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おっかけっこ  作者: 海影
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まずは調査から、かな

生徒会長視点。

ようやくふたりのフルネームも出てきました。

 授業開始時間が間もなくだったから、今は彼女を追いかけるのはあとにして、自分のクラスに戻った。

 ……そうだな。彼女について、すこし情報を集めた方がいいかな? 今わかってるのは、学年でも指折りの美少女と言われている、槙原さんの親友で、本人はあまり目立たなくしているらしいって事だけだしね。


「なに考え込んでるの、青塚竜斗あおつかりゅうと生徒会長さん?」


 にやにやと笑いながら、僕に話しかけてきたこの男は生徒会書記をしている佐藤一弥さとうかずや。一応は友人でもある。

 ……そういえば、学校の女子生徒について知らないことは無いとか豪語していたっけ。彼女についてなにか知ってるかな?


「……さっき階段のところである女子生徒とぶつかったんだけど、彼女について知ってるかな?」

「へえ、お前さんが気になるって、いったいどこの誰?」


 声を潜めた僕に合わせて、佐藤も小声で返してくる。……やっぱり気になるものかな。……今まで私的なことで他人について話したことはないし。


「うん、2組の渡辺真理子わたなべまりこさんって知ってる?」

「へ、あの美少女槙原さんの友人だよな? ……いや、特別なことはないと……あ、あれがあったか」

「あれ?」

「……なんでも、テストの答案をいつも半分しか埋めてないそうな。しかも、埋めた答えは全問正解だとか」

「……いつも思うんだけど、そういう情報って、どこから仕入れているの?」

「それは、企業秘密さ」


 軽くいう佐藤は置いといて、なんか実は渡辺さんって謎が多そうだな。尚更捕まえたくなったかも。

 思わずクスクスと笑うと、佐藤が妙な顔をしていた。


「? どうかした?」

「……いや、別に(こんなやつに狙われるとは……。渡辺さん、同情だけはしておくわ)」


 まあいいか。他に特別な事がないってことは、渡辺さんがうまく隠してるって事だろうし。

 ……これからが楽しみだな。

基本、ふたりの視点を交互に書いていきたいと思っています。

なので次回はリコ視点。

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