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こうなるよね
リュート視点。
リコが逃げた。衣装担当の被服部と手芸部のメンバーが追いかけてった。まあ、今回に関しては当然だね。
……たしかに正直、僕もミニスカ猫耳メイドのリコは見たい。だけど、
「……そういう格好は、他のヤツには見せたくないかな」
これの方が大きい。
「あー、そうなんのか」
「リコちゃん自身、露出の高いのは苦手だものね。あと、一人だけの特別扱いも」
「むむむー」
両方の部の部長が考え込んでる。
「衣装は普通のメイド服で、全員獣耳で折り合いをつける?」
「あら、それならわたしはリコちゃんと同じ猫耳がいいかな」
「んじゃ、男は犬耳、女子は猫耳で」
「……仕方ない」
「それで妥協しよう」
……そんなに見たかったのかな?
「あの! 見事な脚線美を隠さないとならないとは!」
「「ーー」」
そこなの……。
「まあ、とりあえず、リコを確保しようか」
「……そうだな」
ということで、話しがまとまったので、みんなでリコを追いかけて確保することになった。
というわけで、ミニスカは無くなり、全員獣耳をつけることに。




