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いつの間に……
会長改めリュート視点。
一弥がシオリさんを連れて行ってしまった……。
僕とリコは唖然としてそれを見送った。
「えっと、どゆこと?」
「……いつの間に?」
確かに、一弥がシオリさんを口説いていたのは知ってたけど。
「……リコ、いつからあの二人ー」
「あたしが知りたい」
リコはこちらの質問をぶちきって、頭を抱えた。
「まあ、それは後で訊ねる?」
「そうしよ。さすがに今、連絡すんのもね」
邪魔になりそうだしね。
「それじゃ、僕たちも行こうか」
さりげなさを装って、リコの手を引いて歩き出す。
この際だし、二人きりのデートを楽しんじゃおう。
次回、リコの苦手発覚予定。




