逃走中……
リコ視点。
延々とどうやって逃げるかを考えてたら、中学時代の友人から電話が来ました。
「元気ー」
「じゃない」
「お宅のとこの生徒会長さん来たってよ」
「はい⁉」
「うちの妹がぜーんぶ説明しといたって」
「なんで⁉」
「シオリンからお願いされてたし」
「……根回し早すぎ……」
……まあ、これについては一応納得できる。シオリもあたしには変装止めさせたがってたし、会長を味方にすれば実際に頼れるのは確か。
……問題は、会長の狙いがあたし自身ってことで。
「んー…………………………」
よし、決めた。あたしはひたすら会長を避ける! で、会長があたしを諦めれば、状況によって協力を頼む! これしかない!
……あたしは、レンアイとか、したくないんだよ。ましてあんなユーメー人とか、勘弁して…………。
……それから一週間。まだ捕まってはないけど、何故かファンが増えた。
運動部からの勧誘も増えた。
あたしは現在、それらから頑張って逃げてる……。
どおしてこおなったあ!
「逃げ方の問題、かしら。リコちゃん逃げるときヒラリと窓を飛び越えてたり、グラウンドを陸上部の人たちを追い越していったりしたもの」
「……なぜ、あきらめないぃー……」
「だって、それも目的のひとつだもの」
そーかい。
……会長があたしに惚れて追っかけてる、ってのは、あっという間に広まった。最初の頃は、あたしなんか釣り合わないとかで、いろいろいってくるのもいたんだけど、そこに会長が現れて、思わず逃げたらそういうのも無くなった。
……さすがに二階の非常階段から無傷で軽々と着地したのは不味かったようでー。その運動神経に惚れたからーとか公言してくれちゃって……。会長が出てくるの、そういうアクロバットが必要なとこばっかで……。
「……画策したな?」
「もちろん、したわよ。まあファンの増えまくりは予想外だったんだけどね」
さよか。
「ああ、そうそう。会長さん、リコちゃんにお願いがあるそうよ。今日の放課後、生徒会室にきてほしいっていっていたわ。わたしも一緒に」
なんだろ? まあ、シオリも一緒だし、とりあえずいった方がいいのかなぁー。
会長の作戦その1、運動神経を回りに知らせる、終了。




