胸騒ぎ
リュート視点。
文化祭。生徒会役員は、最初だけクラスの出し物に参加したあと、コスプレして二人一組で巡回をする。その間屋台などを冷やかすのもあり。というわけで、犬耳当主な格好になって、猫耳メイドを従えていたりする。
以外と役者っていうか、一歩下がってしずしずと歩く様子は、まるで本物のメイドさん。
「あー、あっちでメイドの真似事もさせられてて、けっこー本格的に叩き込まれてた。……たぶんあれはメイド長の趣味だね」
……本当に、君のご両親が気になる……。なにやってる人なんだか。
まあ、そうやって写真を撮られたりしながら校内を回る。……ちょっとのどが渇いたかな?
「なにか飲み物買ってこようか?」
役員にはクーポン券が配られている。ようするに、客寄せになれって意味だね。
ちょっと離れた辺りに飲み物屋はあったから、ここのベンチですこし休もうと提案した。
「うん。それじゃ場所とっとくね」
リコは空いているベンチに向かう。僕は急いで買い物に向かった。
「あれ、会長お一人様? メイドちゃんは?」
「休憩の場所取りしてくれてるんだよ」
「んー残念。メイドちゃん、見たかった……」
「君も彼女のファン?」
「もっちろん。ってゆっか、大半の女子はあれを見たことでファンになってるよ。男子はどっちかっていうと、槙原さん目当ての方が多いけどね」
「それは良かった」
「あはは。会長はそうだねー」
にっこりと笑ってジュースを受けとる。っと、なにか嫌な感じがした。……どうやらなにかの騒ぎになっているみたいだ。
……僕は急いでリコのもとに向かった。
リコの両親については、完結後にネタばらしでやろうかと思っています。
ちなみにリコは勘違いをしていたりします。




