てすと結果発表ー
リコ視点。
そして向かえた結果発表。とりあえずほかの人の順位から。
まずはシオリ。今回の順位は8位。もともと10位以内でいったり来たりなんでいつも通り。
ついで会長。今回の順位は2位。満点までは十数点足りないね。
……そして、あたし。うん、本気出しちゃうとこうなるね。満点1位です。それで、庶務はシオリになって、会長も追いかけないってことにはなったんだけど……。
ーーーなぜか会長に仕事教えてもらってる。
「どうしてこうなってんの?」
「それは君が庶務じゃなくて、生徒会補佐になったから」
「……庶務の補佐じゃなかったの?」
「もちろん。基本的に僕の手伝いが主になるよ」
「Oh my god!」
となっちゃった。なーぜーだー!!!
「渡辺さんが単純だからかな?」
「ほっといて!」
自覚してるよ!
「だけど、あれだけ勉強できてて、なんで簡単に引っ掛かるんだ?」
佐藤くんのもっともな疑問。
「そりゃ、テストっていうか、学問にはある程度法則とか決まった答えとかあるしね。それが、答の決まってない問題とかでも。だけど、普段の生活ってか、他者との関係に答えなんかないし。だからつい、言葉をそのままとっちゃうんだよね。……深く考えずに……」
「なるほど」
だから、こうして気づくのが今になったりしてるワケ。
「あ、そうだ。生徒会に入ってくれたわけだし、名前で呼んでもいいかな?」
「ダメ!」
ダメに決まってる。これ以上近づかれてたまるか。
「いいわよね。あ、どうせだから、リコちゃんって呼んであげたら?」
「お、可愛くていいね。じゃ、槙原さんのことはシオちゃんとか?」
「それ、なんか仲よしみたいでいいですね。それじゃ佐藤くんのことはカズくん、会長さんはリュウくん、かしら?」
「おっけー。それでいいぞ」
「僕もかまわないよ。ただ、呼び方はリコとシオリさんで」
「いいですよ」
「……あたしの意見は無視かい⁉」
ということになっちゃいましたとさ。
くっそー!
リコは単純な性格です。




