に車に押し込められて慌てていたのよ、私が妖怪だって知られるような真似をしたくなかったのよ、あんな汚い男共にいいようにされるのは癪だから様子を見て毒で殺してやるところだったわ、そこを英二先輩と秀輝先輩が助けてくれたのよ、それで英二先輩が好きになったのよ、恋愛は自由でしょ」


 捲し立てるように話す美鈴を見てハチマルがニヤッと口元を歪めた。


「何を慌てておる? 必死で取り繕っておるみたいじゃぞ」

「慌ててなんかいないわよ……人を傷付けるなって言われたからちょっと焦っただけよ、もし英二先輩が助けに来てくれなくて男共を殺したとしても正当防衛よね、警察に捕まるようなヘマはしないけどハチマル先輩は神様だから言っておくわ」


 美鈴の顔に一瞬『しまった』という表情が浮んだのをハチマルは見逃さない。


「ゴミのような人間などは死んでも儂らは何もせん、じゃが英二はもちろん秀輝たちに何かしたらお主を退治するぞ、英二の霊力目当てなら直ぐに手を引け、言っておくぞ」

「あはははっ、霊力なんて興味無いわよ、でも英二先輩は私が貰うからね、私が英二先輩の彼女になるのよ」


 楽しそうに笑うと美鈴が屋上から飛んで消えた。


「何か策を弄しておるのは確かじゃが様子を見るしかあるまい」


 呟くとハチマルもスッと姿を消した。



 ハチマルが美鈴と話を付けている頃、教室ではサンレイとガルルンと小乃子が英二に浮気のお仕置きをして大騒ぎになっていた。

 黒板から見て左後ろに人垣が出来ている。


「サンレイちゃん、ガルちゃん、久地木さんも、その辺で止めにしないか、英二くんも充分反省しているよ」


 ぐったりして床に転がる英二の前に宗哉が出る。


「何言ってんだ! こんなの序の口だぞ」


 口角泡を飛ばすサンレイの後ろからサーシャが押さえる。


「離せサーシャ、今日という今日はマジでお仕置きしてやるぞ」

「サンレイ様いけません、これ以上は英二くんの体が持ちません」


 主人と認識しているサンレイの命令をサーシャは利かない、命令を利く優先順位は宗哉が一番だ。その宗哉に直接サンレイを取り押さえろと命令されている。

 普段はボケボケでどこか抜けた顔をしているガルルンが牙を剥いて倒れた英二を睨み付けて口を開く、


「チューされた左の頬は焼いてやったがお、次は右がう、左の頬を焼かれたら右の頬も差し出すがお」


 横からララミが抱き付くようにしてガルルンを止める。


「ガルルンさん、その辺りで止めましょう、只でさえイケてない顔がこれ以上変になると英二さんは生きていけなくなりますよ」


 止めているのか、けなしているのか、ララミは相変わらず口が悪い。

 委員長が小乃子の腕を引っ張った。


「あんたも止めなさい、何発か殴って気が済んだでしょ」


 呆れ顔で止める委員長に小乃子が怒鳴る。


「気なんか済むか! あたし以外の女と……英二のヤツ………… 」


 怒りの余り英二に気があるということが他の生徒たちに気付かれた事にもお構いなしだ。

 普段なら止める秀輝もサンレイとガルルンの剣幕にビビって席を立って逃げていた。


「こぇ~、3人ともこえぇ~~ 」


 秀輝の後ろで中川と浅井も完全にビビって何も言わない。


 英二は酷い有様だ。

 サンレイの電気で服が所々破けて背中や胸にミミズ腫れが浮いている。

 左頬はガルルンの炎のビンタで焼けて赤黒く腫れていた。

 小乃子のパンチで右目に隈ができている。


 サンレイたちが止まったのを見て宗哉が英二を抱きかかえる。


「英二くん大丈夫かい? 」

「保健室に行こうよ」


 心配そうに覗き込む晴美に英二が引き攣った笑みを見せた。


「保健室はいいよ、喧嘩したってバレたら小乃子たちが怒られるからさ」

「高野くん…… 」


 酷い目に遭ってもサンレイたちを気遣う英二に晴美が優しい顔で微笑んだ。

 そこへハチマルが戻ってきた。


「全くお主らは…… 」


 一目で状況を理解したのか宗哉が抱える英二の傍にしゃがむ、


「直ぐに治してやるからの」


 ハチマルが英二の左頬と胸に手を当てる。

 英二の体を淡い光が包み込む、治療しながらハチマルがジロッとサンレイたちを睨み付けた。


「お主らやり過ぎじゃぞ、特にサンレイ、お主は加減をせんか、霊力のある英二じゃからこれで済んだがへたをすれば死んでおるところじゃぞ」


 サンレイがプクッと頬を膨らませる。


「だってだって……浮気した英二が悪いんだぞ」

「そうがお、ガルという妻がありながら他の女にチューされて喜んでたがお」


 むくれたガルルンがサンレイの横に並んだ。


「だってもクソも無い、お主らが英二を傷付けてどうするのじゃ」


 ハチマルが一喝するとサンレイとガルルンがビクッと幼子のように震えた。


「だって……おらだって英二を殴ったりしたくないぞ」

「ガルもがお……英二は好きがお」


 しょんぼりとする2人を見てハチマルが溜息をつく、


「英二からは何もしておらんじゃろ、全て美鈴が悪いんじゃ」


 サンレイとガルルンが顔を見合わせる。


「そだぞ、全部あいつの所為だぞ」

「そうがお、全部美鈴の所為がお」


 少し離れた所で小乃子が膨れっ面で口を開く、


「そうだな、あの女が英二にちょっかいださなきゃあたしだって殴ってないよ」

「2人はともかくあんたまで短絡的になってんじゃないわよ」


 委員長がポカッと小乃子の頭を叩いた。


「3人とも高野に謝りなさい」

「そうじゃな、謝って済むものでもないがの」


 委員長だけでなくハチマルにも責められるがサンレイたちはムッとした顔のままだ。

 頭を摩りながら小乃子が続ける。


「でも英二も悪いんだぞ、キスされてデレデレしてたのは確かなんだからな」

「そだぞ、英二も悪いぞ、だからおらたちは悪くないぞ、だから謝らないぞ」

「美鈴が一番悪いがお、英二はその次に悪いがう、だからガルも謝らないがお」


 自分を正当化するサンレイたちを見て英二が嘆く、


「お前らなぁ~~、俺を殴る前に気付いてくれ、それと美鈴ちゃんに変な事するなよ」


 サンレイとガルルンと小乃子がギロッと英二を睨み付けた。


「庇ったぞ、やっぱあの女に気があるんだぞ」

「ガルよりも美鈴を選ぶつもりがお」

「そんなに年下が好きなのかよ、ロリ英二」


 また怒り出した3人を見て英二が震える声を出す。


「違うから、庇うとかじゃないからな、俺を散々殴ったんだから気が済んだだろ、だから美鈴ちゃんには何もするなって言ってんだ。俺も抱き付かれたりしないように気を付けるからさ」


 サンレイが正面から英二の顔を見つめる


「ほんとだな、次浮気したら終わりだぞ」


 何が終わるのか怖くて聞けない英二の耳にガルルンの笑い声が聞こえてくる。


「がふふふふっ、また浮気して居なくなっても英二はガルの心の中でずっと生き続けるがお、思い出は永遠がお」

「居なくなるって…… 」


 殺される……英二がバッと頭を下げる。


「しませんから怖いこと言うのは止めてください、お願いします」


 下げた英二の頭をハチマルがポンポン叩く、


「美鈴には迷惑じゃから来るなと言うんじゃ、それで丸く収まる。いいな英二」


 何を企んでいるのかわからない妖蜂の美鈴を英二に近付ける訳にはいかないのでハチマルがきつく言いつけた。


「 ……わかった。次に来たら断るよ」


 ハチマルまで怒らせるわけにはいかないと考えたのか英二が素直に従った。



 2日経った。

 断ろうと待ち構えていたが美鈴はやってこない、サンレイとガルルンと小乃子は飽きたのだろうと安堵していた。


 宗哉が持ってきてくれた唐揚げをモチュモチュ食べながらサンレイが口を開く、


「大体英二がモテるなんておかしいぞ」

「どうせお菓子作るの面倒になったがお」


 ガルルンが他人事のように言うとカニシューマイを口に放り込んだ。

 宗哉が持ってきてくれた今日の弁当は唐揚げとカニシューマイとブロッコリーのサラダである。

 小乃子が箸を伸ばしてブロッコリーを摘まんで自分の弁当箱に入れる。


「助けて貰った御礼だと考えると手作りお菓子2日分が妥当だな」


 サンレイたちの前席で机を囲んで弁当を食べていた英二が顔を顰める。


「勝手なこと言いやがって…… 」


 小声で愚痴る英二の横で秀輝が食べ終わった弁当箱の蓋を閉める。


「美鈴ちゃんのお菓子食えないのは残念だが英二が死んだら困るからこれで良かったぜ」


 向かいに座る中川が哀れむように続ける。


「短い春だったな高野」

「あれじゃね、人生で3回はモテるっていうヤツ、その1回が美鈴ちゃんだったんだよ」


 中川の隣で浅井が思い付いたように言った。


「他人事だと思って無茶苦茶言いやがって……覚えとけお前ら」


 悔しげに言うと英二は八つ当たりするように弁当を掻っ込んだ。



 昼食を終えるとサンレイとガルルンはハチマルと晴美を誘って図書室へと向かった。


「ガルたちが居ない間に美鈴が来たらどうするがお」


 晴美と手を繋いで歩くガルルンが先を歩くサンレイに訊いた。

 サンレイが振り返るとポケットからスマホを取り出してニヤッと笑う、


「抜かりは無いぞ、何かあったら小乃子が連絡してくれるぞ」

「流石サンレイがお、こういうところは天才がお」


 悪い顔で笑うサンレイとガルルンを見て晴美が苦笑いだ。


「高野くん包囲網完成だね」

「悪知恵が働くからのぅ」


 サンレイの隣を歩くハチマルが溜息をついた。



 サンレイたちが図書室へ行って暫くして、トイレに行っていた英二が呼び止められて振り向くと美鈴が笑顔で立っていた。


「英二先輩、話があります」

「俺に? 何の話し? 」


 聞き返す英二の前で美鈴が頬を赤らめる。


「はい、ここじゃちょっと……向こうに行きましょう」

「うっ、うん、わかった」


 美鈴と並んで英二が歩き出す。

 サンレイたちが焼き餅を焼くので教室には来ないでくれと伝えるのに丁度いいと気軽に付いていった。



 和泉高校は横に長い本校舎と短い西校舎が上から見てL字型に並んで建っている。

 西校舎の1階が職員室で2階が実習室で3階に理科室と図書室がある。


 図書室の窓には蔵書に日が当たらないように薄いカーテンが掛かっている。

 授業中に読むためにガルルンが偉人の伝記物を物色していて窓へと近付く、何気に薄いカーテンを捲って外を見た。


「英二がお……あの女もいるがう」


 L字型になっている長い方の本校舎、その壁際を英二と美鈴が歩いていた。

 持っていた本を投げ出すとガルルンがダダッと走っていく、


「大変がお! 」

「ガルちゃん、図書室は走っちゃダメだよ、大声もダメだからね」


 やんわりと注意する晴美に構わずガルルンがサンレイの手を引っ張った。


「何すんだ? おらの読書の邪魔すんな」


 寄生虫の本を読んでいたサンレイが迷惑顔でガルルンの手を払い除ける。


「大変がお、虫の本なんて読んでる場合じゃ無いがお」

「何が大変なんじゃ」


 向かいでハチマルが読んでいた料理の本をパタンと閉じた。


「英二が美鈴と歩いてたがお」

「なんじゃと」


 顔を顰めるハチマルの向かいでサンレイがガルルンの腕を引っ張る。


「どこだ? 英二は何処にいんだぞ」

「あっちがお、窓から見えたがお」


 ガルルンがこたえると同時にサンレイがバチッと姿を消した。

 ガルルンとハチマルも慌てて窓へと向かう、


「走ったら怒られるから…… 」


 弱り顔の晴美も後に続いた。



 図書室の窓に顔をくっつけるようにしてサンレイが外を見ている。


「あの女…… 」


 サンレイの顔に怒りが浮ぶ、走れば直ぐの距離を瞬間移動するほど焦っていた。


「2人だけで怪しいがお」


 ガルルンの後ろからハチマルも外を見る。


「美鈴の方から誘ったという感じじゃな」


 先を歩く美鈴の後ろで英二が辺りをキョロキョロ伺っているのを見てハチマルはピンときた様子だ。


「そうだね、高野くんは見つからないように警戒してる感じだね」


 後からきた晴美が言うとサンレイの体からバチバチと雷光が出てきた。


「悪いとわかって付いて行ってんだな、英二のヤツ、首根っこ掴んでふん縛ってやるぞ」


 バチッと消えようとしたサンレイの肩をハチマルが掴んで止める。


「慌てるでない、美鈴が何を企んでおるのか見極めるのじゃ」

「そんな事してたらまたチューするぞ」


 ハチマルの手を離そうと体を捩るサンレイの横でガルルンが顔を顰める。


「チュー以上のことをするがお、責任取れって英二に迫るがお」


 晴美が弱り顔でガルルンの肩に手を置いた。


「いや……学校でそこまでしないと思うな、昼休みだし」

「取り敢えず様子を見るんじゃ、儂の指示に従わんのならお主らは行ってはならん」


 ハチマルがキツく言うとサンレイの体から雷光が消えていく、


「わかったぞ、でもあの女が何かしようとしたらぶん殴るからな」

「英二は渡さないがお、チューしようとしたらガルもぶん殴るがお」


 逸る2人を見てハチマルが溜息交じりに話を始める。


「まったく……わかった。美鈴が何かするまでは動くな、様子を見るんじゃぞ」


 サンレイとガルルンが大きく頷く、


「んじゃ行くぞ、ガルルンはおらが連れて行ってやるぞ」

「頼むがお、走るより速いがお」


 晴美が自身を指差した。


「私は? 行っちゃダメだよね」

「そうじゃな、晴美ならガルルンを止めることが出来るじゃろ、儂が連れて行ってやろう」


 ハチマルを見て晴美がパッと顔を明るくする。


「ありがとう、高野くんも心配だけどガルちゃんが一番心配だから」


 窓の外をガルルンが指差す。


「校舎の裏に回ったがお」

「見えないところで何するつもりだ。行くぞガルルン」


 バチッと雷光をあげてサンレイとガルルンが消えた。


「晴美は儂らの後ろに居るんじゃぞ」


 言い置くと晴美を連れてハチマルがシュッと消えた。

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